黄色の嘘

黄色の嘘

2006/06/29
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カテゴリ: + 詩 +




「想創」




窓をあけて 空を打ちはなって

好きな色で 空を染めて


自分だけの空を 作るんだ



何時か僕が 世界的に有名になったら

その時君に 僕の空をあげよう。







「黄空」



クロワッサンの匂い

パン屋の匂いが 町に広がり



雨が降る




僕が歩く遊歩道

今日はあの人に 会わなかった

ふと見上げれば

黄色の空



傘もささず 人は笑い

傘もささず 踊れば


黄色の空も 明日は笑う




「ambiguous」


僕の覗く  世界は obscure

君の生きる 世界は clear


生きる世界が 違うもの同士

酸素の味だって 実は違うんだ




会ってはならない

喋ってはならない


鍵のかけられた世界から

自由の世界を覗くのは

obcure 良く見えないよ。




「mur mur」


そう 耳元で ささやいてみて


愛してるって 確かな声で


貴方の大きな手で

私の存在を抱きしめてみて



悲しみに おぼれないように


会えてちょっと嬉しかったって

あの冬の日のように

ちゃんと伝えて



「ピーターパン」


夢の国へ 連れて行って

貴方が来るなら 影だって縫うわ


大人になることを恐れて

何時か 貴方が来る事を

望んでいるの

願っているの


貴方が居たから

大人になるのを やめたの


だから 早く 連れて行って

空より上へ

雲より下へ



そこで夢の入り口を





「 ハ サ ミ 」




ハサミを 一つ

床に 落とした


それを拾った君が 僕に言う


これで楽に してしまえば?


僕に向けた

二つに分かれる 刃は

牙をむいた 獣のように



ハサミが 一つ

床に 落ちた



赤くサビた

その刃は

僕に入り込み

夢を奪った


今日で月の 命も末(おわり)


















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最終更新日  2006/06/29 08:17:03 PM
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