西瓜丸的「美しい日本語」 ”一日一歌/句”

西瓜丸的「美しい日本語」 ”一日一歌/句”

2008.02.08
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滝、三日月、吊り橋、女体 うばたまの闇にしづかに身をそらすもの 高野公彦

掲出歌は近年まれに見る(?)エロティックな歌だと思うんですがどうですか!滝と三日月と吊り橋と女体のひそやかな共通項。「しづかに」という一言が実に効いています。闇に浮かび上がる滝も三日月も吊り橋も女体も、まるで一枚の絵のよう。

「うばたまの」は、「闇」「夜」「夢」などにかかる枕詞ですね。「うばたま」は「烏羽玉」と書き、ヒオウギの種子のことなんだそう。烏羽玉が黒いので、闇や夜にかかるそうです。へえ。現代ではほとんど使われることのない枕詞が、この短歌に更なる品格と優雅さを加えていると思います。

さて今日の私が興奮したニュースといえば、奈良県明日香村の真弓鑵子塚(まゆみかんすづか)古墳が、横穴式石室としては全国最大級と発表されたこと!
あの石舞台古墳よりも大きいというのだから、いやはやすごい。
でも写真を見ると、石舞台の内部とはずいぶん違った印象。石舞台はひとつひとつの石がすごく大きいけど、真弓鑵子塚は比較的小さめです。

真弓鑵子塚古墳の記事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080208-00000001-maip-soci

石舞台古墳の写真など http://www.asukanet.gr.jp/n-ken/isibutai.html

作り方自体が違うのは、築造時期の問題なのか、被葬者の出自の問題なのか……?うーん、胸が高鳴ります(´▽`)

石舞台古墳には、奈良に住んでいたころ、遊びに来た発掘仲間と一緒に行きました。他に高松塚古墳とかキトラ古墳とか亀石とか、自転車で必死に回った記憶が。暑い夏の日だったなあ……(遠い眼)

あのあたりで見る夕日は、本気で感動します。
橿原から奈良に向かう近鉄線の中で、あまりにも雄大な夕暮れに言葉を失って見入ったことも。今から1000年以上前の人々もこの夕陽を見ていたんだ……ということがダイレクトに感じられる場所です。
明日香村、また行きたいなあ~






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Last updated  2008.02.08 22:44:28
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