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あかねさす生の側にて光り立つ黄の水仙とこのわたくしは 道浦母都子
掲出歌は、阪神大震災を詠んだ歌だそうです。
で、藤原帰一『「正しい戦争」は本当にあるのか』。 以前
も書きましたが、櫻井くんが読んだ本としてインタビューで挙げられていたので、気になって読みました。
ぶっちゃけ難しい……。いや、ひとつひとつ丁寧に追っていくとすごく明快でわかりやすくて納得できるんだけど、それを追っていくこと自体が私にとって難しいっていう(--; 縄文時代弥生時代古墳時代には多少詳しくても、新しくなるほど知識がない西瓜丸です。
ただね、この本、高校の時に読んでおきたかった(2003年発行なんで、出たときには西瓜丸はとっくに社会人になってたけど!)。丸暗記しようとするとわけがわからなくなる近代史ですが、ひとつひとつの事件が実はこんな風にものすごく人間臭く繋がってるんだな、ということは新鮮な驚きと面白さでした。
あと、インタビュアーの渋谷陽一さんは、私が小沢健二に青春を捧げていた時代にロッキンオンジャパンにしばしば寄稿されてたので、ますます親近感!
<藤原さんの話を、インタビュアーの渋谷さんがまとめて>
いままでの話を整理しますと、平和か戦争かっていう論理の立て方が、まず違うんだ、と。まず平和が大事、それは当たり前だろうと。誰もが平和を選ぶ。しかし戦争が起こらざるを得ない状況というのが世の中にはいっぱいある、と。だからそれをひとつひとつ潰していくっていう現実的なオペレーションが、いわゆる反戦的なことであって。(P.59)
平和っていうのはある日陽が昇って平和が訪れました、おしまい、じゃなくて、現実の積み重ねなんだっていう。(P.64)
<藤原さんの言葉>
平和って、理想とかなんとかじゃないんです。平和は青年の若々しい理想だとぼくは思わない。暴力でガツンとやればなんとかなるっていうのが若者の理想なんですよ。そして、そんな思いあがった過信じゃなく、汚い取引や談合を繰り返すことで保たれるのが平和。この方がみんなにとって結局いい結論になるんだよ、年若い君にとっては納得できないだろうけどもっていう、打算に満ちた老人の知恵みたいなもんです。(P.66)
戦争なしに国際関係の仕組みを変えるっていうのは本当に難しいことなんです。ことに、小規模で短期の戦争を伴うと、戦争と言う行動は合理的なんだっていうふうに考えられちゃうから、最悪です。もっとざっくり言っちゃうと、戦争やって痛い目にあうような、戦争なんて目的効率性がないんだと思えるときには国際関係の仕組みって大きく変わるんだけど、戦争ってけっこううまくいくじゃん、合理性高い!って思っちゃえるときには変わらないんですよね。(P.203)
戦争を避けるためになにができるかなんか考えなくても平和って言葉は言えるんですよ。(P.254)
必要なのは祈る平和じゃなくて、作る平和です(P.311)
冷戦が終わって、核戦争で世界が壊滅する危険は遠のいたはずだ。ところが、まさに世界戦争の心配が薄れた時代を迎えてから、正義の戦争とか、民主主義の拡大とか、それまでになく強気の議論が出現したのである。日本でも、海外派兵こそが国際協力であり、国際平和への貢献だ、という主張が広がってきた。(中略)なぜこのような混乱が起こるのだろうか。それは、平和を作る手段が戦争を作る手段とほとんど同じであり、平和を保つのも軍隊なら戦争を作るのも軍隊だ、という、国際政治のもっとも基本的な逆説から生まれている。(P.313)
以前の私だったら、きっと、こういうテーマの本を手に取らなかっただろう。それが、何度も何度も前のページに戻って確かめながら、自分の中で噛み砕きながら読み切ったというのは、ひとつの変化だなと思う。
平和は祈るものでなく作るもの……私はどうやって平和を作れるかな、と考えたときに、
「戦争なんて不幸になるだけだよ、全然合理的じゃないしそんな手段選ばない方がいいよ!」
ということを皆が知る手助けならできるんじゃないかと思った。なので、つらすぎて中断していた、 『DAYS JAPAN』
の定期購読を再開した。この雑誌には、続いて欲しい。
ムンバイのテロに巻き込まれて死んでしまった、私の知人のためにも、私は平和を作る努力をし続けなくちゃ……
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