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前回の検診が11週。次は3週後に来るようにと言われたけど、風邪で調子悪いので、その薬をもらいにいきついでに、検診もしてもらった。前回の先生とは違う先生。それも分かっていて検診してもらった。予約で行っていないから、長いこと待って、待っている間に妊婦健診の採血。なかなか血がでなくて、「ご飯食べてきましたか?」とか聞かれた。「食べたけどもう今はお腹すいてます」うーーん、食後3時間くらいになるかな。この状態で測った血糖値が高かったらヤバイな。さて、前回(11週)は腹部からのエコーも試みたものの、ろくに見えませんでした。今回初めてのちゃんとした腹部からのエコー。白黒のエコー画面でばっちり見えました。首の浮腫。「あれかぁ。首の後ろの黒く透けて見える部分。ネットで見た写真と一緒だ」と一人心の中で思っていた。今日の先生は(まだ)何も言わない。なので、私から切り出した。「前回、首が厚いと言われましたが、何ミリくらいありますか?」「ああ、これ、NTって言うんだけど(ネットで調査済み)そんなに・・・えっと(計りながら」いや、ちょっとあるかな。4mmくらい」と、先生は言いましたが、画面には4.9mmと表示されていました。鼻骨はありますか?と2度聞いたけど、先生ははっきり答えず(答えなかったのか、分からなかったのか)「赤ちゃんは大丈夫だよ」と返事をされた。ダウン症だと、この時期に鼻骨ができていないことが多いらしいので聞いたのだけど・・・。3Dに切り替わった画面では、首の後ろがぼこっと膨れ上がっている様子が生々しく映っている。ちょうど後ろ側からの映像が撮れた。残念ながら顔は見えない。3mmが境界線だったような・・・と思いながら、帰宅。調べるとやはりNT=頸部浮腫が3mmを超えると染色体異常の確率があがるようだ。ダウン症の確率が例にあがっていて、5mmと考えると28倍になるという記載があった。年齢のダウン症確率が1/60くらいだから、その28倍というと、約1/2ということになる。NTが厚いほど、染色体異常の可能性と重度の可能性があがるらしい。先生には「あんまり考えすぎないように。考え過ぎると良くないから」と言われた。今の私の心の状態が、赤ちゃんに良いわけない。それはわかるけど、コントロールが効かないんだ。悪いことばかり考えてしまう。また、帰宅後「NT 5mm」とかで検索すると、羊水検査をする予定だったが、その前に心臓が止まったとかそんな記事ばかりが目につく。一方で、NTは厚かったけど、健常な子が生まれたという記事もある。後者になってくれたらこの上ないけれど・・・。先生には、「前回クアトロテストをと言われましたが、この状態でクアトロテストをしても意味がないと思うので、羊水検査を希望します」と伝えてきました。このクリニックで羊水検査はできるらしい。先生は「NT、消えることもあるからね。消えなかったら、そうしましょう」と言ったけど、NTが消えたところで、リスクが消えるわけではないことも調べてあるので、やはり検査を希望すると思う。2週間後にもう一度来るように言われた。2週間後と言うと15週。ぎりぎり羊水検査もできそうだけど。
2012.05.08
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表現が不快と思われる方もいるかもしれません。その場合は読むのをおやめください。同じような経験をして悩んでいるかたの、何かの参考になればと思って書いています。20日久しぶりにひどい頭痛。このところ(2人目を産んで、月のものが始まって以降)、月のものの前になるとある症状だった。肩、首、頭が全部痛い。ルルドでマッサージしても治らない、旦那に揉んでもらっても全然治らない。結局、ちょっと前の風邪で処方してもらっていたロキソニンを飲んで、なんとか眠ることができた。月の物の前って・・・そんなわけないけど。21日朝トイレに行くと、下着に色のついたおりものがついていた。ティッシュにも色がつく。出血と言うほどではないけど、妊娠して以来こんなのが出たのは初めて。これまでの出産でおしるしが出たことはないけど「おしるしってこんなのかな」と、ふと思った。そして、ロキソニンのせいか、下痢に。お腹が痛いなぁと思いながら、予約の産婦人科に。1時間半以上待って、診察。「最近どうですか?」と言うので、色のついたおりものが出たことを言った。頭痛がひどかったことも。でも、いつものせいり前の症状だと言わなかったから、先生には頭痛は全然関係ないものと思われたかも。エコーで見ると「今何週だっけ?」私と看護師さんはハモるように「15週の終わりです」「15週6日です」と言った。先生が頭の幅を計っている。「あれ?え?何週?」「15週の終わりです」「15週6日です」「あれ・・・大きくなってないなぁ」先生は何度もエコーをあて直すが、チビちゃんは動かない。だから、計りなおしても変わるわけもない。13週6日くらいの大きさしかないと言われた。それって前回の検診の時からあまり変わっていないってことだ。前回のエコーの4Dをもらってあって、家で見ていた時に気になったことがあった。心臓の音が録画に入っていなかった。先生が心音をチェックするが、心音が取れない。一度は「動いていない」とつぶやいたけど、「ザーザー」という雑音がうるさいくらい音量をあげると、先生には心音が聞こえたらしい。でも、規則的じゃないし、弱いと言っていた。私には何にも聞こえなかった。ちっとも動かず正面を向いたままだったから、NT(首の浮腫)がどうかも確認できなかった。っていうか、NTがどうかってどうでもいいって状態なんだろうな。これって。先生は何度も心音を確認していたけど、私には雑音しか分からなかった。その間もチビちゃんはずっと動かなかった。心奇形があるだろうということ、だから大きくなっていないのだろうと言う事、3日後にもう一度受診するようにと言われる。ゆっくり時間をかけて診たいから午前の一番最後に、来るように言われた。「もし、心臓が止まったら、腹痛とか出血とかがおきるんでしょうか?」「いや、そういう症状は止まって2-3週間後とかだから。ないと思うよ。」診察室はなんとか泣かずに出てきたけど、最後に「ありがとうございました」が言えなくて、口を開いたら涙が出そうで、「じゃあ、木曜日にね」の言葉に「はい」と答えるのがやっとだった。出際に看護師さんが言った「お大事に」が心に刺さった。「何をどう大事にしたらいいんだろう・・・」優しい言葉なんだろうけど。診察室のドアを閉めると同時に涙が出てきた。涙なんて、他の妊婦さんの精神衛生に良くないとか考えて、トイレにかけこんだ。クリニックの外に出ても涙は止まらない。そのまま午後は出社の予定だったけど、今日はムリかなーとか考えた。このまま休もうと途中まで家に向かったが、会議がいっぱい詰まっていたのを思い出して、やらなきゃいけないこともあるし・・・仕事してた方が余計なことを考えずに済むかも。そう思って出社した。通常通り働いて、子供たちを迎えに行き、週末に作り置いていた、カレーのもと(ルーを入れる前の一歩手前)に、子供用にシチューのもとを、大人用にカレーを入れ、夕飯を用意。それから、きゅうりを薄切りにして、子供たちに卵なしのカニカマを割くお手伝いをしてもらい、酢のものを作った。食いしん坊のももちゃんは、目を離すとつまみ食いしようとする。子供たちとの夕飯はいつも長い。さっさと食べないから、1時間ー1時間半もかかってしまう。夕方7時頃自分の分のカレーがほぼ食べ終わる頃、子供たちはもちろんまだ食べ終わっていない。足の間からびちゃっと何か出てきた。生理の時に感じるあの感覚。しかも量が多い気がする。慌ててトイレに。下着は手のひらくらい濡れている。パンツも濡れてシミになっている。服の色で出てきた液体の色は良く分からなかったけど、ティッシュで拭いてみると、やや茶色がかった基本透明の液体だった。さらっとしている。「破水だ」と思った。こういった破水の経験はない。ももちゃんの時に産婦人科に着いたときには「破水している」と言われたけど後部破水というもので、液体が出てきたようなことはなかった。その後先生がちゃんと破水させて本当にびしゃーっと出てきたのは覚えている。そんな量ではもちろんない。子供たちはまだキャッキャと騒ぎながらご飯を食べている。そこにちょうど電話が来た。旦那からだった。いちごちゃんが電話に出て話している。代わってもらった「今日検診だよね?どうだったー?」と旦那「詳しいことは後で説明するけど、今何か出てきて、良く分からないけど破水じゃないかと思う。この時期に破水とかあるのか良く分からないけど、すぐに病院に行かなきゃいけなくなるかもしれないから、すぐに帰ってきてほしい」と言うと、「えっと、どうしよっかな・・・」と戸惑う旦那。でも「分かった。すぐ帰るようにする」と答えてくれた。「病院には今から電話するから」と言って切った。すぐに産婦人科に電話して、事情を説明。どのくらいの量か?と聞かれたので、大量ではないけど、下着だけでなくパンツもちょっと濡れましたと説明。色は、血という感じじゃないけど、少し混じって色が付いているんだろうなという感じがすると言った。とりあえず安静にして、様子を見て、出血や腹痛、大量にでてくることがあったら来るように言われる。今日は入浴しないようにとも。子供はまだ食事中。ソファーに横になり。パソコンで色々調べ始めた。破水、出血、15週もしこれが本当に破水だったら、これから何が起こるのか・・・携帯に産婦人科から電話があった。今日このまま何もなくても、明日とか早いうちに受診してほしいと。子供たちが騒いでいて電話が話しにくい。「お母さん大事な電話中だから、ちょっと静かにして」と言っても、聞きやしない。旦那から電話があった。会社を出たと。産婦人科からはとりあえず安静にするように言われたと説明。1時間ほどして旦那が帰ってきた。子供をお風呂に入れてもらった。その間に私は寝室に移動して横になった。そのうち旦那と子供も来て、みんなで眠った。私は寝てないけれど。横になってからも、時々液体が出てくるのが分かる。少しずつだけど、何度も出てきた。少しキリキリとした痛みがある。たいした痛みではない。9時過ぎ何度か液体が出たので、トイレに行きナプキンを替えた。全体に液体が沁み渡っている。粘液とさらっとした液体が混じっている感じ。明らかな血も少しだけ混じっている。ネットの情報によると、この時期の羊水量は200cc-300cc、ちょっとずつちょっとずつ出ていったら、なくなってしまうんじゃないか・・・念のため再度産婦人科に電話した。7時頃の電話の後、液体、ねばっとしたものが何度が出ているこ、少し血も出ていること、少し痛みがあること、ただし、全然我慢できる痛みではあること「おりものに血が混じっている感じですよね?」と言われたので「おりものというには量が多いと思います」というと先生に確認すると言われ待たされたけど「やはり、今は安静にしていただいて、大量に血がでたり、痛みが我慢できなくなったり、固形物が出たりしたらまたご連絡ください」と言われた。さっき読んだブログには前期破水して、すぐに病院に来るように言われ、車で1時間くらいかかると言ったら救急車で来るように言われたと書いてあったけど・・・。「この状態で破水しているならどうせ赤ちゃんはダメだからということなのかな。だから、救おうとしてくれる感じじゃないのかな」そう思った。ナプキンを大きめの夜用のものにして、再度横になった。やはり、時々何か出てくる。そのたびに、血じゃないことを確認する。10時半頃、それまでよりも大量に何か出たので、慌ててトイレに行く。歩いている間にも何か出てくるのが分かる。下を見ると、ジャージが赤く染まってくるのが分かった。「大量の出血」だ。トイレに座りナプキンを見ると、血だけじゃなく、固形物がついている。夜用のオムツみたいなナプキンからあふれている血「終わった」と思った。旦那を呼んだ。旦那も私がトイレに行くたびに目を開けて気にしてくれていた。呼ぶとすぐに来てくれた。大量の血を見て旦那も固まっている。「病院に電話してくれる?」と言った後何かが足の間から出ていることに気がついた。触ってみると固形物で、ちょっと固い。これ・・・トイレに落としちゃいけない。滑らないようにティッシュでつかんで取った。「赤ちゃん出てきちゃった・・・」小さい白い塊を手にしながら、そのまましばらく・・・声を出して泣いた。でも、頭の片隅で子供を起こしちゃいけないと、子供にこの有様をみせられないと、血だらけの子の様子をみたら、子供がびっくりするだろうと、そう思って声を抑えた。旦那にビニール袋いくつか持ってきてと頼んだ。とりあえず赤ちゃんをそこに入れて、旦那に産婦人科に電話してもらった。状況を説明した。「赤ちゃんが出てしまいました」と。病院に来るように言われた。子供は寝ているし、私ひとりでタクシーで行こうか?と言ったけど、子供も連れて車で行こうということになった。とりあえず着替えて、着替えとお水、母子手帳などを用意していると、また大量の出血があり、またパンツを替えなければならなくなった。足にも血がたくさんついているけれど、拭いていてもキリがない。出てきてしまったチビちゃんを入れてあげる可愛い箱がないかと探したけど適当なものがなく、タッパーにガーゼを敷いて、寝かせてあげた。ちゃんと手も足もあった。顔も扁平だけどある。男の子か女の子か聞いてなかったなと思い足の間を見たけど、私には分からなかった。首の後ろはやっぱりだぶついていた。ここがNTだったんだ。(続く)
2012.05.21
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天使は小さかった。とても。私が、どんな異常があっても、どんな子でもちゃんと産んで育ててあげるからねって、決められなくて、うじうじとずっと悩んでいるから、「お母さん、もう悩まなくていいよ」って自分から旅立って行ったんだ。私が、中絶した人のブログを見て、子宮口を広げる処置とか、陣痛促進剤の陣痛とか本当は痛いらしいけど、「つるっと出ておいてって赤ちゃんに言ったら、本当につるっと出てきた」と書いてあるのを見て、そんなんだったらいいけどねって頭をかすめちゃったりしたから、本当にろくな痛みもなく出てきちゃったんだ。「お母さん苦しまなくていいよ」って。ごめんね。こんなお母さんでごめんね。天使ちゃんを入れた箱を持ち、荷物をもち、車に行くとももちゃんが起きて泣いていて、旦那が抱っこしていた。チャイルドシートに座らせる努力をしている余裕はない。ムリに座らせて号泣しても、普段はいいけど・・・いちごちゃんまで起きては困る。そのまま抱っこして産婦人科に向かった。抱っこしているお腹が痛い。産婦人科に着くと、だんなに子供を預け、一人で中に入った。診察室について先生を待っていると、涙が出てきた。看護師さんが「痛いですか?」と。「いいえ」と答えると「そうだよね。ショックの方が大きいよね」と言った。そして、持っていたチビちゃんを「お預かりしますね」と連れて行った。先生が来て、内診台に座るように言われた。支度している間に、血が垂れる。内診台に座ると、「胎盤が残ってると、血が止まらないからね。ちょっと診るから」と言われた。「痛い!」子宮口を広げたのかな?「いっ」「何か大きいの・・カンシ取って」と先生が言うカンシって、出産の時に赤ちゃんの頭を挟んで出すやつだよね。「痛いっ。いっ」「胎盤が残ってると血が止まらないから、ちょっと頑張ってね」人口死産をした人の記述に、処置は痛かったけど、赤ちゃんはもっと苦しいんだと思って、声は出さなかった。と書いてあるのを読んでいた。でも、私には我慢なんかできる痛さじゃなかった。「ああ、これが神様から私への罰なんだと思った」看護師さんが、出産時のように「フッフーと呼吸して」と言って、やってみたけど、呼吸じゃなくて叫び声に変わる。子宮に何かを入れて、胎盤を掻きだしているんだろうと思う。旦那と子供は車で良かったと考える。私の叫び声は廊下にも聞こえているはず。子供が驚くだろう。先生は、「もう少し」とはなかなか言わない。罰は辛かった。罰だからしょうがない。でも私は生きている。生きるために罰を受けている。先生は言った「胎盤を出さないと・・・血が止まらないと、死んじゃうから」って「本当は、麻酔をかけてしてあげたかったんだけど、麻酔は食事後時間がたっていないとできない。でも、朝までは待てないんだ。出血が止まらないと、死んじゃうから。痛い思いさせてごめんね。頑張ったね。でも、十分取れたかどうかわからない。でも、これ以上は痛みを考えても限界だから、明日チェックして残ってたら今度は麻酔をかけて施術するから、今から何も飲食しないで」と言われた。看護師さんが痛みどめの座薬を入れ、腕に血管内注射をしたけど、出血しすぎで血管になかなか入らず5回くらい刺された。どうでもいい痛みだった。子宮掻爬ってやつなんだと思うけど、陣痛とどっちが痛いんだろう。出産の陣痛の後は腕に赤ちゃんがいるはずなのに、私にはからっぽのお腹が残っているだけだった。どこかでお別れさせてくれるのかと思ったけど、この後ちびちゃんに会う事はなかった。一応一晩入院してくださいと言われた。「この後病理検査をするけど、多分染色体異常だったんだと思う。昼間の診察の後、心臓が止まったのでしょう」と言われたけど、後で、「染色体の検査は4万くらいするけどどうしますか?」と聞かれた。「もう検査はいいです」と言った。今更結果を知って、何がどうなるわけでもない。抗生物質、解熱剤、子宮を戻す薬を少量のお水で飲んだ。私が入院する部屋に行ったのは11時半ころだったけど、同室の人はまだ起きてテレビを見ていた。看護師さんの説明やら何やらが落ち着いてから、カーテン越しに挨拶をした。出産されたんですか?と聞くと検査だと言った。後の看護師さんとのやりとりで、羊水検査をしたんだと分かった。心の中で「あなたの赤ちゃんだ大丈夫だと良いね」と願った。1時間後位に看護師さんが来て体温と血圧を計測した。「血圧はちょっと低いね。だいぶ出血してたからね」と言った「いくつですか?」って聞いてみると80の50くらいと・・・。自分の認識している中では最も低い血圧だった。普段はどのくらい?と言われたので、「100ちょとと下は70台とか・・・妊娠してからはもう少し高かったと思いますが」と答えた。痛み止めが効いているのか、痛みはあまりなかった。後陣痛と思われる下腹部の痛みがあるだけだった。でも、眠れるわけもない。出血が気になり、何度かトイレに行く。生理2日目くらいの出血がある。この量だとどうなんだろう?明日もう一回かなぁ。麻酔をかけると言われたけど、さっきの処置があまりに痛かったので、恐怖を感じる。ホントは麻酔をかけるようなことを麻酔なしでやったんだなぁ。泣きながら横になっていると、空が明るくなり、朝になった。
2012.05.21
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