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七夕の日、織り姫と彦星が、久し振りに再会するという逸話のある日、プロ野球のオーナー会議が行われた。その日は、あと一組の合併話という隠し球もあったが、堤オーナーが、26年ぶりに、オーナー会議に出席した事が話題になった。それにしても、堤氏は、記者の質問に対して、いずれの球団も赤字であるという発言をしたが、26年もオーナー会議に出ないという、球団運営そしてプロ野球全体のことに対する不真面目さが、球団の赤字を作ったように感じた。西武という球団が当時は、西武も儲かっていたから、赤字でも、イメージ向上となるために始めたのであろう。つまり、赤字覚悟ででも、メリットがあるから始めたのに、赤字が理由で止めるという話は、腑に落ちない。そして、なぜ、今まで、オーナー会議に出てこなかったのに、いきなり出てきて、別の合併話を切り出すのか。これも、腑に落ちない。納得がいきやすいのは、ナベツネの援軍として、26年ぶりに現れたという説が浮かび上がってくる。それにしても、26年というのは、長い。松田聖子がデビューして25年ということだから、松田聖子がデビューする前から、その娘が年頃になってデビューして、数年経つという長い時間である。残念ながら、真剣にプロ野球の球団のオーナーをやっていたとは思えない。球団の母体になる会社のグループ合計の単年度の利益額を考えると、いろいろ球団を見渡すと、パ・リーグの球団の方が、セ・リーグより利益額が大きい球団が多い。まあ、ダイエーは、借金まみれではあるが、これだけの会社が倒産されると、社会的な影響が大きいと、いろいろ援助策がなされており、妙な形で経営の安定した企業になっている。その部分を棚上げにして、赤字だから、合併したいというのは、身勝手すぎるし、自分の球団のファンや、プロ野球ファンをバカにしていると思う。しかも、これは、箝口令が出ているからかも知れないが、「▽ダイエー・高橋広幸社長の話 合併は全く想定していない。ダイエーとしては福岡に単独で継続保有するというスタンスに変わりありません。」「▽ロッテ・重光武雄オーナーの話 (新たに進行中の合併球団はロッテか)分からない。1リーグには基本的に賛成だ。」というコメントを新聞記者に寄せている。ということは、誰かが、10球団にしようと、本人たちが了解を得ていないのに、情報をリークし、なんとなく、そういう方向に向かうように仕向けているのではないだろうか。このあたりの、腹芸は、かなりうまいみたいで。単に高圧的な態度で接しているだけではないようだ。たとえば、近鉄とオリックスが合併することで、合併した球団が、大阪と兵庫の両方を本拠地に出来るようにするために、我がタイガースに対し、タイガースも従来の甲子園のある兵庫だけでなく、大阪も本拠地にできるように説得されつつあるという報道もあった。これが、実現すれば、大阪や京都でも人気があり、大阪の名物という認識が高いという、タイガースファンの実態に近づくことではあるが、現状でもまったく問題がない。喜ぶのは、エセ阪神ファンで有名で、映画ミスタールーキーまで出てしまった、大阪人に媚びようと必死になっているが、実質は官僚の手先、太田房江大阪府知事ぐらいだ。神戸市には悪いが、オリックスが主体となるだろう、近鉄+オリックスの球団は、近鉄もそうだが、オリックスの本社に近い、大阪ドームに専念した方が、大阪の球団がなくならずにすむし、オーナー企業のイメージとのギャップが少なくなる。財政再建団体に陥ろうとしている大阪府からの金が入る可能性はあるにしても、タイガースにとっては、あまり、おいしいとは限らない。しかも、ここで、合意してしまったら、タイガースのオーナーも、ナベツネの思惑で動かされてしまった事になる。これでは、対ナベツネという、タイガースの選手やファンの一つのよりどころが揺らいでくる。これは、イタイ。また、ダイエーとロッテの合併案だが、王監督は、いろいろ、後席はあったものの、結局、ジャイアントから冷遇されている事と連動しているのかもしれない。だからこそ、見返してやりたいという気持ちとなり、それが、ホークスを日本一にさせた原動力となっていたように思う。いずれにしても、近鉄とオリックスの合併、ダイエーとロッテの合併は、結果として、アンチナベツネパワーをそぐための効果的な手段でしかないように思う。また、もともとタイガースファンといわれ、別のチームで同じまた、縦縞のユニフォームを身につけている、古田選手が、反ナベツネの一つの先頭に立っている。前回、前々回のオリンピックの時も、古田選手は、ナベツネによって翻弄された一人である。古田と交流のあった選手は、ナベツネにとって、都合の悪い選手になるように見えたのか、アマチュア選手とどうやって、古田選手と接触しないように、さまざまな圧力をかけたことだろうか。古田選手には、タイガースを昨年優勝に導いた、星野前監督とどこか共通点を感じる。今のプロ野球をまともにできる、唯一の選手かも知れない。是非、応援したいところだ。そして、いろいろ、考えてみると、去年が、日本のプロ野球の一つの終わりの年だったのかも知れません。また、ナベツネが、性急にいろんなことに動いている様子を見ると、もしかすると、そろそろ、自らの死を意識しだしたのかもしれない。だからこそ、死ぬ前に、最後に、自分のいいようにしたいのではないだろうか。亡くなるまでの何年間かは、プロ野球の暗黒の時代となるだろう。そして、それからプロ野球が復活できるかは、微妙だと思う。ただ、今のプロ野球は、反ナベツネという所で、なんとなく、結束している部分があるだけに、ナベツネが力で全てを押さえてしまっても、ナベツネが死んでしまっても、プロ野球が暑くなる構図を失ってしまう。今回は、前者だとしても、後者のように死んでしまっても、同様にプロ野球は熱くなれないだろう。もしかすると、反ナベツネとは別のモチベーションを、プロ野球ファンは見つけないといけないのかも知れない。今回は、そのチャンスかも知れない。
2004.07.07
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まずは、横浜Fマリノス優勝おめでとう。しかし、横浜-鹿島戦を、サッカー関係のライターさん2名と共に、スタジアムで見ていたのですが、暑かったせいか、最初からセーブしているというか、バテているという感じの試合で、あまりにもしょっぱくて、ついついビールが進んでしまった。これだけ、動かないと、引き分けか、久保か安が決めて、終わっちゃうんじゃないかと思っていたら、終わったら案の定でした。ゲームが動いたのは、本山の退場からという有様。ただ、岡田監督の采配は、確実で、それなりに、きっちりと機能し、勝利に導いたことには、拍手を送りたい。EURO2004の方も、予選の最後の試合あたりで、高年齢のチームを中心に、バテだしたチームが多く、しょっぱい試合がいくつかあったが、それでも、スーパープレーや、何回もゴールポストに当たってもするなど、ハラハラドキドキするものがあり、それを深夜から明け方に見てしまっているだけに、そう感じたのかもしれない。携帯で、たの試合の経過を見て、埼玉スタジアムの荒れた試合の方に行っておけば良かったという始末でした。そういうことで、口直しにと、よくいく、武蔵中原のお魚のおいしい店に、直行することにした。給料日直後の土曜日ということもあり、家族連れが多い。座敷のあるこの店は、そんな家族連れにぴったりだ。鰹、穴子のてんぷら、コロッケや寿司などを散々食べて、最後に、あら汁、しじみ汁、あさり汁と、一人ずつ違ったみそ汁を頼み、みんなで交換しながら飲むと、もう気分は最高。ああ、満足。それにしても、本当は、いい試合を見て、後で、バーかなんかで、盛り上がる予定だったのになぁ。まあ、うまいメシを食ったからいいや。
2004.06.26
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参議院選がスタートした。四谷3丁目近辺は、選挙事務所が多い地域だ。近くには、民主党や公明党、そして、みどりの会議など、5人以上の様々な事務所がある。そういえば、前回の参議院選に立候補していた、田嶋陽子さんの事務所の跡地も、すぐ近くにあって、今はディスカウントの酒屋になっている。さて、この一年ぐらい、ファシリテーションについて学んだり、仕事で住民主体のまちづくりなどを見てきたのだが、日本の二大政党化というのは、結果として、国民と国会が乖離していくことを助長するのではないかという感覚を感じている。というか、政党というシステムで、民意をまとめる事によって、自分たちの国という意識がなくなってくるのではという気がしている。そうそう、政党なんか、プロ野球チームのようなもので、その時々で応援すればいいし、いいスター選手が出れば、その人を応援するだけで、夢を見せるのが商売だけど、実際はビジネスで、自分たちが儲かりさえすれば良くて、ファンなんかは、そっちのけのような気がしてならない。そして、今は、二大政党化といい、球団数を減らそうと言う動きと言い、実際には権限の少ない監督と党首というように、似ているところが多い。また、マスコミで取り上げられるところの方が強いという傾向も似ているし、不透明な経営や、日本独自のものがあるとはいえ、なんとなく、いつの間にかアメリカのシステムに組み込まれてしまった所があるところも似ている。また、国会より、有力者の小言やリーク情報、試合より、試合終了後のコメントや裏話などの方が、マスコミに注目される所も似ている。あげくの果ては、参議院など国政選挙なんかは、オールスターゲームの人気投票のような感じがする。政党というチームになっていないと、全国区にエントリーできない所など、既得権のある所に有利な体勢であるところも、プロ野球的かも。通してみてみると、政党制とプロ野球が似ているというより、もしかすると、これが日本流の利権を持った者同士の出来試合のパターンなのかもしれませんね。
2004.06.24
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だいたい、新聞の休刊日、記者の休みの日にある、記者会見なり、何かの発表は、ろくなことがない。今回の休刊日は「近鉄とオリックスの合併」だった。この時点では、決定事項ではないが、かなり前から、発表することが決まっていたのではないかと思う。おそらく、近鉄の球団名売却の話も、複線だったのかもしれない。オリックスに関しては、ブレーブスの名前を捨てた時点で、もう終わったと思い、イチローと田口が抜け、あとは、ヤワラちゃんの付属の谷だけとなり、挙げ句の果てに、グリーンスタジアムが、ヤフーBBスタジアムになった段階で、完全に死に体だと思っていたので驚かなかったが、近鉄がそうくるかとは思ってなかった。新聞によると、球団の親会社の利益って、阪神なんかより、近鉄やオリックスの方が、桁違いに大きいのよね。それにも関わらず、球団を合併してしまうのは、球団運営の熱意やメリットがなくなり、しかも、買い手がいなかったからではないかと思う。おそらく、今回の合併騒ぎは、オリックスが持ちかけたのではないかという気がしてならない。まず、オリックスの二軍は、サーパス神戸と名乗り、高松の工務店の冠がついている。二軍は、オリックスのものではない。そうすることで、オリックス色を無くしていったのではないかと思う。そうすることで、球団運営が失敗しても、いつでも逃げる体制を作っていった。そして、イチローを大リーグに売って、その金も食い尽くしたので、合併というかたちで、一軍を解消し、球団経営からフェイドアウトしようとしていたのではないだろうか。そして、近鉄なのだが、日本シリーズで、自慢の殺てまえ打線が、炸裂せず、完敗した情けなさが、大阪人のハートにマイナスに働き。昨年の阪神のリーグ優勝で、忘却の彼方に追いやられてしまったこともあり、あっさりと、近鉄の合併の歯止めがきかなくなったのではないだろうか。とにかく、今回の話は、ファンや、選手が不在という、状態のようだ。そこが、やはり後ろめたいからこそ、新聞の休刊日に、記者発表をしたのではないだろうか。もしかすると、まだ、わからない、後ろめたいことが、もっと、もっとあるのかもしれない。
2004.06.14
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本日の朝刊に、アテネオリンピックの選手団ユニフォームの発表会があった事が載っていた。デザインは、高田賢三で、白地に花をあしらったモノだ。前回の、シドニーオリンピックでは、レインボーカラーをあしらった、マントを着ての選手団だったが、このレインボーカラーは、世界各国で、ゲイや同性愛のテーマカラーでもあるということから、いろんな意味で、注目を浴びた。今回は、そういうことはなさそうな無難なデザインだといえる。そして、その制作だが、ユニクロのファーストリテーリングが行っている。1998年のオリンピックから、ずっと、ファーストリテーリングが作っているが、オリンピック選手まで、ユニクロというのは、ユニクロが低価格で高品質なものを提供している実績があると感じると共に、どこか、少し、寂しい感じがする。なんなんだろうね、この感覚。それと、このユニフォームって、もしかすると、中国製だったりして。これって、2008年対策??
2004.06.09
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本日、梅雨入りをした東京で、40年ぶりにオリンピックの聖火リレーが行われた。そういうこともあり、四谷で同居している三人で、聖火リレーを追っかけることにした。実は、今回追っかけることにしたのは、同居人である、ジュンハシモトとトムラ氏は、2002年ワールドカップの時、全国のワールドカップの会場をまわり、様々なサポーターと接触し、写真を撮り、コメントをもらい、スポーツファンの真実に迫った。そして、ワールドカップでの経験によってステップアップしていったのは選手だけではないということをこの本で語っている。今回は、その本の延長上のプロジェクトとして、次につなげるために、ミニチュア版というか、ちょっとした予行演習的のために、聖火を追っかけた。三人、それぞれ分担し、スタート地点の東京ビッグサイト、汐留、銀座、浅草・雷門、六本木ヒルズ、渋谷、原宿、新宿、東京都庁を回ることにした。私は、銀座と新宿をカメラ付き携帯で、そして、ビデオカメラで六本木ヒルズを押さえる。朝に、東京メトロの一日乗車券を買い、ちゃんと、回るぞと、気合いを入れる。銀座に行く途中で、東京ビッグサイトで、第一走者の長嶋一茂がスタートしたとの連絡が入った。銀座では誰が走るのだろうか。銀座4丁目交差点につき、場所取りをする。少し、バリケードが凹んだところがあったので、もしかすると、中継地点なのかと思い、そこ、山野楽器前に陣取る。しばらくすると、チアガールが来たりしたので、やはり、予想通り、中継地点だとわかった。しかも、橋幸夫から、菊川怜のリレーだ。ラッキー。しかし、有名人が走ることもあり、人がいっぱいで、撮影するにはかなり苦しい。しかも、天気は雨。他の人より背が高いだけに、傘が凶器になる。何回、傘の先が顔面に当たったか数知れない。また、バリケードは、パイロンに、バーをつけただけのもなので、後ろから押されると、車道に落ちそうになる。警備員や警察官が、危険を察知して、後ろに下がるように促すが、それは逆効果で、後ろから押されているのに、前が下がってくるめたに、真ん中が圧迫され、その反発力が、また、前に行く力に変化する。アルビレックス新潟のチアリーダーが「ユキオ」コールをすると、付近はにわかに興奮し出す。しばらくすると、先導車が来た。サムスンの広告トラック3台、コカコーラの広告入りのクライスラーPTクルーザー3台の後に、ランナーを乗せたマイクロバスが通過。スタンバイしている、菊川怜が、中央通りの沿道の人に手を振る。もうすぐ、橋幸夫が来る。ボルテージはまたも高まっていく。そのあと、白バイの他に、自転車レースの中継に使われているような、BMWのバイク隊がやってくる。EUナンバーのバイクの後ろには、自転車レースと同様に、ビデオカメラマンが乗っている。もちろんドライバーは、ドイツ人と思われる白人男性。これが、異様にカッコイイ。その後ろに、パトカーが来て、水色の箱がついたトラックが来たと思うと、その後ろ、すぐに、聖火ランナーが来た。よめきと、歓声と傘の中、気が付くと、あっという間に、菊川怜が、ゆっくりと通過してしまった。そして、橋幸夫はというと、テレビカメラの前に行き、インタビューに答えている。おばさんを中心に、いろんな人が、橋幸夫の方に集まる。なんか、異様な雰囲気。そうこうしていると、他の聖火ランナーの追っかけの人たちは、さっさと、次のポイントへ移動してしまい、いつもの日曜日の銀座にもどってしまった。報道陣が去ったら、なぜか、あれほど、橋幸夫に群がっていた人も消えてしまった。でも、実際は、橋幸夫は、そこにいたんですよね。チマチョゴリを着た人と、記念写真を撮った後、最新型のBMW7シリーズに乗って、どっかに行ってしまいました。なんなんだろうね。銀座での成果は・・・来年、長野で開かれる、スペシャルオリンピックの関係者とお会いできた事でした。スペシャルオリンピックとは、障害者のオリンピック今年の9月から2月まで500万人の聖火リレーをするそうである。日本で行われるイベントだけに、ぜひ盛り上げたいモノだ。スペシャルオリンピック2005年冬季大会(長野)のページhttp://www.2005sowwg.com500万人の聖火リレーの詳細は、 http://www.5mtr.jpさて、六本木ヒルズに着き、トムラ氏と合流。ここでは、活動風景を撮影する。とはいいつつも、聖火ランナーも押さえる。黄色いジャケットを着たスタッフに聞くと、水泳選手の長崎宏子さんが走るという。その前の走者は、ジョン・カビラ氏だ。J-WAVEでレギュラーを持っているだけに、ジョン・カビラ氏は、六本木ヒルズなんだろう。さて、その黄色いジャケットのスタッフは、ボランティアで、都内の自治体の体育振興会の方が行っていた。阪神大震災以降、ボランティアへの関心が高まっているとはいえ、オリンピックの関係となると、確実に動員できる、体育振興会などの組織からの動員に頼らざるを得ないのだろう。ちなみに、サムスンの旗を配っていた人たちは、アルバイトだった。アルバイトは、アルバイトで、若さがあふれるが、その一方で経験不足なのか、一人一人のスキルがあまり高くないのか、自分で状況を判断し、考えてアクションできないようである。そんなこんなで、本日の聖火ランナーの大追跡が終わった。それぞれ、撮影・取材したモノ、そして取材方法が違うのが、実に面白い。ジュンは、外人観光客狙いで成果を上げた一方、トムラ氏は、若い女の子に声を掛けて撃沈している。写真も、三者三様だ。今回の写真の一部は、下記に掲載されてます。http://dash.mo-blog.jp/参考文献報道されなかったサポーターの真実http://www.brightwrite.net/book.html
2004.06.06
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西武ライオンズから、ニューヨークメッツに入団した、リトル松井こと、松井稼頭央を追って、アメリカに渡った、カメラマン&ライターが、ビザの都合で、一時帰国した。そこで、皆で会う事にした。彼は、キャンプ取材などで、フロリダや、プエルトリコに行ったこともあり、真っ黒に日焼けしていた。シーズンに入ると、移動、移動、移動。そして、一試合に、最低500枚以上の写真を撮る、撮る、撮る。球場によっては、撮影場所の制限はあるものの、なるべく、いろんな角度から撮影するために、球場の中を、歩く、歩く、歩く。そんなハードな、生活をしているようだ。そして、一時帰国の間に、出版社などを回ったり、拠点を本格的にニューヨークにするために、東京にある事務所をたたんだりしたために、かなりハードだったため、お疲れに見えた。新宿の某所には、数人の気の知れた仲間が集まり、二次会は、銀座の某事務所にて、ささやかに行われた。さて、彼が、お土産として、配るために自分が撮った、写真を持て来たのだが、それは、松井稼頭央ではなく、野茂英雄の写真だった。彼が、なぜ、彼が追っているリトル松井でなく、野茂を選んだのか。その理由は「野茂は、普通の一人の大リーガーになっているからだ」ということだ。リトル松井には、これから、大リーガーとしての一員となって、今度、彼が帰ってくる時には、リトル松井の写真をお土産にできるように、実績をあげ、大リーガーの一員となって欲しい。ちなみに、彼の写真は、新聞の紙面の他http://www.sanspo.com/mlb/mlb.htmlなどを中心で見ることが出来る。
2004.04.22
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東中野の「游山楽」(03-3371-0005)という、お店で、名刺交換MLのオフ会が開かれた。今回のテーマは、ラオスの土産話と、ニューヨークからの参加者を迎撃する事をメインに行われた。参加者は、ニューヨークの映像制作会社の社長、サッカーに強いフリーライター、美容関係のサービスをしている人、印刷会社人など、実に個性的な面々である。さらに、この「游山楽」のマスターが、なかなか、客あしらいがうまい。これが、また、楽しい。さて、やはり、今回、話題になったのは、サッカーに強いフリーライターによる、ジーコ解任の話だった。やはり、前日の、3月31日に行われた、2006FIFAワールドカップアジア地区第一次予選対シンガポール戦の不甲斐ない戦いぶりが原因だ。試合後、中田英寿の「内容としては最低だった。勝ち点3を挙げられたのはいいが、いい形になっても点が入らない。それが前回(オマーン戦)と同じ課題。技術的な問題ではないと思う。」〔共同〕という発言も、その事を裏付けている。次期監督は、オリンピック出場を決めた、山本昌邦監督が最有力だ。なーんて、話をしていたら、まんまと、引っかかってました。それにしても、あの試合内容の翌日が、エプリルフールだったのが絶妙でした。アシストは、中田英寿でしょう。そうそう、言ってなかったけど、その日のオフ会のお題目が、リアリティのあるウソを必ず言うことだったんだけどね。
2004.04.01
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今日、メーリングリストの仲間のライター兼カメラマンが、ニューヨークに発った。彼は、スポーツ関係に強く、スピードスケートの大菅選手の他、去年、日本シリーズで阪神タイガースを苦しめたダイエーの和田投手などの多くの野球選手を追っかけている。(本人は、阪神ファンだったりする)また、アスリートのダイエット本の一部や、阪神タイガースのリーグ優勝記念のムックの一部も執筆している。彼が、ニューヨークに行くのは、今年から大リーグ選手となるため渡米した松井稼頭央選手を追っていくためだ。一見、カッコイイように見える仕事だが、スポーツ新聞の特攻隊のような仕事である。大リーグは、平気で9連戦をし、移動日一日で、また、連戦というのを、半年間続けるという過酷なものである。特に、松井選手は、内野手なので、レギュラーになると、連日、連戦となる。選手も大変だが、追っかける報道陣にもキツイ仕事である。先日、ささやかな、壮行会を行った時、とにかく、報道陣として、間近で、大リーガー選手を見れること、目の前で、日本人選手が活躍してゆく瞬間を見れること、そして、アメリカに住めるなどで、過酷な労働より、それ以上に、楽しみで仕方がないという感じだった。そして、なるべくなら、アメリカでの仕事を続けて、日本で追いかけていた、松坂投手、和田投手の世代の選手が、大リーグを目指して渡米してくるのを待ち構えられたらとも言っていた。そういえば、今年は、このメーリングリスト関係者は、海外に進出という事が多い。まるで、当たり年のようだ。このページからもリンクをしている、こぶたさん の娘さんも、音楽の修行にブラジルに渡る。そして、こちらも、このページにリンクを貼っている、フリーライターのJuneJuneもヨーロッパ方面へ行くために、企画を持ち込んだり、スポンサー探しなどに奔走している。そして、自分も、詳細は決まっていないが、アジアやアフリカ方面に行くことになる。そういうことで、撮影機材の調達に、中野ブロードウェイに行って来た。中野ブロードウェイは、終戦後に出来た闇市を再開発したビルとしては、成功している方である。このビルは、1階2階、3階4階がワンセットになって、1階と3階に、吹き抜けの天井の高いアーケード街が走っているという特殊な構造をしている。さすが、2階、4階は、シャッターの閉まっている店舗が多いが、その、閉まった店舗を侵食するように、マンガやSFの専門店、映像の専門店などが入り込み、人通りの多い、商店街そのものの1階とは違い、秋葉原とは一味違う、不思議な空間になっている。私は、4階に上がり、ビデオカメラを購入。ビッグカメラで買って、ポイント還元してもらっても、まだ、5-8万円安いという、激安での購入に成功。もちろん、新品である。この、中野ブロードウェイって、なんとなく、ブギウギが似合う気がする。それは、言葉に引っ張られただけだったりする。それに、路地というか、通路の並び方も、全ての階の通路やテナントを透かして見えるようにしてみると、なんとなく、モンドリアンのブロードウェイ・ブギウギにも似ている。この、モンドリアンのブロードウェイ・ブギウギという作品は、海を渡り、ニューヨークに住み、抽象画という一つのカテゴリーを作り上げた先駆者の代表作である。彼も、そして、彼が追っかけている、松井稼頭央選手も、ニューヨークで何かを生み出すのであろう。友人が、ニューヨークに発つ日に、中野ブロードウェイで、そんなことを、ふと考えた。中野ブロードウェイというのが、ちっと・・・ちなみに、このライター兼カメラマンさんの写真展が、現在開かれています。関連記事はこちら※本人は、ニューヨークなので会場では会えません。★関連書籍★「食」がすべてを決める!絶対肉体改造アスリート的ダイエット論 著者:―|出版社:エムシープレス|発行年月:2003年 11月 ISBN:4901972049|本体価格:1,800円 これが増刷されれは、彼にも印税が・・・
2004.01.20
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浦和レッズが、ナビスコカップで、鹿島アントラーズを破り、念願の優勝カップを手にした。去年、勝てなかっただけに、ごっついうれしい。自分は、生まれも育ちも甲子園の阪神ファンだが、サッカーは浦和レッズを応援している。何度か、埼玉スタジアムや駒場にも足を運んでいる。そういうことで、今年は、浦和レッズにしても、阪神タイガース共に、念願の優勝ということで、喜びはひとしおである。しかし、共に、優勝と共に、星野監督、そしてオフト監督の辞任のニュースが飛び込んできた。両監督とも、サッカー、プロ野球とフィールドが違うにしても、名将といえる監督が辞任というのは、とても残念。それにしても、両チームもと、ファン(サポーター)が熱狂的で、優勝に恵まれず、フロントがあまり賢くないというところが似ていたが、優勝と共に、監督辞任表明を共にするとは予想していなかった。まさか・・・だ。タイガースに関しては、星野監督が就任した時点で、次は岡田監督だなとわかっていたけど、日本のサッカーは、プロになって、まだ歴史が浅く伝統ができていないし、もともと人事の流動性が高いだめに、次、誰が監督になるのかわからない。監督が変われば、すぐチームカラーが変わってしまうという事がある。チームカラーというのは、本来、監督や選手で大きく変わるものではない。たとえば、ブラジルやアルゼンチンのナショナルチームは、ヨーロッパに出稼ぎに行っている選手が多いのだが、ナショナルチームに入ると、ナショナルチームという一つのカラーになって、選手が動く。星野監督という中日ドラゴンズたたき上げの監督が、阪神タイガースを指揮しても、阪神タイガースは、阪神タイガースだった。浦和レッズは、10年そこそこという、短いJリーグの歴史の中でも、熱狂的なサポーターによって伝統を作りだした球団である。オフト監督という他の競合チームの監督経験者を入れても、なんとなく浦和レッズらしさを持ったチームにしていた。しかし、フロントがチームデザインをしているように、あまり見えない。次に、どんな監督が来るかわからないが、伝統やチームカラーが出来上がっていないチームに、また違ったカラーの監督を入れても、逆効果である可能性が高い。のだが、浦和レッズにしろ、阪神タイガースにしろ、フロントによるチームマネージメントが試される試練のときを、優勝と同時に迎えたといえよう。本当に、この2チームは似ている。※チームマネージメントについては、友人であるライターのジュンハシモトが詳しいので、そちらのblog。"-brightwrite- My Life My Style @TOKYO"(http://www.brightwrite.net/ )も参考にしてほしい。
2003.11.03
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日本シリーズが終わった。生まれも育ちも甲子園の私は、自然とタイガースファンだし、ダイエーも地元出身の企業でシンパシーがある。日本一になったダイエーだが、「ダイエー球団運営撤退」の話しがある。パリーグの優勝チームなのに、撤退とは、実に興味深い。なんか、有終の美を飾った横浜フリューゲルスを思い出す。せっかく日本一になったのに何かむなしい。そして、もう一つ気になるのが、極端に勝てない両リーグの最下位2チーム、もう少しで100敗を喫するところだった横浜ベイスターズ、記録的な大量失点イニングだらけのオリックスブルーウェーブだ。このような事の原因は、プロ野球の球団の現実(ファン)からの乖離と、夢を現実にする力の強さの2点ではないかと思う。まず、プロ野球の球団の現実からの乖離について。大リーグを含めて、今の日本のプロ野球事情を考えると、現実の観客が離れていっているように感じる。今年、調子の悪いチームに目を向けると、いくつかの共通点が認められる。一つは、両リーグのダントツの最下位の横浜ベイスタースとオリックスブルーウェーブは、いずれも、スター選手がシアトルマリナーズに移籍している。これは、単純に、フロントの戦力についての読みの甘さもあり、スター選手の大リーグへの選手移籍が、プロ野球の球団の現実(ファン)からの乖離に繋がっているとも考えられるが、もっと根が深いように感じる。シアトルマリナーズを支援しているのは、現実とは違うゲーム文化を作った「任天堂」であることに注目したい。ゲームは、テレビの画面を通して行うものですが、これが、どこか日本においての大リーグの存在と似ている。イチローにしろ、大魔神にしろ、日本で活躍している選手を、実際の球場に見に行かずに、家庭でディスプレイを通して、いろんな対決を楽しみ活躍するのを見ている。これは、実にスポーツシミュレーションゲームと似た構図ではないだろうか。日本にいれば、現実に見えない国、アメリカで行われているのを、テレビ画面を通してみているのは、事実を見ているにもかかわらず、どことなく、ゲームの画面を眺めているのと似ている。そう考えると、今年、いい選手を揃えながらも、今ひとつ、目立たない球団である。巨人についても、ゴジラというスター選手を、大リーグに選手を送ったことと、どこかスポーツシミュレーションゲーム的な要素を持っているところに、共通点が見受けられる。そして、ディスプレイを通して試合を観戦するという意味ではさらに、日本テレビという支援する会社の存在もある。#ベイスターズも、TBSが支援しているのも興味深い。ただ、巨人というチームは、基本的に、いい選手が揃っているから、2位という成績を残しているだけであり、構図は同じである。#自分的に、究極のサラリーマン選手・監督と賞賛している原監督が辞めちゃったのは残念。金満になりがちな巨人にしてさえ、バブルにも手を染めない、最後のプライドを持ったサラリーマンだと思う。現実との乖離とチームの成績の現れは、どう関係しているのだろうか。そして、今のダイエーとの関連性は、あるのだろうか。現実との乖離と成績の現れは、チームのモチベーションに関係するように思う。大リーグへのスター選手の移籍は、球団に対しての注目か、テレビ画面の向こうの世界へと変化させた。NHKもどこの民放キー局も、朝から、大リーグで活躍する選手について伝え、今まで、見えていた地元の球団が注目されなくなった。そうなることは、チームも選手も薄々感じており、それが無意識のうちにモチベーションの低下を招いている。これと、逆のパターンが、今の阪神タイガースである。デイリースポーツという、紙媒体の存在も大きいと思うが、星野監督になって特に、選手が注目されているという感覚を持っている球団である。これは、かつては、新庄選手をはじめ、多くの阪神タイガースの選手やチームにとって、重いプレッシャーとなっていたのだが、そこを切り抜ける方法を、選手やチームに伝えたり気づかせたのが、星野監督だった。星野監督について、興味深いポイントがある。星野監督の色紙に書かれている文字は「夢」である。「夢」とは、非現実の世界の話なのに、なぜ、ここで「夢」なのだろうか。これについては、星野監督に聞くしかない。だが、「夢」という文字を、文字という形にして、目の前にすることで、夢を現実のものにしてゆこうという姿勢が見て取れる。ここで、阪神とダイエーとの明暗を分ける、第二の要因「夢を現実にする力の強さ」が出てくる。大リーグへのスター選手の移籍、ゲーム機やテレビなどのディスプレイ越しに試合を見ることが普及した中で、それを打開するのが、「夢を現実にする力の強さ」だと思う。ただ、「夢」の再現は、高性能化したゲーム機の中でも有る意味実現するし、FA制度や大リーグへの門戸が開かれた今、選手自身の夢も現実化している。しかし、ファンからすれば、そしてチームからすれば「夢」が現実化した訳ではない。それでは、ダイエーの王監督はどうなのだろうか。星野監督に対して決して「夢を現実にする力の強さ」が負けているわけではない。やはり、多くの夢を現実にしてきた人であり、今年チームを優勝に導いた。そして日本一にした。しかし、ダイエーの経営陣が足を引っ張ってしまった。ダイエーの経営陣が「夢を現実にする力の強さ」を失っている。現実として経営難で夢とは言ってられない状況もあるが、これは、球団設立のいきさつでもある、マーケティングの結果重視で作ったという「夢の弱さ」と関係があると思う。福岡ドームなど、ドーム球場も、プレーよりも、経営を重視し、スケジュールが組みやすいというメリットで作られたものでもある。マーケティング的な思考をするとき、マトリックスの穴を見つけて埋めるなどの事をするが、いい意味でも、悪い意味でも、考えないで方法論として、絞り込む作業をする。それが「想い」を排除する事がおこり「夢の弱さ」に繋がる。夢が弱いと「夢を現実にする力の強さ」も弱くなる。大きなものを動かそうとするとき、大きな力が必要なように、大きな夢を実現させようとすれば、当然「夢を現実にする力の強さ」も強くなる。今の阪神の経営陣は、さして、ダイエーの経営陣と変わりがないと思うが、阪神ファンの中に、歴史と共に純化され、深く浸透している。岡山という阪神ファンの多い地域出身の星野監督の中にも、この大きな夢が流れていると思われる。このように形成された「夢の強さ」が、「夢を現実にする力の強さ」の原動力になっている。残念ながら、今年の阪神タイガースは、星野監督の手で日本一には、手が届かなかった。しかし、阪神ファンとしての星野仙一としては、もしかすると、この結果が丁度いいと思っているかもしれない。阪神タイガースというチームに対し、ちゃんと夢を持ってやれば優勝できるという自信を持たせた上で、今度は自分たちの力で日本一をもぎ取って欲しいという願いを持っていると思われる。理由は、田淵コーチと岡田コーチの扱いである。普通なら次期監督候補で、様々な優勝経験のある岡田コーチを優遇するわけだが、田淵コーチをタイガースに呼び戻すことで、競争原理を働かし、岡田コーチを鍛えたのだと思える。特に田淵コーチは、コアな阪神ファンが、評価する最後のタイガースらしさを持っていたと言う昭和40年代後半をタイガースの選手として過ごしている。この時期の心意気を、岡田コーチに伝えたいために、星野監督は、田淵幸一をコーチとして招いたのだと思う。阪神タイガースのアイデンティティを大切にしつつも、自力で優勝できる体制作り。これが、星野監督が目指したものだった。そして、星野監督の下で、日本一になる事は、「夢」という目標を見失うとともに、「神様、仏様、星野様」というような甘えを、チームそして阪神ファンにもたらす危険性をはらんでいるのである。もちろん、星野監督は、古巣の中日ドラゴンズへの愛情も人一倍あるので、ちょろっと2年ほど阪神タイガースに行っただけで、日本一にしてしまうのも申し訳ない部分もあるかもしれない。いずれにしろ、今年日本一を逃した阪神タイガースは、チーム、フロント、ファンともども、自分たちの手で日本一を獲得すべきである。それが、今年、セリーグ優勝まで持っていき、日本一に王手をかけられるようにした星野監督への恩返しになると思う。「神様、仏様、星野様」をいかに捨てるかが、来シーズン以降の阪神タイガースの課題といえよう。最下位の2チームの話しに戻るが、地理的要因がとても似ている。横浜にしろ、神戸にしろ、かつては、プライドを持った独自の街だったにもかかわらず、今は大都市圏の一部という形になっている。街のアイデンティティの低下は「夢の強さ」を弱めている。神戸、横浜など、大都市周辺の街がアイデンティティを取り戻し「夢を現実にする力の強さ」を持ちたいものだ。ダイエーの話しはとても残念だが、かつてJリーグで、横浜フリューゲルスのチーム存続でもめたとき、優勝したにも関わらずチームが解散となった時と、すごく構図が似ている。横浜フリューゲルスが、横浜FCという市民球団になったように、ダイエーホークスも、市民球団として成長するチャンスだと思う。ホークスのファンに声援を送りたい。そして、横浜ついでだが、神奈川県の企業にがんばってもらって、横浜ベイスターズを、TBSつまり、東京放送から、神奈川県の企業が、是非取り返して欲しい。夢を現実にする土台となる、地域にたいし、もう少し大切にし「夢を現実にする力の強さ」をアシストして欲しい。これだけ、メディアや技術や交通が発展した中で、現実との乖離は避けられない。しかし、いまこそ、「夢の強さ」「夢を現実にする力の強さ」を大切にするべきだと、このプロ野球の状況を見てあらためて感じた。プロ野球をもっと楽しくするために、各球団そして、それを支える人たちに是非頑張ってほしい。
2003.10.28
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