飯塚事件について考えること
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かねてより飯塚事件に対するマスコミ報道についてはあまりにも偏った内容が多く、このブログでもそのことを指摘しておりました。そして迎えた2月20日、30年以上前のことですが事件が発生した日です。今年も弁御団や支援者から何らかのアクションがあるのかと思いネットで記事検察しているとセンセーショナルな見出しの記事が私の目にとまりました。そのタイトルはこちら〈飯塚事件から33年〉「早すぎた死刑執行」と拭えない「冤罪の可能性」…なぜ脆弱なDNA鑑定は連鎖したのか? ※記事はこちらにリンクを張っておきます。記事を書いたのは元毎日放送ディレクター(関西にお住まいの方ならご承知かと思いますが関西ローカル放送局の中では一番偏向した取材を行う放送局です)で、その毎日放送ディレクター時代、日本国内のあらゆる冤罪事件現場を取材し、「冤罪記者」と呼ばれた里見繁(元関西大学教授)氏です。さて記事の内容はといいますと、なんと・・・・・いまだにDNA鑑定(MCT118法)に関する内容ばかりです。この事件を追っている方ならこの時点でお分かりかと思いますが、このDNA鑑定だけが重要な証拠として語られており、記事内の小タイトルだけ集めてもすごいですね。警察の不可解な動きとDNA型鑑定でたらめな鑑定の連鎖 そして死刑執行… どうですか、この悪意を持ったタイトルの数々・・・・内容もたとえば、1995年から始まった第一審で、検察はMCT118法の他にDNA型鑑定があることを伏せていたが、弁護人の強い追及で仕方なく、その存在を認めた。そして、ミトコンドリア法などでの鑑定では久間氏のDNAは一致しなかったことが、はじめて明らかになった。1999年9月、福岡地裁は、MCT118法に軍配を上げ、久間氏に「死刑」を言い渡した。その後、2001年に控訴棄却、2006年に上告が棄却されて、久間氏の死刑が確定した。検察の主張を鵜呑みにし続けた裁判所の責任は重い。そして、これは久間氏にとっても遅すぎた。この半年前に久間氏の死刑が執行されていた。この事件のことを調べたことがある方ならお気づきかと思いますが、この事件の重要な証拠はDNA鑑定ではありません。実際に再審請求の判決文にも以下の通り記載がありますね。本田鑑定書等のうち信用性が肯定できる部分を前提とすれば、確定判決が有罪認定の根拠とした酒井・笠井鑑定等のうち、MCT118型において犯人の型と事件本人の型が一致したとの点は、そのまま有罪認定の根拠として供することはできないとしても、MCT118型において犯人の型と事件本人の型が一致しないことが明らかになったものではなく、両者が一致する可能性も十分にあるのであるから、MCT118型の点以外の情況事実にこれを併せ考慮した場合であっても、事件本人が犯人であることについて合理的な疑いを超えた高度の立証がなされているといえる。このようにご自身が各記事に不利な内容は見ないのか、見えないのか、または里見氏の言葉を借りるならば「何らかの力が働いて見れないように仕向けられているのか・・・」ってところでしょうか。そして里見氏はこんな主張もされてらっしゃいます。法務省も最高裁も検察も、MCT118法の欠陥についてはすでに情報を得ていたはずだ。なぜ、久間氏の刑の執行を急いだのか。そして私は「なぜ久間氏の死刑執行を早めたのか」という質問状を、森英介法務大臣(当時)に宛てて出したが、法務省刑事局から、個別の事案には答えない、という紋切り型の返事があるのみであった。とのこと。飯塚事件での死刑執行については、以前にも日記に書きましたが、その当時は2年前後での執行が普通に行われており、前任の法務大臣が死刑執行に判を押さない主義だったこともあり死刑の執行が行われず言葉悪いですが死刑囚が溜まっていた時期なんですよね。そういった事実も伏せておいて、前段で勝手に「なぜ急いだのか」と結論付け、そして質問したところで返答しようがないですよね。記者がよく使う悪手です。わざと回答できない、しずらい状況を作り質問し、そして自身の記事ではいかにもなにかやましいことがあるので回答できないと主張する、昔の新聞記事によくあった「容疑者はだされた食事をぺろりと平らげ」論法と同じです。(笑)さて、では里見氏は今現在再審請求でどういった審議が行われてるのか取材しているのでしょうか。多分まともに取材してないと思われます。というのは、こんな主張をしているからです。まずはDNA以外の証拠に関する記述はなんとたったこれだけ・・・・。ここで挙げられた状況証拠とは、ワンボックスカーの目撃証言、久間氏の車の後部座席から検出されたと検察が主張する血液痕と尿痕、女の子のスカートについていた繊維痕が後部座席の繊維痕と一致する可能性が高いとする鑑定、などである。いやぁ、これだけ読めば事件を知らない人はきっと、たったこれだけの証拠で死刑にしたのかと感じてしまうでしょうね。そして再審については一方、2021年からの第二次再審請求審で、弁護団が新証拠として提出したのが、事件当日、二人の女の子を乗せた車を見たという目撃証言である。目撃者の男性は、現場に近い道路で、速度を落として走っている白い軽自動車を追い越そうとした際、後部座席に二人の女の子が乗っているのを見たという。運転していたのは30代くらいの男で坊主頭だったという。後に事件を知り、警察に知らせたところ、刑事が来てメモを取りながら話を聞いて帰ったが、その後は一切連絡がないということだ。運転していた男は報道されている久間氏とは全くの別人だと言う。この地区では、事件発生以前から、街の中で不審な白い小型車がしばしば目撃されていた。それらの当時の情況と符合する目撃談であり、重要な新証言だとみられたが、裁判官は信用できないとして退け、2024年6月、請求を棄却した。ここでもあのK村氏のとんでも証言のことは一切ふれられおりません。そりゃ、目撃証言として時間は適当、30年たって新たに思い出したとか、一目見て小学一年生だったから被害者だったってそんなこと書いたら普通の人はこの証人あてにならないって思うでしょうからね。さて結局事件から30年以上たってもこの程度の記事しか書けないジャーナリストって、存在する意味あるのでしょうかね。ちなみにこの方、毎日放送退縮後は関西大学の教授になられたそうですね。マスコミ出身者が大学教授になるケースって結構多いですが、特に何か研究したわけでもなく教授になれるのって、一部にはマスコミ関係者を囲っておけば何か起きた際に攻撃されないからとおっしゃる方もいるとかいないとか。そうみられても仕方ないと思いますよ。確かに里見氏は過去に冤罪事件の取材で功績をあげておられるようですね。そういえば清水氏も、ストーカー事件の取材で大きな功績をあげられてましたね。そういった過去に素晴らしい取材で功績をあげた方が、この飯塚事件については、一方的に偏った報道(明らかに一部情報を伏せている)をされるのか疑問でしたが、ある事件のこと思い出して少しだけ納得できました。その事件とはNHK大津の記者が放火事件を起こした事件です。この事件も始まりは偶然にこの記者が火災現場に遭遇してスクープとなったことから、その後もスクープ欲しさに自分で火をつけてまわったと・・・。里見さん、清水さんまさか過去の栄光をもう一度などと思ってらっしゃらないですよね。二匹目のどじょうはそうやすやすとは見つからないですよ。そんな濡れ衣きせられたくないのなら、もう少し誠実に事件のこと取材なさってみてはいかがでしょうか。
2025.02.22
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