飯塚事件について考えること

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2022.12.31
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NHKとともに、飯塚事件を積極的に取り扱っているのがNNN(FBS含)ですが、そのNNNの報道の主となっているのがジャーナリストS氏です。


S氏は、過去に某写真週刊誌で記者をやられているときに、某ストーカー事件の取材でのスクープにより一躍ジャーナリストとして有名となり、その後は日本テレビ報道局社会部へ。


ちなみにこの頃の写真週刊誌を知らない方もこの時代多いかと思いますが、どういった雑誌だったかウィキペディアの記述から抜粋させていただきます。

特に業界上位誌では大量の部数を発行している写真週刊誌が出版社の経営を支えているという驕りが関係者に蔓延し、暴走状態に発展していく。その結果、まだ捜査途上で検分の終わっていない事件現場に無許可で踏み込んで証拠品を荒らしたり、 被害者の心情や人権を全く配慮せず逆に踏みにじるような報道合戦を過熱させたり でっち上げ記事(やらせ)や捏造記事を掲載する、また現在で言うストーカー紛いの「一発屋」が跋扈するまでになった。

(中略)


誌面制作の場でもその様な記事を確保できる記者や持ち込めるライターが優秀とされたのである。そのことから、 「事件・事故の写真は死体が写っててナンボ」 や、「芸能人は致命的スキャンダルを晒させてナンボ」という、売上を確保するための過激で話題性の高い誌面だけが求められ、挙げ句には「芸能人にスキャンダルを起こさせてナンボ」という、 とにかく刺激的でより発行部数が稼げる誌面さえ作れるならば、手段は全く厭わないという風潮まで見られるようになっていた。

​​ ​※ウィキペディアより抜粋 ​​

と、まあこのような雑誌なわけなのです。



さて、そのS氏が出版された著書に飯塚事件に関する記述があります。基本的にS 氏は「飯塚事件は冤罪の可能性が高い」と主張されてますが、その主張の根拠となるのが主に以下の二つの意見です。


■『飯塚事件』は、不十分なマーカーを用いたあいまいなDNA型鑑定だけが物的証拠として採用され、死刑が確定し、さらに執行されている。


■『飯塚事件』では、犯行現場にあったサンプルがすでに使い果たされてしまっている。いうならば、証拠の『情報』は残っているが『現物』は存在しないということなのである。その上、その『情報』、すなわち、飯塚事件においておこなわれたMCT118型の鑑定には、作為的な『操作』があった。なぜか、鑑定写真の都合のいいところだけが切り取られて証拠として提出されていたのである。


はい、多分飯塚事件のことに興味を持ち、冤罪派・冤罪否定派に限らず、多くの方の意見を目にした方からすると 「いまさら何言ってんだ」 って思うでしょが、とりあえずS 氏の意見に反論してみたいと思います。



S氏の主張

不十分なマーカーを用いたあいまいなDNA型鑑定だけが物的証拠として採用された。


反論

物的証拠としては被害者の体内から検出された血液以外にも

・加害者の車から検出された血痕と尿痕

・被害者の衣服から検出された繊維片が加害者の車のシートの繊維片と一致

がありますね。


冤罪派の方は これらの証拠を「捏造」 だとか 繊維片についても「どこにでもあるもの」 等と主張されてますから 物的証拠とは認定してない のかもしれませんが、少なくとも客観的に調査ができ原則として内容が変化しない証拠は他にもあるのです。

ちなみに、清水氏の主張はDNAだけで死刑にされたとも読み取れますが、判決文にもこのように書かれていますね。

​​ 「犯人が1人であると仮定した場合の犯人の血液型とDNA型を併せた 出現頻度は約266人に1人の割合という程度であるに過ぎず、血液型とDNA型の出現頻度のみでは、犯人と被告人とを結びつける決定的な積極的間接事実とはなりえない。 ​​

「飯塚事件絶対冤罪派」 の方々は、なぜか皆さんそろって 「不確かなDNAだけで死刑となった事件」 と主張されていますが、裁判記録を本当に見ているのか正直言って疑問です。


では次の主張はこちら

S氏の主張

飯塚事件においておこなわれたMCT118型の鑑定には、作為的な『操作』があった。なぜか、鑑定写真の都合のいいところだけが切り取られて証拠として提出されていた。


反論

実は私も、最初にFBSで放送された番組をYOUTUBEで見て「この事件は冤罪に違いない」感じたので、その後に弁護団の主張が載っているウエブサイトでこれと同様の主張がされているを見たときは「警察は証拠の捏造までしているのか」と思いました。
しかしですね、裁判記録をよくよく見てみますと、
​再審の判決文(​福岡地方裁判所平成21年 (た) 第11号)に

なお、弁護人は、酒井・笠井鑑定の鑑定書添付の写真13は、X-Yバンドが出現している部分をカットすることによって、 X-Yバンドの存在を隠ぺいしており、この隠ぺいは看過することが到底許されない重大な改ざんである から、酒井・笠井鑑定の証拠能力は否定されなければならない旨主張する。しかしながら、上記写真のもととなった酒井・笠井鑑定のネガフィルム自体は保存されており、 ​確定第1審においても、証拠として提出され​ (後略)

え??と思い、第1審の判決文をよく見てみると​
​​石山鑑定がこのような結果になった原因について、証拠(証人石山26回、 甲68 、626ないし628)によると、これらの鑑定資料は、坂井・笠井鑑定の段階(後略)​​​


そして証拠の欄にはこの記載もありました。

一  ​甲68写真13のネガフィルム1枚(甲593)​

そうなんですね。

そもそもS氏や弁護団はネガから一部を切り取った写真が提出されていた、そして後からネガを確認したところ他者のDNA(これは実際には「エキストラバンド」(鑑定に不必要な余分な帯)と言われてますがね。)が見つかったと主張していますが、いやいや、 ​一審の時点でネガ自体が証拠として提出されていますから。​


ですので当然に再審では弁 護団が主張する「証拠を改ざんした」は認められておりません。

これってどういうことなのでしょうか?
本当に弁護団がそう思って改ざんだと主張したとすると、第1審時に提出された証拠を弁護団はきちんと見てなかったってことなのでしょうか?

謎です。



結局、S氏の主張の柱は崩れた(冤罪派の皆さんがよくつかわれる言葉を拝借しました)のでありますが、それでもNNN(FBS含)では飯塚事件は冤罪だと洗脳するような放送を再放送も含めて続けています。
なぜなのでしょうか?




この事件とは全く関係ない話ですが、以前たまたま放火の現場をスクープした滋賀県のNHKの記者が、その後もスクープが欲しくて自ら連続して放火した事件がありましたが、報道に携わる方々からすると、 スクープって麻薬のようなものなのでしょうか?


みなさんどのようにお考えになられますか?



最後に

おかげさまで本ブログも多くの方にご覧いただくことができました。
最初は週一くらいでぼちぼち更新しようと思っていましたが、ブログをはじめる一か月前から記事を書き溜めていた甲斐があり、週3程度の更新を行うことができました。
ご覧いただきました皆様、本当にありがとうございました。


飯塚事件は、最初に私がこの事件を扱うFBSの番組を見た際には「これは冤罪に違いない」と強い怒りを感じたのですが、自分の目で資料を見たり、他の方が運営されているYOUTUBEやブログを拝見した結果、FBSの報道姿勢に対し強い怒りを感じることとなりました。

その後NHKの報道特集番組、民放のTVドラマ等を見て、この事件が冤罪であると感じる方々が増えることを危惧し、非力ではありますがマスコミの一方的な報道内容以外にの別の意見や考え方もあることを知っていただくことを目的にこのブログを開設しました。

そろそろ書き溜めておいた記事も底を付いてきましたので、年明け以降は更新のペースは大分と落ちるかと思いますが、今後もマスコミの報道内容について検証する記事を書いていければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。





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Last updated  2022.12.31 14:52:26
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