ツタヤdiscusでレンタルしたDVD。ヨンハのドラマ視聴で忙しく、到着してから4日も経ってようやく観た映画です。
チャーリーとチョコレート工場に出ていた男の子 フレディ・ハイモアが主演の物語でした。
公式hpでこの映画は2007年制作公開。日本では2008年6月に公開されたものと知りました。
最初のシーン 風に揺れる麦の穂がとても綺麗です。
穂の波音や聴こえてくる全ての音が、少年にとっては音楽と化し体の中に眠る音楽の才能がつぎつぎと開かれていきます。
ジュリアード音楽院卒業の才媛チェリストが母、ロックバンドのボーカルでギターを弾く父。偶然というべきか運命に導かれてなのか出逢った二人。二人は再会の約束をしますが会う事は出来ませんでした。
再会が出来ないまま悲しい別れとなった二人は過去を引きずりながら生きます。母は音楽を諦めた音楽の先生に。父はバンドを離れサラリーマンに。
この二人はたった一晩の逢瀬だけで11年間互いへの想いを胸に生きています。引き離すことが出来ない絆が二人にはあったんですね。
強い絆からこの世に生まれた少年は母にも父にも会ったことがありません。母の父親が生まれた子をすぐに施設に預けてしまいます。娘には死産だったと嘘をついて。。。
その父親も死を目前に娘に告白します。子供は生きていると。
娘の将来を思う父親の気持ち・・・理解出来ます。。内容的には何てひどい親だろうと思わせる関係なのかもしれませんが、親の立場になった時・・複雑ですね。
生まれてから一度も会った事がない両親は自分を捨てたんじゃない、いつか必ず会えると信じる少年の涙がとても綺麗でした。涙を袖で拭う仕草がとても自然で良い場面です。
我が子が生きていると知ってから必ず探し出すと誓う母。我が子に会いたいという切ない母親の気持ちが胸を打ちます。
自分にはやはり音楽しかないと気づく父親。路上でギターを弾く少年に会い、互いのギターを交換し競演が始まります。互いに親子だとは知らない二人。短い時間でしたが何かをお互い感じた様子。。惹かれあうものを感じる二人。少年のこの不思議な気持ちはなんだろうという表情がとてもよかったです。
映画の中で流れる、音楽となっていくあらゆる音、軽快なギター、別れた彼女を思う張り裂けるような歌声、ゴスペル、オーケストラの中で響くチェロの調べ。そして最後の少年が作ったシンフォニー。二時間あまり、素敵な時間を過ごすことが出来ました。一度ではもったいない。何回も観たい映画の一つに会うことが出来て幸せです。
WALL・E 2008年12月07日
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