"Hi, I'm Sara's mother, Nice to meet you...." と挨拶もそこそこに、Art の Mr. M がパソコンで Sara の絵を呼び出して話しが始まった。そして、困ったことが判明・・・。なんと、この Mr. M、やたら訛りがきついうえにとにかく早口、機関銃のようにまくし立てる。「あの・・・、もう少しゆっくり・・・」と一言、口をはさむことさえもできない。ま、それでも言ってることの 7 割くらいはわかるので、あとは勘と勢いで何とかその場を乗り切ったが、Conference を終え、一人になり、どどーーーっと疲れが出たのは言うまでもない。
帰宅後・・・早速 Sara が 「Mr. M、私の絵のこと何か言ってた~?」と聞いてきた。
やはり、彼女は Mr. M の評価が気になるようだ。
「もう、ベタ褒め!才能あるってさ」 「本当?Mr. Mって、滅多に人を褒めないんだよ。まだ 1 ~ 2 回くらいしか作品を褒められたことないし・・・」 「あら、そうなの?でも、Sara の絵のこと絶賛してたよ。パソコンで絵を見ながら、『ここに影を付けるなんて、あの年齢でできるのは学年で 1 人いるかいないかだ・・』とか、『ここの色使いが素晴らしい』とか・・・えぇ~そんなところまで~って思うような、細かなとこまで褒めてた」 「わぁ、なんだか、うれしいなぁ・・・」 「私は絵のことはよくわからないからさ、「はぁ、はぁ、」って間抜け面して聞いてただけだけどね・・・。あ、そうそう、Art Scape (International School の美術展) に Sara の作品を出すことに決めてるって言ってたよ。あと、美大に行きたいって Sara が言ってるって伝えたら、なんだか妙にはりきってた。Art Room も放課後自由に使っていいって言ってたよ。アドバイスも喜んでしてくれるってさ」 「じゃぁ、曜日を決めて Art Room に通おうかなぁ・・・」 「でもね、実を言うと、彼の言っていること 100% 聞き取れたっていう自信がないんだよねぇ・・・」 「あぁ・・やっぱりぃ?Mr. M の英語は訛ってるから聞き取りずらいよって、ママに言おうと思ってて、忘れてたのよ」