今が生死

今が生死

2022.01.25
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カテゴリ: 付き合い
2024年4月から勤務医の時間外労働(残業)は年間960時間に制限される。月間80時間である。
勤務日を月22日とすると1日3.6時間の残業は許されるが月に2回当直をするとそれだけで30時間が時間外労働になり、普通の日の残業は1.8時間以内になる。月に4回当直すると残りの時間で計算すると普通の日の残業は0.9時間になり、1時間未満だから午後6時前に帰ってよいことになる。
今迄は夜9時、10時頃まで仕事していた医師が多かったと思うがこれからは6時とか7時、遅くて8時頃帰宅する医師が増えると思われる。
今までは医師ならば夜遅くまで仕事するのが当たり前と思われていたが、働き方改革の波の中で医師も一般労働者(サラリーマン)も同じ労働者として扱われるようになったのだと思われる。空いた時間を医学の勉強や趣味に使って下さいと言うことだと思うが、古い医者にとっては寂しい限りだが、慣れてくればそれが普通と思えるようになるかも知れない。

今日79歳のパーキンソン病の女性患者さんが胃がんの手術後ということで入院してきた。声をかけても何の返答もない。入院予定期間の3か月が過ぎたら施設でなく、自宅に連れ帰りご主人が面倒見るとのことである。寝たきりなので3食ともご主人が介助して食べさせて面倒見てやるとのことだ。
私はこの病院に来てから4人のパーキンソン病の患者さんを受け持った。74才の男性患者さんと64才の女性患者さんは退院したが77才と79才女性患者さんは入院している。
パーキンソン病4人の内一人は男性だが他の3人は女性で全体の発症率も女性の方がやや高い。
女性3人についてみるといずれの患者さんも旦那さんが献身的に看病しており、今日入院した人は殆ど話のできない状態だがご主人が発病以来ずっと10年間つきっきりで看病して来たとのことである。他の二人の女性患者の旦那さんも同様で頭が下がり、ほとほと感心している。
医師の働き方改革で医師の勤務時間が減ることになっているがパーキンソン病患者の旦那さんの勤務時間は医師の何十倍も多く、自分のやりたいこと等は殆ど投げ捨てて奥さん一筋に生きている姿には何ともいえない気持ちになる。早くiPS細胞を使ったパーキンソン病治療が一般化するように心より願っている。





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Last updated  2022.01.25 14:09:09
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