今が生死

今が生死

2024.08.30
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カテゴリ: 辛かったこと



世の中には様々な職業があり、その仕事を完全にやり遂げるために皆さん必死で戦っていることと思う。
今回は医師の仕事について紹介させていただく。医師にも勤務医、開業医、小児科、老人科など様々な部門があり、医師としてひとくくりして述べることはできない。ここでは勤務医で入院患者のほとんどが80歳以上の高齢者で占められている老人病院の常勤医の1日を見てみたい。
今コロナが猛烈な勢いで蔓延している。病院のように多くの人が集まる所では特に感染率が高くて37.5℃以上になると全員がルミパルスというコロナ検査を行わなけれならない。陽性になっても比較的に若くて合併症が少ない人は1週間もすれば治ってしまうが高齢でパーキンソン病やリュウマチ、肺炎、腎臓病、肝臓病、脳卒中などの合併症がある人は重い後遺症に悩まされたり、死亡することもある。骨折で入院していた94歳の男性がコロナ感染前は10割食事を食べていたがコロナ後はその後遺症で殆ど食べられなくなってしまいリハビリどころでなく寝たきりで点滴している状態になってしまった。その患者さんが熱を出し、その対応に追われていると、2階、3階、4階の各階から携帯電話で次から次に電話がかかってくる。多くは「発熱しています」の報告だが、その一々に対応して処置していると、別の患者が発熱したとの電話で2階、3階行ったり来たりで本日は6000歩あるいた。一度処置したがその後の経過が悪いとして再度コールされる場合もある。くつろぐ時がない。何の因果でこのような仕事を選んだのかと思うことがあるが、他の職業でも現場に入ってみれば同じような困難に次から次に襲われているのかもしれない。処置して良くなれば嬉しいが、ご高齢の方は抗生物質を出しても効かないことが多く、何度も心が折れてしまう。でも自ら選んだ仕事なので、深呼吸して心を落ち着かせて一人一人に真剣に対処していこうと思う。






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Last updated  2024.08.30 17:58:00
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Re:医師の仕事はどんな様子か(08/30)  
かんぼう さん
高齢でパーキンソン病やリュウマチ、肺炎、腎臓病、肝臓病、脳卒中などの合併症がある人は重い後遺症に悩まされたり、死亡することもある。
◎サルビア。紫色が見事ですね。今日31日素敵なブドーの話を掲載しています。
そういう症状が有るんですね。気になる症状は私にもあります。後は免疫、本人で治そうという体力があるかどうかですね。その為にも日常の運動、食事等健康管理が大切ですね。医師の言う事を日常よく聞いて過ごすことですね。
深呼吸して仕事に励む、良い姿勢ですね。
私も朝の散歩時間帯には深呼吸して大きく履いて、吸って過ごすことを心がけています。生かされた余生ですから。ピンコロでテープを切ると決めて準備しています。 (2024.08.31 04:19:31)

Re:医師の仕事はどんな様子か(08/30)  
moto,jc  さん
こんばんは

色々ストレスも溜まって大変だと思います
医者の不養生 とならぬようお気をつけください (2024.08.31 12:59:12)

コロナが憎い  
楽天星no1  さん
かんぼうさんへ

今日土曜日ですがコロナ後重症肺炎になり、抗生物質や副腎皮質ホルモンも効かず、播種性血管内凝固症候群になってしまったパーキンソン病の患者さんとコロナ後全く食事が食べられなくなってしまった94歳の患者さんが気になって病院に行ってきました。状態は相変わらずでしたが新たな指示を出してきました。
このコロナの4年間多くの人が亡くなり、重大な後遺症を残し、旅行にも行けず、勉強会にも参加できず(オンライン講座はありましたが)、デパートやホテルのいくつかは倒産し、私たちの社会はめちゃくちゃになりました。
今またそのコロナが復活し死亡者が増えています。コロナに振り回されない強固な社会を作っていく必要があり、着実に研究基盤を整えていく必要があると思います。各国からの精鋭を集めて国際研究施設を充実、発展させていく必要があると思います。 (2024.08.31 14:07:58)

ストレス対策  
楽天星no1  さん
moto,jcさんへ

おっしゃる通りだと思います。一人の患者さんを処置中に予想もしていなかった別の患者さんの重症化報告はショックであり大きなストレスになります。
ある人が「そんなストレスだらけの生活では余命は短い。そこを退職してもっと気楽に暮らせる生活を構築した方がよい」と忠告してくれました。
ストレスとは心の葛藤だと思います。患者さんの重症化が重なって起こることがストレスですので重ならないように順番に重症報告があればいいですが、それは不可能なので「医師にとって重症化報告が重なるのは当たり前」と認識することが大切だと思います。その認識が甘いとストレスになってしまいますが、医師たるものそれが当たり前としっかり認識できるとストレスではなくなると思います。 (2024.08.31 14:30:03)

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