今が生死

今が生死

2025.04.18
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テーマ: 親孝行(27)
カテゴリ: 読書

ハナニラ
今回は「人は死なない」の著者 矢作直樹さんの家族について書きます。矢作さんのお父さんは会社勤めでしたが矢作さんは感ずるところあり医師になり、東大医学部救急部教授で救急医学分野では最高位まで上り詰めた人でした。両親もそれは誇りに思っていたと思いますがお父さんはタバコを止めてから太りだし、会社の検診で糖尿病を指摘され、心臓も精査が必要と言われたので精密検査のできる病院を受診するよう何度も勧めましたが受診してくれなかったとのことです。労作時胸痛が強くなって会社を辞めた時にはかなり強く勧めましたがやはり受診しないでうっ血性心不全の状態になってから矢作さん達がやっと専門病院に入院させましたが、入院後数日で虚血性心不全で亡くなってしまいました。
お父さんが無くなった後お母さんは子供達からの「一緒に住みましょう」という提案を断り一人で暮らしていましたが、入浴中心臓麻痺を起こし湯船の中で亡くなってしまいました。
東西随一の救急医学のスペシャリストのご両親が図らずもその恩恵に浴することなく、不本意の死を迎えたのではないかと思われ、申し訳なさと後悔の気持ちでいっぱいになったとのことです。一般患者さんに夜も昼も全力で救命のために心血を注いできたので、体が空くことがなかったとはいえ、両親にたいする思いやりが足りなかったのではないかと思いました。父や母が自分に対して様々な援助をしてくれたことが次々に浮かんできました。
親が亡くなった時には矢作さんだけでなく誰でもが感ずる感情だと思いますが、一人で亡くなったお母さんに対してもっと強く同居を勧めればよかったのではないかなど色々後悔していたようです。しばらく経ったある日、知り合いの霊媒師からお母さんに会ってみませんかと言われ、半信半疑で母親と交信してみたとのことです。母親が降霊してきた人は母親のしぐさや声の調子もそっくりで矢作さんが気にしていたことを聞いてみたら「何をくよくよしているのですか。そんなことは少しも思っていない。これからも仕事頑張りなさい」ときっぱりした口調で答えてくれたとのことです。
「人は死なない」という本の題名は死んだと思った母親が実際は存在していたということで「死なない」という題名を付けたのかなと思いました。霊的現象を信じるか否かはそのようなものがあると信じている人には素直に入っていきますが、そんな馬鹿なことがあるもんかと思っている人には中々信じられないことで矢作さんはその問題について様々な考察を加えていました。





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Last updated  2025.04.18 18:10:46
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