今が生死

今が生死

2026.07.26
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カテゴリ: 気分転換
金魚草
昨日は滋賀県に住む息子が関東方面への出張があり、東京に勤めている孫と新宿駅で合流して一泊二日で山梨の我が家に来てくれる予定だった。妻は布団を干したり買い物したりその準備におおわらわだった。昨夜8時11分に甲府駅に着くとのことで私が迎えに行って来たが、客人を乗せて自宅に着いたら妻はご馳走を並べ始めてくれていた。ビールを飲んだり手作り料理を食べながら談笑した。「おとうさんピアノ発表会どうだったの」と聞かれたので、「リポビタンDを飲んで記憶が飛んだり指が動かなかったりして散々だった」と答えたら「ただ下手だっただけではないの?リポビタンDのせいだなんて聞いたことがないよ」と笑われた。信じてもらえるか否かは別としてその時の状況と心の動きを書いて置こうと思う。
今年運転免許を返納することにしたので、それに伴い発表会出場も最後と決めていた。曲目は「美しき青きドナウ」の易しく編曲されたものだ。今年最後だからと、特別な思いで1年間、寸暇を見つけて練習してきた。
7月12日の発表会に向けて、6月に入ってからは楽譜を見ないで何百、何千回と練習してきた。繰り返しの個所が2か所あり、1回目か2回目かが分からなくなることがあり、その2か所の繰り返しの所は特に念入りに練習した。先生からも褒められてまあまあの自信はついてきた。そして会場への出発直前に、少しでも頭がシャープになって上手に弾けるようにとリポビタンDを飲んで出かけた。そしてリハーサルに臨んだ。少し弾いたら何百回も弾いてきた曲なのにつかえてしまい前に進めない。すごく焦ったが、本番になればなんとかなるだろうと思った。しかし本番ではリハーサルの時よりさらにひどくて、いっぱい練習してきた繰り返しの所など一回も弾けない状態で、茫然自失してすごすごと舞台を降りた。有終の美を飾ろうと必死で練習してきた結果がこの結末で、落ち込みの極だった。「あれだけ練習してきたのにこの結果とは」と完全に自信を無くしてしまった。「家ではあれだけ弾けていたのに何てこと!」と家族も呆れてしまい、二の句がなかった。
あんな状態になってしまった原因を色々な方面から調べてみたら、結構よくあることのようだった。
緊張状態にある人が、カフェインを摂取すると相乗効果で交感神経が過緊張の状態になり、腕や指の筋肉がガチガチにロックされてしまい、脳では記憶が飛んで覚えていたことがが出てこない時があるとのことだった。リポビタンDには無水カフェインが50mg含まれており、その症状を引き起こすには十分な量と思われた。感受性の問題があり、必ずしもすべての人にこのような症状が起こるとは限らないが、発表会前のような極度の緊張状態にある人は、カフェインは避けた方が良いとは以前から注意喚起されていたとのことだった。
1年間の集大成である発表会が終わった今、すこし心が落ち着いてきた。緊張しすぎの原因が分かってほっとしている。緊張を取ろうとコーヒーを飲んだりリポビタンD(カフェイン含有)を飲んで失敗た事例として今後の教訓になればいいと思う。
本番では失敗したが、家では「美しき青きドナウ」もそれなりに弾ける。落ち込みから立ち直り、今はユモレスクを練習している。老人の最後の大きな夢は粉々に打ち砕かれたが、時間が経てばそれ程のことでもなかったと思えてきた。発表会の為でなく、楽しみとして気楽にピアノを弾いていこうと思っている。
息子とその娘はその後寝室の天井の壊れた蛍光灯の取り換えや浴室の天井の掃除など大活躍してくれて本日の午後7時45分の電車で滋賀に帰る予定である。私は高い所の作業は殆ど無理になってきているので2人に心から感謝している。





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Last updated  2026.07.26 10:31:41
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