今が生死

今が生死

2026.07.31
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カテゴリ: 付き合い
ヨハネパウロ2世バラ(妻がどなたかから頂いてきたバラで毎年咲いてくれる)
私は今リハビリ病院に勤務している。どちらが病人か分からない位の老人だが毎朝の回診を楽しみにしている。
今26人の患者さんを受け持っているが、一人は転落事故後で頭を打っており全く意識がなく、もう10年経過しているが途中から私が受け持たせてもらって6年になる。他に最近入院してきた脳梗塞後で全く意識のない一人と殆ど認識力のない人6人を受け持っており、残りの19人が何とか会話が出来る患者さん達である。
今日の話は殆ど認識力のない患者さんについてである。6人中5人は脳卒中後で残りの一人は認知症後である。回診に行くと3人は殆ど反応がないが、残りの3人は何らかの反応をしてくれる。認知症後の88歳女性は寝ていることが多いが声をかけると目を開けて笑顔で右手を出してくることが多い。その手を握ってやるとかなり強い力で握ってくれて左手を出してその握っている手をいとうしそうに撫でてくれる。脳出血後の82歳女性はめったに口を利かないが、昨日は「ご心配かけてすみませんでした」とはっきり聞き取れる声で話してくれた。
10年前相模原の障害者施設で「口もきけないで他者との交流もできない障害者は社会に不要で、障害者達も死にたいと思っているのではないか」とそのような障害者を何人も殺傷した事件があった。犯人もかってその施設で働いていたことがり、障害のある人を気の毒に思い、死なせてやれば心が平安になるのではないかと思ったと供述していた。
障害のある人はこの世に存在しない方が障害のある人にもない人にも幸せなのではなかろうかと思ったことのある人はこの犯人だけでなく、他にもいたかもしれない。
私は、障害者には障害者の、健常者には健常者の命があり、心があると思っている。病気で障害を受けた方々の命に触れながら、自分もやがていつ障害者になるか、命尽きるか分からないが、少しでも命を通じさせてお役に立ちたいと思っている。





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Last updated  2026.07.31 13:53:33 コメント(5) | コメントを書く


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