

前泊のビジネスホテルはこれまでのワーストワンかも知れない。フロントでいきなり禁煙室はないと念を押された。全国47都道府県のフルマラソン走破の旅は所詮お遊びなので一人で行くときは一番安く行くことにしている。今回は宿が予約できなかったので、旅行会社に手数料をとられるのは心苦しいが「一人パック旅行」になった。正規の飛行機運賃くらいの値段で、往復航空券と1泊出来るのでは個人で旅行会社に太刀打ちすることはできない。開催地の館山は高級観光ホテルしかないので、選択肢は君津しかなかった。部屋に入ると強烈なヤニの匂い。テーブルも洗面所も髪の毛があって、あまり掃除が行き届いていると思えなかった。バスタオルも?だった。ただ、朝食は★だった。北九州ナンバーをよく見かけたが、出張で工場の仕事をする人達にとってはタバコを吸える部屋のほうが人気があるのだろうか?

東京が見える距離にあるのに単線の内房線は冷遇されている。通勤時間帯以外は1時間に1本しかない。マラソンのため臨時に東京駅から運行される特急に乗るため駅に行くと電光掲示板から特急の案内表示がすぐに消えた。総武線内の信号故障で臨時特急館山マラソン号1号、3号は運転の目途が立たないこと、館山には7:50発普通列車が一番早く到着するが、その列車も遅れている旨のアナウンスが繰り返されるようになった。君津駅には仮にスタート時間に間に合わなくても主催者に抗議できるほどの数のランナーがいた。駅員に詰め寄る人がいないのはさすがに関東だと思った。時間通りに入線した列車は満員だった。車窓から時折雪をいただいた丹沢の山々や富士山がほとんどふもとから見えた。鋸山付近の駅で降りるハイカーもいたが、満員の電車で1時間近く立って行くことになった。

会場まで行くシャトルバスにはすぐに乗れた。今年は参加者が1万人を初めて超えたそうで、荷物預かりもトイレも混んでいた。スタート地点で待っていると花火が6発ほど打ちあがって、いつの間にかマラソンがスタートしていた。GPSウォッチをあわてて押した。人数の割には持ちタイム順の整列は守られているようで10kmまで追い越しも追い越されもあまりなかった。最初は館山湾沿いに海岸を進む。雲一つない快晴だが気温が低く、マラソン大会で初めて日陰よりも陽が当たったほうが走りやすいと思った。中間点からちょっと先まで海岸線を走るので、次第に富士山が大きくなって来た。応援の人も多く、また富士山に加え海岸沿いの広い敷地のリゾートホテルやゴルフ場のまわりの景色は間違いなくフルマラソンのベストテンには入るだろう。今回はこれまでになく練習をしてきたのだが、中間点ですでに2時間を超えていた。かっては中間点はだいたい1時間50分で通過していたのだがやはり加齢にはかなわないか。直前のLTタイムからはゴール予想タイムは4時間10分だったのだが実際は4時間18分23秒かかった。練習は嘘をつかないと言うのはウソではないかと思った。


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