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女性向け：短編・両片想い

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題名【授か離婚】
作者：長野　雪　様
カテゴリー：女性向け
https://novel18.syosetu.com/n4539fm/

精霊の加護を持たない「色無し」と呼ばれる存在でありながら、希少な治療魔法の使い手であるフェデリカ。孤児院出身の彼女は、貴族ばかりの職場で色々と仕事を押し付けられながらも、懸命に働いていた。
そんなとき、上司から「王命だ」と結婚相手を紹介される。結局、結婚のその日まで顔を合わせることのなかった結婚相手について考えることしばし、フェデリカはどうやら治療魔法の素質を遺伝させるためだけの結婚なのだと思い至る。――――それなら、不幸にも種馬になってしまった相手のためにも、とっとと子供を作って離婚してあげないと！
※秋水社様よりコミカライズ、紙書籍1～2巻が発売されております。

この作品は、けっこう前に読んだのですけどなかなか感想を書けずにいました。
すっごく良い話過ぎて、、、感想を書けなかったです。
感想を書いている作品が良い話じゃないっていうわけじゃなくて、感想を書き始めるけっこう前に読んだのでもう一度読み直してから感想を書きたいと思ってて、最初読んだ時の気持ちが強すぎて二回目読むのに精神力が必要だった感じです。

精霊の加護が色で分かる世界で「色無し」と呼ばれるフェデリカは世の名でも貴重な治癒魔法の使い手です。
王命で急に結婚をすることになったのですが、自分に価値を見出していないフェデリカはこの治癒魔法のDNAを残すために結婚なんだと納得して、早く離婚しようと考えます。

フェデリカは孤児院出身だし、色無しとバカにされているし、ドアマット系のヒロインと言っていいのではないかと思います。
仕事でもいじめられている中で、とても強く自分をもって生きていると思います。
マイナス思考で、もう生きていたくない、とはならないのが強いなと思いました。
いじめのシーンは読んでいて心が痛いです。
フェデリカはとても自己評価が低くなっているし。
ヒロイン可哀そう。

ヒーロー側の気持ちが聞けないままずっと物語が進むので読み手側としてはそこそこ不安になります。
ヒロインも読み手側も不安になりながら読み進めるのですが、その気持ちが薄れてくるのは中盤以降です。

＝ちょっとネタバレ＝
中盤からヒーロー側の気持ちも読むことができて、読み手側としては心の平穏がすこしずつ訪れる感じなんですけど、「色無し」の秘密とかも解明されていきます。
Ｒは子作りをしないといけないという使命感を持っているため、ヒロインは積極的ですし、医師のアドバイスを受けたりしながらの体位も試したりするので、ほどほどにＲは挟まれています。

純粋に「好き」という気持ちで生活してないし、逆に離婚するのだから好きになってはいけないという気持ちもあって、懊悩する姿が切ないです。

時間をおいて、もう一度読むことになるだろうなと思う作品です。

＃コミカライズ
＃ドアマット
＃両片思い

＃治癒能力
＃ハッピーエンド
＃離婚

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