Jun 9, 2007
XML
カテゴリ: 飛行機


気温が高くて十分な湿度があり大気が不安定という条件が重なると、対流で発生する雲がもくもくとそびえ立ってきます。
一般的に入道雲といわれるこの「硬い雲」のことを私たちはCB(cumulo-nimbus:積乱雲)と呼びます。

この雲に入ってしまうと、ガタガタ以上の激しい揺れにかき回され雷さんもゴロゴロ、フロントガラスには真夏でもひょうがバシバシ叩きつけ、それが「硬い」と呼ばれる理由です。
発達したCBは小型機を空中分解させるほどのパワーを秘めているので、パイロットは可能な限りそれを避けて飛行します。

東日本はこの数日雷雨に見舞われていますが、その原因もやはりCBにあります。
天気予報で、
「上空に寒気が流れ込み、大気が不安定です」
と言うのは、対流圏のちょうど中間にあたる500ヘクトパスカル面にすっげー冷たい空気がどっと流れてきたから、上昇気流が激しくなるよ! という意味です。

つまり十分な上昇気流がなくなって、たくさんの水滴を含んだCBが「宙に浮いていられない状態」になったときに夕立が発生するのです。

では逆に、「やわらかい雲」はどうでしょう?
私たちがST(stratus:層雲)と呼ぶこの雲の代表格は、硬い雲のときとは逆に「大気が安定」しているときに多く発生します。
気温は上空に上がれば上がるほど下がっていくのが普通ですが、なんだかの理由でそれが成り立たない場合もあります。
その時は低い高度に雲がたまり、地上ではFG(霧)やBR(もや)が発生しやすくなります。

飛行機に搭乗するとき、ソラリー(案内ボード)で
「目的地天候不良につき条件付運航」 or
「天候調査中」
という表示を見てがっかりした方もいると思いますが、その多くの原因が、このやわらかい雲だったりします。

雲にもいろいろありますが、飛行に一番影響を及ぼすのはこの2つです。
人間も一緒だあ、硬すぎてもふにゃふにゃしすぎても周りは大迷惑。。。



写真・・・高度2万フィート(約6千メートル)から見た今日の中国地方。赤ちゃんCBいっぱい。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Jun 9, 2007 10:17:56 PM
[飛行機] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

cyndi_nemo

cyndi_nemo

カテゴリ

サイド自由欄

設定されていません。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: