inatoraの投資日記

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2005年10月09日
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いよいよ、「3月決算の企業による中間決算発表」の時期が近づいてきました。そこで、またまた「投機的な」お話です。

定量的な基準から、業績の上方修正を事前に察知する方法についていくつかのアイデアを出したいと思います。(逆から考えると、下方修正を事前に察知する方法にもなります。)

以下は、「3月決算の企業が中間決算発表をする直前」というケースを想定しています。それ以外の決算期や通期決算へ適用する場合については、適宜修正してください。

**********************

1.直近の決算実績の数値から察知する

最初に紹介する方法は、直近の決算実績の数値を利用したものです。この方法を適用するためには、売上・利益の両方とも季節性が殆どない企業であることが大前提です。季節性のある企業にこれを適用する場合、季節性を適切に調整する必要がありますし、その調整が困難を伴う場合があります。

*四半期決算と中間見通しとの比較
四半期決算(実績)と中間見通し(四季報予想)の数字を比較して、業績の「進捗率」を計算して、最低でも進捗率が50%以上の企業を探します。もちろん、理想は進捗率が100%に近い企業です。さらに、進捗率が100%以上の企業があれば「確実に上方修正をします」というメッセージになります。

・[四半期決算の売上]÷[中間見通しの売上(四季報予想)]


この方法は、「四半期決算の実績値は8月には分かっていて、秋号の四季報(9月発売)で最新の中間見通しと共にそれを確認できる」という、「タイムラグ」がポイントです。

*ちなみに、中間決算の数値と通期見通しの比較だと以下のとおりです。

・[中間期決算の売上]÷[通期見通しの売上(四季報予想)]
・[中間期決算の利益]÷[通期見通しの利益(四季報予想)]


2.月次売上の累積から察知する

この方法を適用するためには、月次売上がタイムリーに公表されていて、かつ、売上と利益がリンケージしやすい企業であることが大前提です。特に、小売業で有効であり、小売業のリサーチを得意とする個人投資家は、少なからずこれを利用しているはずです。

やり方は簡単で、「4月から9月までの売上実績」と「中間見通しの売上(四季報予想)」の比較になります。

・[4月から9月までの売上実績]÷[中間見通しの売上(四季報予想)]

で売上の進捗度を確認し、100%を超えているものを探します。コスト構造などに大きな変化がなく、売上高利益率に大きな変化が(もしくは改善されている)ことを別の材料から確認できれば理想的です。

この方法は、「4月から9月までの売上実績が10月には分かっていて、中間決算の発表が11月中旬である」という、「タイムラグ」がポイントです。


3.為替レートの変動から営業外損益を事前に加減する



まず、基本的な話ですが、為替リスクをヘッジしていない(もしくは、ヘッジが完全でない)企業の場合は以下のようになります。

輸入企業:円高はプラス材料、円安はマイナス材料
輸出企業:円高はマイナス材料、円安はプラス材料

一方、為替予約や通貨オプションなどのデリバティブで原材料購入(もしくは販売)に伴う為替リスクをヘッジしている企業の場合、実質的な経済効果は為替変動に関わらず中立ですが、デリバティブの収益認識と売上(もしくは売上原価)の計上の認識時期がずれるために、会計上の見かけの利益が変化する可能性があります。

デリバティブは時価会計であり、売上(もしくは売上原価)の認識はその後ということが多いですから、そのような場合、以下のようになります。


円高:デリバティブ評価損が計上、当期の営業外費用に反映
円安:デリバティブ評価益が計上、当期の営業外利益に反映

*輸出企業:
円高:デリバティブ評価益が計上、当期の営業外利益に反映
円安:デリバティブ評価損が計上、当期の営業外費用に反映


これらを踏まえた上で、3月末・6月末・9月末時点の為替レートを確認します。期中の為替レートの変動が大きく、かつ、業績見通しが3月末時点の為替レートを前提としているならば、営業外損益項目による業績修正が行われる可能性大です。


**********************

最初にお断りしているように、あくまでも「投機ネタ」です。したがって、利用するにしても過信は禁物です。

特に、急激な株価上昇(もしくは下落)でそうした上方修正(もしくは下方修正)が織り込まれている場合も有りますので、バリューによる判断は忘れないでください。明らかに割高な銘柄は基本的に避けるべきです。

あと、大型株のように多数のアナリストや市場参加者がカバーしている銘柄はこの手のリサーチが行き届いていると考えたほうが無難だと思います。


今日の言葉:
「我々は常に自分自身に問わなければならない。もしみんながそうしたら、どんなことになるだろうと。」
(サルトル:フランスの哲学者)





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最終更新日  2005年10月13日 07時53分19秒
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