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2014年06月23日
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先日おこなわれた東京都議会で塩村文夏議員(みんなの党)発言中に飛んだヤジがセクハラではないかといった問題がツイッターを中心に拡散され大きな話題になっている。確かにセクハラは許されない行為であり、まして議員という立場にあって許されるものではない。

しかしその一方でヤジの内容については精査の余地が残っている。FNN系の報道では発言者のマイクからヤジの音声を拾ってボリュームをあげたせいか全体にサーというノイズがかかっていて「・・・(不鮮明)結婚したほうがいいんじゃないか」と聞き取れるが、NHKのマイクが拾った音声では「みんなが結婚したほうがいいんじゃないか」と聞こえる。

いまのところ既存大手のネットニュースやテレビでは「ヤジを飛ばした議員の特定と処分に期待する市民の声が高まっている」という報道ばかり流れている印象を受けるが、はっきりとした情報確認がなされないままワンサイドで話が進んでいく時こそ要注意、というのが最近の報道に対して自分が実感するところ。


今回の問題で注目すべきは、報道関係者の取材で発覚した事件ではなくツイッターの話題をメディアが後追いで報道したことでタイムラインの逆転現象が起きていること。
現代においてツイッターはもっともスピード感のある情報発信の場であることは間違いないが、報道機関が裏付けを取らずに追随するのは危険だ。

もちろんマスコミによる都議会の動画確認は行われたであろうが、聞き取りが不明瞭な冒頭部分を確信せぬまま「お前が結婚したほうがいいんじゃないか」というテロップを付けたのではないか。冒頭部分が「お前が」なのか「みんなが」なのかは各自ニュースサイトで確認されたし。

自分は「みんなが」と聞こえたが、ではどこで「お前が~」という文言にすり替わったのかと考えてみるとツイッターでの初出、発信元である塩村議員のつぶやきに行き着く。

塩村議員のつぶやきによれば「お前が結婚しろ!」「産めないのか?」などという残念なヤジが飛んだとある。
マスコミ関係者による裏付け取材の中で「直接のセクハラ被害者(塩村議員)が聞いたのだから間違いないだろう」という妥協と脳内補完がなされた可能性は否定できない。



上にも書いたが、注意しなければならないのはその後の報道が事実確認よりも発言議員への制裁・処分への興味に傾いていること。
ここで思い出されるのは2010年、民主党政権下で発生した尖閣諸島中国漁船衝突事件だ。





現場での証拠映像が存在するにも関わらず政府が公開を渋り、一色氏(sengoku38)の暴露がなければ事実が国民に明かされぬまま終わるところだった。一部国会議員にのみ公開された段階では一般公開はされないと高をくくった某党党首が中国に非がないかのような発言をしてその正体を晒した。


とにかく、事実関係を把握せずに物事を進めるのは危険だ。みんなの党はすでに議会から音声データを入手し声紋鑑定による発言者特定も視野に入れているようだが、未だ音声データの一般公開はしていない。
手続き上、又貸しのような形での一般公開は難しいのかもしれないが、これだけ注目を集めた話題のグラウンド・ゼロに立っている人たちは引き続き積極的な事実解明に尽力してもらいたい。





それと関連して興味深いのは、今後の「セクハラ認定」についての取扱い。
セクハラは「言われた人がセクハラだと感じるかどうか」という主観的ジャッジに依存する曖昧な基準によるところが大きい。

今回のヤジが仮に「みんなの党の分裂を揶揄するもの」だったとして、それでも女性議員が「お前が結婚しろというように聞こえた」と主張した場合どうなるのか。
これが通ってしまうと痴漢冤罪をテーマにした映画『それでもボクはやってない』にあったような「男には誰でも痴漢の動機がある」に似た無茶な理屈にお墨付きを与えることにもなりかねない。

最近ネットで「差別の当たり屋」という言葉がクローズアップされるように、いわゆる被害者利権を狙う者に悪用されては世の男はたまったものではない。



いまのところマスコミは自民党が発言議員を庇っているという自民ネガキャンの世論誘導に持って行きたいようだが、現在はスマホやタブレットの普及で個人がある程度の事実確認ができるようになってきている。










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最終更新日  2014年06月23日 12時09分14秒
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