INDOOR STYLE

< 新しい記事

新着記事一覧(全4644件)

過去の記事 >

2014年07月02日

集団的自衛権行使容認についての是非。

テーマ：時事ネタもたまには書いてみる(55)

カテゴリ：カテゴリ未分類

　賛成派の自分としては「ようやく」「間に合った」という印象で受け止める今回の閣議決定。ツイッター上では反対派の人が散発的に大声を出しているが、世論と呼べるほどの数を集約するには至らなかったようだ。

　反対派は世論の盛り上がらなさを疑問に思っているだろうが、おそらく賛成派・容認派の大多数はＳＮＳ上でわざわざ意志表明する必要はなく、ただ沈黙を以って是とする。

　自分もツイッター上では判断材料になりうる情報のリツイートはするが、自ら賛成意見をつぶやくことは控えている。
　自分の意見を隠す姿勢を卑怯と受け取る人もいるだろうが、これも無用な波風を立てずに事態を収める日本人の対人スキルのひとつ。そこには「落ち着いて話せば分かる」という冷静さと寛容が含まれていると思う。

　特に今回は感情的な反対意見が多く見られる。そして根底にある現状認識がそれぞれ異なるので、賛成派とは話が噛み合わない。ついでに言えば原発反対・集団的自衛権行使容認反対の運動には一部、某反日国との繋がりが指摘される過激派組織メンバー（外国籍含む）が関与していることを反対派の日本人も知っておく必要があるだろう。※これは写真から活動家の人物特定もなされているのでネットで検索すればすぐに確認できる。

　戦後日本の平和をアメリカの核の傘あってこそと見做すか憲法九条のおかげと見做すか、反対派はその認識をこの機会に確かめるべきだろう。戦争放棄が最高の自衛手段ならば憲法九条を輸入しようとする弱小国がひとつも無い事実の説明はつくまい。
　憲法九条万能説を信じている人は国連や国際社会の圧力に過度な期待を寄せているのではないかと思う。

　第二次大戦後に連合国側が「平和に対する罪」を日本に着せたために以後「国益のための戦争」という手段は事実上封印されたにも関わらず、いまも国際紛争は止む気配がない。
　確かに一方的な武力行使については国際社会からの経済制裁などで一定の自制を促す効果はあろうが、先のクリミア事変で 常任理事国の行動に対して国連は無力

　つまり諸外国の独自経済制裁に耐えられる体力があれば常任理事国は事実上のお咎め無し状態。しかも中国は無宗教なので「罪の文化」も「恥の文化」にも縛られず、最悪の場合、中国が国際的に孤立して経済破綻したとしても党幹部と富裕層は資産と家族を海外に移転済みで逃亡可能。
　失うものがない指導者層があの巨大な国家を運営している危うさには警戒する必要がある。

　まずは今回の閣議決定で国防・安全保障について考えたことがなかった人が関心を持つことが重要。半世紀前とは世界情勢が違いすぎることを念頭に、現代にあった憲法改正に繋がることを期待したい。