INDOOR STYLE

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2015年03月27日
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カテゴリ: サブカル全般
 ついに富野由悠季監督の最新作「ガンダム Gのレコンギスタ」が最終話「大地に立つ」をもって完結したのでその感想でも。

 しかしこれほど点数をつけるのが難しいアニメも珍しい。というのも「富野アニメ」として観た場合と「ガンダム」として観た場合、あるいは「いちロボットアニメ」として観た場合で評価がまるで違ってくるからだ。
 自分はそれなりに楽しんだが先入観・補正ナシの「いちロボットアニメ」として考えると失敗作であることは否めない、というのが正直な感想。


 まず雑誌インタビューなどでの監督のコメントなどを読んだ限りでは「監督と視聴者間の意識の乖離と情報共有の齟齬」があとあとボディブローのように効いてきて、途中からは持ち直せなかったという印象。
 一度ストーリーと設定を把握したうえでDVDやBDで一気に観直せばだいぶわかりやすいのではないか。まあ見せ方の技術的な失敗はよそでも指摘されているだろうから省略する。


 リギルド・センチュリーがこれからシリーズ化するかは不明だが、人間の可能性を信じ未来に託した宇宙世紀は破綻し、さらに人類がニュータイプ化せず生物的に弱体化する(ムタチオン)という人類の限界と負の可能性をもたらした。
 アムロやシャアやバナージの願いも虚しく、フル・フロンタルが掲げる硬直化した未来も長くは維持できない。いつか訪れる「可能性の限界」の物語だ。

 最終的に各陣営の過激派指導者が全員死亡するわけだが、根本的な問題は解決せず個人間の和解もなされずにエンディングを迎えるという結末はちょっと予想外。
 カタルシスに欠けるラストではあったがアイーダやベルリを通して「 他人から与えられた知識で分かった気になるなよ!


 とはいえ、投げっぱなし過ぎるのは確かなんだよなぁ。リギルド・センチュリーのシリーズ化を前提にしているのかもしれないけどあまりにも唐突かつ中途半端に切り取ったエピソードで、まるで スターウォーズのエピソード5だけ見せられたような気分 。

 しかしアメリアとゴンドワンの戦争理由が最初から設定されていないことからも、Gレコでは人類は競い争うものとして描かれていることがわかる。そして金星に至っても相対的なモノの見方から解放されず、全人類がニュータイプ化し誤解なく分かり合うなど望むべくもない。

 ベルリが敵から「ニュータイプ」扱いを受けたのも機体性能と戦闘センスについての評価であり、敵と理解し合うどころかむしろ誤解されっぱなしだった。
 あるいはリギルド・センチュリーにおいてベルリだけが本物のニュータイプであったとしても、自分以外の全人類がオールドタイプであれば結局言葉と態度以外では相手に何も伝わらず、戦闘能力に特化されただけの危険で虚しい才能だ。

 ここまでガンダムワールドが野放図に広がったのを見て 全人類のニュータイプ化などという夢想に期待するより、それぞれが自分の目で世界を確かめて問題解決のための地道な努力をしたほうがマシ 、と御大は言いたかったのではあるまいか。


 最後にキャラクターとメカデザインは大好きだったし、細かい仕草や自然描写などは昨今のアニメとは比べ物にならない情報量で作品世界の情緒表現に貢献しており素晴らしかった。ラライアとクリムの間抜けな掛け合いやクン・スーンとチッカラの気合入れシーンなどのギャグもほのぼのして面白かった。

 次回作があるなら見聞を広めたベルリがやむを得ず独裁者になり、マスクがレジスタンスを組織して…とかだったら燃える。そのときは陣営をせいぜい3つくらいにまで絞って欲しいものだ(笑)







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最終更新日  2015年03月27日 16時00分42秒
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