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2025.10.16
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207

今年のノーベル文学賞はハンガリーのクラスナホルカイ・ラースローに決まったが、受賞の知らせを受けて、彼は冗談半分に「これはまさに、災難以上のものです」と語ったそうだ。
英語にすると、たぶんmore than a catastrophe と言っているのではないかと思われる。
キーワードはもちろん、catastrophe ということになる。
これは1969年にノーベル文学賞を受賞したサミュエル・ベケットが受賞の知らせを受けた時に発した言葉だとされる。
正確には、電話口で受賞の知らせを聞いた妻のシュザンヌの言葉らしいが、それはベケットの心中を代弁する言葉だったに違いない。

What a catastrophe !(なんちゅう災難か!)
ベケット夫妻にとって、ノーベル文学賞受賞はまさに迷惑この上ない災難だったようだ。

当時、転地療養を兼ねてチュニジアに滞在していたベケット夫妻は、マスコミの追跡を逃れるべく長いことホテルの部屋に潜伏していたらしい。
結局、ベケットは賞は受けたものの、授賞式には代理人に行ってもらい、自らは欠席している。

これとよく似た例が2016年の受賞者ボブ・ディランである。
彼も受賞の発表から数日間は姿をくらましていたというか、連絡がつかない状態だったみたいだし、授賞式には代理人としてパティ・スミスを送ったりしている。
公には受賞を光栄なこととしながらも、果たして彼がそれを心から喜んでいたのかどうか、どうも疑わしい。
まあ、変人として名高いボブ・ディランのことだから、ひょっとすると別格級の変人みたいなベケットの顰(ひそ)みに倣ったという線も考えられる。 笑

では、クラスナホルカイ氏の場合はどうなのか。
「これ(ノーベル賞受賞)は、まさに災難以上のもの」というのは、裏返すと、「これは、単なる災難ではない」ということになる。
おそらく彼は自らの驚きが相当なものだったことを表現すると同時に、受賞が自らにとって意義深く喜ばしいことであるということを簡潔に述べたかったのではないか。
そして、もう一つ。
おそらくベケットのエピソードを連想させる「災難」という言葉を使うことで、自らもその偉大な作家の系譜に連なることを暗に示したかったのではないか。


その作風を表す言葉をいくつか羅列すると、
「破滅的」、「不条理とグロテスクな過剰さ」、「終末(黙示録)の巨匠」、などなど。
これ、絶対俗受けしないよなあ。 
さすがノーベル賞の選考委員たちが推すだけのことはある。 笑
ちょっと興味のある人は『ニーチェの馬』という映画を観てみるといいかも。

これを読むと、スウェーデンアカデミーのお偉いさん方の趣味の一端をほんの少しだけ窺い知ることができるかもしれない。 
でも、それはわしのこの記事を読むのと同じくらい、たぶん何の役にも立たないだろう。 笑


208




ブルー系の石で人気があるのは、一般的にはラピスラズリとかサファイアとかタンザナイトあたりかな。
もっと希少なやつを挙げると、カレドニア鉱、ユークレース、ベニト石、ボレオ石、べゼリ石、リロコナイト、スコロダイト、エレミヤ石、カバンシ石、といったところか。

そして、上にあげたカーレトン石もそうした希産鉱物の一つに数えられている。
この石が珍しいのは、カナダのモントリオール郊外にあるモン・サン・ティレールでしか産出されないという点だろう。
ゲゲゲっ!
そんなレアなものをなんでボンビーなお前さんが持ってるんだよー、と訝る人もいるだろう。
確かに、発見当時(1971年)はずいぶん高価だったらしいが、その後ボナンザも発見されて、価格が落ち着き、今ではわしのような年金生活者でもちょっと無理すれば買えるレベルになったみたいだ。
でも、内側が青くて表面が透明な四角柱状の結晶になったものは、今でもちょっと値が張るのではないか。
そういうタイプはほとんど流通してないので、よくは知らないが、いかにも高そうな気がする。

こいつの産地が何故一箇所に限定されるかは、その複雑な組成を見るとなんとなくわかるような気がする。
化学式だけ見ると、頭の中が沸騰するくらいゴチャゴチャしている。
言葉だけでスッキリまとめると、カリウム、ナトリウム、カルシウム、炭酸を含む珪酸塩鉱物ということになるが、それでもなんだか難しそうなやつに思えてしまう。
ただ、見かけはしごく落ち着いた感じで、まあ、フツーのブルーである。
なんだかよく見かけるものに喩えることができそうな気がして、それをずっと思い出そうとしているのだが、まだ思い出せないでいる。 笑









これもある意味、希少な石には違いない。
イリノイ州のミネルヴァNo.1鉱山という、フローライトファンなら誰でも知っている有名な産地の石だからである。
この鉱山はすでに閉山しているため、新たな標本が市場に出てくることはない。
よって、コレクターの放出品や業者のストック品にはかなりの高値がつく。
クオリティの高い石であれば、イリノイ州ミネルヴァ鉱山というブランド名が付くだけで、数万円から数十万円が上乗せされるのではないかと思えるほどだ。

上の石はこの前、エヌズミネラルさんから購入したばかりの標本。
だいぶ迷ったが、30%オフに釣られ、清水ダイブして手に入れた品である。
ああ、ついに我が家にもミネルヴァ産のフローライトがやって来たかと思うと、なんだか妙に感慨深い。
そういうわけで、光の加減によっていくらでも変化するこの石を飽きもせず眺め暮らしている今日この頃である。

上の写真からもわかると思うが、色合いの変化は歴然としている。
普通にLEDの照明の下で見ると、真ん中の写真のように見える。
ジャパンブルーって言うのかな、ちょっと藍色っぽいブルーだ。
これをもっと光にかざすと、一番下のように、やや透明感のある水色に見えてくる。
そして、一番上の写真は業者さんが撮影したもので、この色合いは素人ではなかなか出せない。
淡いブルーの奥にパープルが滲んでいるように見えるが、実際、光の種類や当て方によってはこういうふうにも見えるのではないかと思う。
白色灯でカラーチェンジするタイプみたいなので、今度そういうペンライトを手に入れて試してみようと思う。





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Last updated  2026.06.04 19:34:54
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ポポイ!アンフラマンス・ホウ! @ Re[1]:うわー、ここで三浦か!(10/04) 周梨槃特さんへ なんだか面白そうな話で…
周梨槃特@ Re:うわー、ここで三浦か!(10/04) 3週間ほど前になるでしょうか。 私もちょ…
ポポイ!アンフラマンス・ホウ! @ Re[1]:NA コレクション 28(06/11) 周梨槃特さんへ この度のアズライトとア…
周梨槃特@ Re:NA コレクション 28(06/11) とうとう台座付きの鉱石を入手なさったの…
ポポイ!アンフラマンス・ホウ! @ Re[1]:初めてのミネラルマルシェ(04/14) 周梨槃特さんへ この前はどうもありがと…

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