今年のノーベル文学賞はハンガリーのクラスナホルカイ・ラースローに決まったが、受賞の知らせを受けて、彼は冗談半分に「これはまさに、災難以上のものです」と語ったそうだ。 英語にすると、たぶんmore than a catastrophe と言っているのではないかと思われる。 キーワードはもちろん、catastrophe ということになる。 これは1969年にノーベル文学賞を受賞したサミュエル・ベケットが受賞の知らせを受けた時に発した言葉だとされる。 正確には、電話口で受賞の知らせを聞いた妻のシュザンヌの言葉らしいが、それはベケットの心中を代弁する言葉だったに違いない。
What a catastrophe !(なんちゅう災難か!) ベケット夫妻にとって、ノーベル文学賞受賞はまさに迷惑この上ない災難だったようだ。