メールの恋ってやつですか!?

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只野一生

只野一生

2002.01.13
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「会いましょう」という趣旨のメールを出した日も、その翌日も返事は来なかった。たぶん、迷っていたのだろう。

 そこで私は催促のメールを出した。
 本人の顔を見ているわけではないから、別にどうしても会いたいわけではなかったが、だからこそ、会うのか会わないのか、とっととケリをつけたいという気持ちだった。

 このまま、目的もなく文通を続けることに、私にはメリットもなかったし、「抜き差しならない」なんていうことを書いてくる熱意が本気かどうかも知りたかった。いや、もっとはっきりいえば、顔も見ないうちからそんなことをシャアシャアと書ける人の顔を見てみたい、という気持ちだった。

 まあ、こっちも何通も出したんだ。そういう「お駄賃」ほ欲しがってもいいではないか。

 そんなふうに思ったのだが、先方には、何か焦っていると思われたのか、断りのメールが来た。
 ちょっとばかり焦りすぎたかな。でも、そういうことならこれっきりだな。

 ただ、「抜き差しならない」という表現だけは気になった。そんな言葉を気安く使うなよ、という気持ちはあった。そこで、何か、ちょっと遊ばれたような自尊心を傷つけられたような心境にもなってしまった。

 私は、よせばいいのにちょっと捨てぜりふを書いてしまった。


 すると、今度は一時間後に返事が来た。
「きたないなんて、ひどすぎます」
 捨てぜりふを書いたら、それが煽りになったようで、それをもとにまたあれこれやりとりがはじまってしまった。
 というか、こっちも心のどこかでそれを願っていたのかな。とにかく、百行文通トライアスロンは復活したわけだ(笑)

 この主婦、もしかしたら夫婦関係とか家庭(嫁姑関係とか)がうまくいってないんじゃないだろうか。
 何しろ、派遣社員として朝から夕方まで働き、かつ子どもの面倒と主婦業もやっているのだ。
 本当なら、忙しくて顔も知らない人間とメールどころではなかろう。それでも、こんなに熱心にメールが来るんだからね。

よし、煽りついでにもうちょっとイジワル書いてみよう。
私はそう思った。

「あなたは夫に内緒でメールを出してしまった。何もなくてもそれは夫婦の信頼関係を壊したことになる。ルビコン河を渡ってしまったのだ。亭主に話してみるといい」

 もちろん、会ったこともない人とのメールのやりとりぐらいで「不貞行為」が問われるはずがない。しかし、田舎臭い主婦をちょっとからかってやれというイタズラ心もあってそこまで書いてしまった。






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Last updated  2003.10.22 00:59:13


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