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2004.07.26
「屈する」の矛先
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カテゴリ未分類
人質の解放、それ以前に撤退表明を聞いた時、命が重んじられたんだと嬉しく思った。
それと引き換えに「テロに屈したフィリピン」と、批判を浴びた。
解放された方の喜びの写真の傍で「テロに屈した」と、アメリカやオーストラリア政府側からの
遺憾の記事が掲載されていた。
今、アメリカか武装グループのどちらをテロと名づければいいのか分からぬ状態の中で、ファルージャを空爆し、
1月余りで女性や子どもを含む80人を殺害した側が、歯向かう側を「テロ」といい、それに「屈するな」という。
この地球上で「殺していい側」と「殺されてもいい側」を、善と悪との二元論思想でまたしても切り分け、
若い世代がかつて経験したこともない「戦時中」の、記録にあるあの中へ引きずり込まれるのではないかと、危惧する。
それが善に発展する思考回路は断たれるまでもなく、もともとない。
この現実がかつて学んだ愚かな歴史をなぞるように、事柄だけを変えて未来に記されることは、
それを学んできた私達自身の恥に思える。何故、止められなかったのだろう。
国と国との歴史が背景にあるのは、韓国の例をとってもよく分かる。
しかし、現代に生きる人間が人質となった時に、その歴史的な背景を引きずられたのなら堪らない。
息巻いて「テロに屈するな」と言っているが、誰の命を盾にして言っているのだろう。
人質になった本人が「テロに屈しないでくれ」というのならまだ分かる。
人質をとられた際のこの合言葉が、その国への脅迫めいた言葉に聞こえてならない。
スペインは撤退した、フィリピンも。また9月以降撤退と表明する国がいくつかある。
平和憲法に違反した多国籍軍への参加は、アメリカに対する根強い怯えの表れ。
たとえ世界の流れに逆行しようとも、日本はアメリカに対して、始まることも終わることもしない。
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Last updated 2012.04.18 06:37:09
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