豊かな森のシンボル☆クマたちからのメッセージ♪

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2009年05月03日
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カテゴリ: 自然保護
昨日は、くまもりの総会でした。
過去最高の約300人の参加があったようで・・
尼崎の会場になってからは3年目ですが
確かに、会場にぎっしり感があふれていました(^^;

北は山形から南は鹿児島まで
沢山の会員さんたちが集まっていました。

毎回、どんどんパワーアップしていく総会です。
皆さんも、機会があったら
どうぞ一度参加してみてください(笑)


私が一番、気になるのは
やはり、顧問の 主原憲司先生 による今年の山の実り報告です。


主原先生は京都在住ですが、白山が大好きで
小学生の頃にたった一人で・・憧れのチョウを見るために
(50年前のその頃は、観光登山もブームではなく)
白装束の修行の方々?にまざって白山に登られたのだそうです。
毎年?何度も?白山(どころか全国各地の山)に
調査に入られていらっしゃるようです。


総会、主原先生

総会の前半はお見えになっていなかったので
どうされたのかなぁ?と心配していたのですが

それから持病のためか?病院に行かれて、
報告に間に合うように?ギリギリの参加だったようです(^^;

今年のブナ類は・・・
結論から言うと

09年山の実り

一斉開花だそうです♪


主原先生のポイントを写真を交えながら
報告&講義してくださいました。

まず1番目のポイントは、
去年の秋には既にわかっていたことですが・・

↓これです。

1、スギの花芽率
09スギ花粉
今年のスギは『花芽率80%』なのだそうです。
スギの花芽とブナなどの花芽率は連動しているらしく
去年の秋のうちから、スギの状態を見ることで
次の年のブナ類の花芽のつき方が予測されるのだそうです。

次に、↓これです♪

2、シャクナゲの花芽率
09シャクナゲ
08年度はシャクナゲの花芽率は『25%』だったそうですが
09年度は『68%』なのだそうです。

次に、肝心の

3、ブナの冬芽内の花序
09ブナ
これは・・説明不要ですかね?(^^;
冬の間に出てきた芽の中を調べた所
ちゃんと花芽(♂+♀)が用意されていたようです。

これらのことは、だいたい去年のうちに調べられることで
予測がつくことなので、私たちもこのポイントに着眼して
山の観察や調査を心がけようと思いました。

これらのことから、主原先生が
来年(09年度)の予測をたてた結果が

09予測

ブナ、イヌブナ、ミズナラ、コナラ、クリ、ウラジロガシ
○並作
(平地の)コナラ

その他
スギ花粉○、タムシバ花芽◎、ケヤキ花芽○、
シデ類花芽◎、ホンシャクナゲ花芽◎




それらのことを踏まえたうえで
主原先生が今年の春になって、毎日のように
あちこちの山に入って調べてきたことの報告が続きました。

4、09年スギの開花状況
09スギ開花
兵庫県氷ノ山

5、09年ホンシャクナゲの開花状況
09シャクナゲ開花
丹波


6、09年タムシバの一斉開花
09タムシバ

7、09年イヌブナの一斉開花
09イヌブナ
芹生

8、09年ミズナラ雄花
09ミズナラ雄花
ここで、先生からの注意点として・・
雄花の数は豊作・不作の見極めの
根拠にはならないということでした。
雄花が0だったら=確実に不作となりますが
雄花が少なくても、雌花が沢山あれば実をつけるわけで・・
確実な豊凶予測をするためには雌花の数を調べる必要 があります。

新聞や、『はくさん』などで時々見かけたりしましたが
県の林業試験場などでは、豊凶調査で・・
雄花の落下の数を調べていたりするそうです。
その調査の確実性というか?
雄花の数と豊凶の相関関係は、どのようなものなのか?
一度、その数字などを確認させていただきに行かなければ・・
と考えています。

9、09年コナラの雌花
09コナラ雌花
鷹峯
これは、一枝に3つの雌花がついています。
が、全ての実が実るわけではなく、(栄養集中のため?)
このうち1つくらいが育つそうです。

10、09年イヌブナの雌花(結実)
09イヌブナ雌花
深見

11、ミズナラの花芽の確認の仕方
mizu
mizuナラ
mizunara
mizunaraはな

12、カシ類について
kasi
ウラジロガシ
ウラジロガシは花芽がついた年には実を成熟させず
次の年に実を落とすものなのですが・・
近年、花芽がついた年に実を実らせるという
異変?があったそうですが・・
今年は従来の翌年成熟性に戻ったそうです。

今後は、こういうことに
特に注意して調査、観察していきたいです。

一番大事なのは、主原先生のように
各地域の標準木を決めて、自分たちなりのデータを
集めていくことかもしれません。
主原先生は、各府県の夫々の地域で
標準木を決めてらっしゃるようです。
その花芽などの観察調査もさることながら
1m四方に落下した実も数え、本当に確実に
丁寧な調査をしてくださっていて頭が下がります。

20年来、先生が石川県で標準木としてきた
ミズナラもこれまでに何本も枯れてしまったそうです。
以前の調査の時 に枯れた標準木を
悲しそうに見ていた目が忘れられません。


他にも色々あったのですが・・
内容が盛りだくさんで一度では覚えきれませんでした(^ー^;)
ビデオを持っていく必要がありますね( ̄- ゚̄ )

最終的に、
「今年の秋はブナやナラ、カシ、クリなど
クマをはじめとする動物たちの食糧となる実りはありそうです。
よって、クマたちは山から降りてくることは無いと予想されます。
皆さん、今年は安心していて下さい」と
おっしゃってくださいました。

しかし・・
最後に、このスライドを映し出しながら・・

kasinaga

これは、京都市京北八丁源流の
クマの生息地で・・
2004年に1ヶ所、カシナガの侵入があってから
現在では、90%のミズナラが死んで(枯れて)しまいました。

ですから・・
例え、(生きている木)は『並作~豊作』と言われる状況でも
全体として考えると、『不作並み(以下?)』と
言わざるを得ない地域もあります。

と寂しそうにおっしゃっていました。

主原先生が、総会に遅れて参加されたのは
朝から植樹をされていたのですが・・
それは、こういった枯れてしまったミズナラの木の後に
その土地で拾った実で育てた苗を植えているのだそうです。

既に何百本も植えていらっしゃって
他にも、トチやクリなど沢山の苗を育ててくださっています。
(※それぞれの地域の実を使って)
石川県のためにも苗を育ててくださっているので
主原先生の育ててくださった苗も
どんどん、植えていきたいと思います。





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Last updated  2009年05月04日 20時36分54秒
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