川崎町の石んこ日記 ~石んこ地蔵とともに~

川崎町の石んこ日記 ~石んこ地蔵とともに~

2007.01.12
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夫が仕事場から家に戻る11時頃も小屋に入っていたムーア、17歳。
 今朝6時半ころ。
小屋はリビングからすぐのところにあるので、様子が見えます。
ムーアが倒れている。
ゲージのフェンスと水桶の間に横向きに倒れ、もがいている。
すぐに行って起こそうとするのですが、
後ろ足は何とか突っ張っても、前足に力が入らない。
地面に付いていた右側面は泥土が。


餌を食べたり、水を飲んだりできません。
割り箸にガーゼを巻いて、口に水を含ませますがごくりともしません。
牛乳なら、と同じようにやってみるもダメ。
でも「ムーア。」と呼ぶと、頭をもたげます。
ときどき、足を動かして、起き上がりたそうにしますので、
体を起こしてやりますが、やはり立てません。

これはもしかしたら、今夜は寝ずに見ていてやるようか、と覚悟していました。
何をしてもやれず、ただ頭やおなかをなでてやっていました。
吠えるでもなく、うなるでもなく、静かです。

9時過ぎ。お世話になっている、柴田町のかとう動物病院の加藤先生に電話。
17歳ということで、

できないなら連れて来て。
というお話。
このまま、見てやります。とお話しして電話を切りました。

そのあと、30分くらいして、
首を曲げて口を開け舌を伸ばして吐きそうな気配。

3回目で、透明なとろっとしとものを出しました。
と、そこで「これはだめかな」とわかったのです。

声を上げて泣きました。
ここで泣かなきゃ誰がムーアのために泣くの?
正司は、山のほうへ木を切り出しに行っていません。
外に居た健太郎さんに呼びに行ってもらいました。
でも、なかなか来ません。こんなときに何をしているんだろう。
早く来ればいいのに。
なんで来ないの?
ほんとうに完全にムーアは動かなくなり、
それでもまだ、心臓は動いているようで、首のあたりがぴく,ぴくと動いています。
正司が来る前にそれも動かなくなりました。

突然で、こんなに急に逝ってしまうなんて。
もっと世話をさせて欲しかった。

あとで、先の加藤先生に電話すると、
ある意味、大往生ですね。
今のわんちゃん、介護が必要になる子が多いんですよ。
のびのびと飼っていたからでしょう。

と言われました。

でも、こんなにあっけなくとは思っていませんでしたので、
まだ、ここにいるような気がするのです。

夕方、子どもたちといっしょに家の北側に埋めました。
墓標は木に正司が書きました。
「ムーアは俺の青春だったな。仙台に来てからすぐ飼い始めたから。」と言いながら。

ムーア
2007年1月12日没 17才

写真は昨年5月のムーア







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最終更新日  2007.01.12 21:31:42 コメントを書く
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