毎週水曜になるたび、見にいこうと思いながら行けなかった「嫌われ松子の一生」をやっと見てきました。今日も(前々から予想はしてましたが)どーんと重たい仕事が入ってきて、課で最後の一人になって残業してましたが、今日こそは見にいく!と決めていたので、明日中に完成させればいいやと作業半ばで帰り、レイトショーを見ることができました。
見た人の評判がことごとくよかったので期待して見たのですが、もう期待以上!でした。話のあらすじを聞くとあまりに暗くて悲惨で救いがなさそうで、見るのをやめたくなりそうになったのですが、でも評判どおり、映像も音楽も素晴らしくて、話の展開もテンポ良くて、何より演出・音楽・そして役者たちの演技がよかったです。なんというか、監督自身が「こういう映画が見たい!」というのを妥協せずに作った、という印象を受けました。全体の雰囲気というか、どこをみてそう感じたのか自分でもうまく説明できませんが、ティム・バートンの映画と同じものを感じました。
主演の中谷美紀さんは、監督に怒鳴られ罵倒されながら最後まで演じきられたそうで、TVの芸能ニュースで舞台挨拶のときに、まさに感無量、という感じのコメントをされていましたが、まさに「女優魂」を見せ付けられて圧倒されました。日本アカデミー賞主演女優賞を3年分くらいあげたいくらいです。見終わった後に心に残ったのは「愛」でした。家族を、友人を、そして男たちを心から愛した松子の一生は、他人からみたら「悲惨」としかいいようがないのですが、彼女は、そういうふうには思っていなかったように思えました。ほんの小さなタイミングのずれでどんどんと運命を狂わされていっただけで、どこかで何かが、1箇所だけでも違っていたら、もっと平穏で静かな人生だったのかもしれません。
ほんとうに、「見てよかった」ではなく「見逃さなくて良かった!」と思えた映画でした。
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