死ぬまでうたたねブログ

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2006.08.27
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カテゴリ: 映画
ゆれる.jpg



『ゆれる』公式ホームページ

■あらすじ■
東京で活躍するカメラマンの猛(オダギリジョー)が法事のため故郷に帰ってきた。兄の稔(香川照之)は家業を継いでガソリンスタンドで働いている。翌日、幼なじみの智恵子(真木よう子)を誘って渓谷に出かけるが、その渓谷で智恵子が橋から転落してしまう……。



■結構ネタバレを含む感想■
物語のポイントとなる、部屋で洗濯物をたたんでいる稔に帰ってきた猛が話しかけるシーン。猛はこの直前に智恵子と寝ている。それを稔に悟られないために「飲み屋を探したけれどなかなか見つからなくってそれでお遅くなった」というようなことを言う。
正座をして洗濯物をたたみつづけている兄がポツリと言う。

「結構しつこいだろう、智恵ちゃん」

猛は答えることが出来ない。次の稔の言葉を聞くまで。

「飲み始めるとしつこいんだよな」



もの凄い緊迫感と、寸分狂いのない間。
この場面だけでこの映画を見る価値があると思う。

言葉を使わずに説明すること。

昔、『萌の朱雀』(河瀬直美監督)を見た時に、
晴れた田舎道、下校途中の兄(確か中学生か高校生くらい)が、前を歩いている義母(父の再婚相手)と義妹(3才くらい)を見つけ立ち止まってじっと見つめる描写だけで、その兄が義母に恋をしていることが伝わってくるシーンがあって、印象的でよく覚えている。

すごいな、どうしてわからせることができるんだろう。


『ゆれる』、私としてはラストの辺りの猛の心の急激な変化に少しだけついていけなかったりもしたのだけれど、これは映画の雰囲気と進行が私が想像していたものとまるで違っていたことによるのだと思う。

けれども、うーん。智恵子さんの死がなんだかほっとかれているように思うのは私だけだろか。猛、兄ちゃんのこともいいけどもうちょっと思い出してやりなさいよ、という感じ。惚れられてたんだからさ。まあ、テーマがずれるので仕方ないのかもしれないけれど。

智恵子はもうすぐ29才という設定らしいけれど、真木よう子さんはどう多目に見てもその年には見えない。実際、撮影時は21,2才。
それだけに、智恵子の「わたしも東京に行けば良かった、もう人生はこの狭い田舎の中だけで終わってしまう…」という後悔がそこまで悲痛さを感じなくって。だってかわいいんだもの、21,2才にしか見えないし。


とはいえ、やっぱりすんごく面白い邦画でした。わざわざレイトショーで見に行って良かった。






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Last updated  2006.08.28 01:44:24
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