死ぬまでうたたねブログ

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2006.08.28
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カテゴリ: ご本
イタリア遺聞..jpg



実は(実はってほどのことでもないのですが)、塩野七生さん、これまで読んだことがありませんでした。
何回か読むことになる機会はあったような気もしますが、その度になんとなくスルーすることになってきた作家さん。

須賀敦子さんの大ファンなだけに、イタリアって言えば須賀敦子さん!みたいな気持ちもあったようなないような。圧倒的に多作なのは塩野さんで、書いてきた年数が長いのも塩野さんでしょう(比べることじゃないのですが)。

読んだことはないにしても、何度かちらちらっと文庫をめくったことはありました。
その際の印象は「なんだか堅そう」。

私はあんまり、というか全く世界史にしろ日本史にしろ歴史関係が得意ではなくて、それも何というか、小学校中学校時代によくいるような歴史マニアの男の子が持つ壮大な歴史に対する好奇心みたいなものがちょっと欠けている人間。
人物名だの、地名だの、つらつらっと言われても全く頭に入ってきません。
それで敬遠していたのもあるのかも。



読んだら収穫がある人なんだろな、と思いつつも怠惰も手伝って手を出すことをためらっていた塩野七生さん。

と、前書きはひとまずここいらで。内容。

本書にも何度か名前が挙がっていますが塩野さんの本領は『コンスタンティノーブルの陥落』『ロードス島攻防記』などのイタリア史考証本。
『イタリア遺聞』は、塩野さんがそれらを調べ研究するうちに気が付いたら蓄積されていたエッセイというところ。

エッセイだけれど、気持ち良く歴史の細かなエピソードが頭に入ってきます。
15××年に○○貿易のために結ばれた××条約が元で両国の間に闘いが起こった…なんていう話よりも、海賊に連れてこられたトルコのハーレムでフランスの金髪美女が王の寵愛を受けて…などなどのゴシップ的井戸端会議的週間女性的な話題の方が断然興味を持ちやすいスノッブな私でも、楽しめる話があちらこちらに。

ところどこでで見せる塩野さんの自分の仕事に対する自信も読んでいてスカっとします。かっこいい女性だなあ。

娼婦から落下傘部隊の軍曹、果てはローマ法王まで登場します。塩野さんが直接言葉を交わした人達として。

特別に取材を申し込んだわけでもなく、自ら会おうと努力したわけでもないのに、こういった多種多様な人々と巡り会える機会のあることこそ、彼女の仕事が一本筋の通ったものであることの証明なのでは、と。

きっと長生きしてまだまだ次々に作品を出してくれそうな作家さんです。

好きな女性作家さんは短命な傾向があるので、エネルギッシュな塩野さんは頼もしいかぎり。






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Last updated  2006.08.29 00:54:00
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のへぴょん@ 同意! 確かに・・・季節のご挨拶に拘りつつ、 …

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