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2009.06.07
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カテゴリ: 株式投資


 日経平均株価が9500円台を回復し、過熱感が出始めている銘柄も散見される。前回、信用取引の残高から短期的な株価動向を読み解く方法を解説したが、今回は信用取引情報を活用して高値づかみを避けるテクニックを紹介したい。

 信用取引では、資金を借りて株式を買い建てたり株券を借りて売り建てたりする。決済までの間資金や株券に金利などの費用がかかってくるため、投資家は借りた資金や株券をなるべく早く返そうとする。

 特に株価が動意づいてくると、返済に加えて新規の信用買いが活発になってくる。売買が過度に活発になると過熱感が生じてくる。過熱感が広がると株価の波乱要因になりやすい。株数を増やして買っても売買代金が大きくなりにくい低位株や新興市場の銘柄などでは過熱感が高まりやすく、その後株価が急落したり、上値が重たくなることがよく起こる。

過熱感を避けるには「回転日数」を確認

 では、過熱感を帯びているかどうかはどうして知ることができるのか。

 ここで登場するのが「回転日数」と呼ばれる指標だ。簡単にいうと、新規に信用取引を始めて資金や株券を返済するまでの期間のこと。この日数が短くなると相場が過熱していることを表す。回転日数は、ネット証券のツールなどで確認できる。

 回転日数の平均的な目安は11~15日前後だろう。今年初めがこの水準だった。

 では過熱感を表す水準は、というと5日前後となる。過去の経験則では5日を割り込むと、株価が天井を打ったり、思わぬ動きになることがある。



三洋電機の株価チャート

 相場全体の戻りに合わせて上昇した三洋電機は、太陽電池に関する報道が加わり140円前後から大きく値を上げた。株価に勢いが感じられる。回転日数を確認すると、すでに3.4日まで低下しており、過熱感が指摘される状況となっている。

 こうした過熱感を見逃し、勢いに任せて株を購入してしまうと、その後の調整に巻き込まれてしまいかねない。そうなれば次の上昇まで待たされるばかりか、最悪のケースでは高値づかみとしてロスカット(損切り)を余儀なくされる。

勢いの良い銘柄や値動きの軽い銘柄は要注意

 次の銘柄を見ていただきたい。東証マザーズに上場しているブイ・テクノロジーのチャートである。新興市場全体の地合い好転に加えて、新型露光装置の大型受注などの個別材料を背景に大幅高となっている。しかし、直近(5月29日現在)の株価は乱高下している。

ブイ・テクノロジーの株価チャート

 ブイ・テクノロジーの回転日数はどうなっているだろうか。果たして5.7日と過熱感が指摘される水準だ。直近の日足を詳しく見ると、過熱感が指摘される5日に近づいている。ローソク足は上ひげを付け、翌日はストップ安を付ける乱高下を演じている。

 また、下記のチャートはストップ安をつけた日とその翌日下ひげを付けて取引を終了した2日分の日中足の動きである。左のチャートからご覧いただければわかるが、寄り付きは前日比プラスでスタートしたものの、特段材料が出たわけではないにもかかわらず、大きく下落し、ストップ安となった。

ブイ・テクノロジーの日中足の動き

 このように過熱感を見過ごし、株価が調整局面入りするかもしれないときに株を買ってしまうと、先ほど指摘したように利益を出せないばかりか損失が拡大することにもなりかねない。直近の株式市場は物色対象が主力株から低位株や新興市場の銘柄へ移り、広がりを見せてはいるものの、一部の銘柄にはこういった過熱感が散見される。

 個人投資家は勢いのある銘柄や値動きの軽い銘柄を好む傾向がある。そういった銘柄で売買しようと考えているのであれば、今回紹介した回転日数から過熱感を読み取り、高値づかみとならないように注意してほしい。



(5/29 17:56)
NIKKEI NET
http://www.nikkei.co.jp/



2009年中を通じて日本株はカウンタートレードの最中にあり、…
2019年までの黄金の投資戦略 若林栄四





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最終更新日  2009.06.07 23:21:17


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