町はずれの宿屋「雨やどり」(小説BLOG)

町はずれの宿屋「雨やどり」(小説BLOG)

October 19, 2005
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カテゴリ: 小説<breaker>
「で・・・・姉さん、ここがそうなの?」
「うん、この家らへんから感じたよ~、能力者の気配」
「とりあえず入ってみるか。」
3人はリーネタウンのはずれのほうにある小さな家にきている。
素朴な小屋ではあるが、掃除はされているせいか、ボロくは見えない。
「こんばんわ~」
「はい?どなたですか?」
一人の女性が出てきた。
梨々亜がきりだした。

すると女性は驚き、しかしすぐに警戒した目をして
「能力者なんてこの家にはいません、帰ってください。」
迅はため息をつき、
「俺はエレメンタルブレイカーです、あなたの能力を回収したい、能力がなければ警戒しなくても普通に暮らせるようになるはずです。」
「ほんと・・・・・ですか・・・・あなたがエレメンタルブレイカーで・・・」
女性は今にも泣きそうである。
「ジン君泣かせた¬ェ¬=)o」
「泣かせちゃった・・・(ボソ)」
「(゜゜;)エエッ、いや、俺何か悪いこといったか!?」
女性は目をぬぐいながら
「いえ、すいません、嬉しくて・・・・あの、主人はこっちです。」

「はい、ご案内します、申し送れましたが私の名前は薫(かおる)といいます。」
「俺の名前は迅、こっちが瑠璃であっちが梨々亜」
薫に案内されて3人は主人の元についた。どうやら主人の私室らしい。
「うん?薫、その方たちは誰かな?」
「こちらから迅さん、瑠璃さん、梨々亜さんです、迅さんはエレメンタルブレイカーで・・・・」

「なにっ、迅といったかな、君。まさか血色の・・・・」
「その名前は捨てました・・・・もう二度とあの鉄篭手(ガントレット)は付けないつもりです。」
「血色?ガントレット??」
瑠璃は首をかしげる。
「あの・・・・何のお話を・・・・お知り合いですか?」
主人はため息をもらし・・・
「それはわしの口から話すべきではないだろう・・・・そうだ、紹介がおくれた、わしは薫の夫で猛(たける)だ。それにしても、君がブレイカーだったとは・・・・それで、今日はどんな?」
「あなたの能力を、壊しにきました、やはりこの能力はない方がいいと思うんです。」
「わしもこのエレメンタルは嫌いでな・・・この力は争いしか産まん・・・、わしの能力を壊してくれ、逆にわしの方から頼む」
「ありがとうございます、では・・・・」
ジンは猛に手をあてる、手が光り、10秒ほどしてその光は消えた・・・。
「ほんとに・・・・消えた・・・・・夢に見ていた事だ・・・」
「あなた、本当によかったですね、やっと・・・・」
猛と薫は涙をこぼしていた。
「¬ェ¬=)oジィー・・・また泣かせた~」
瑠璃が不意に茶かす。
「(゜゜;)エエッ、いや、あれはどう見ても嬉し涙・・・・」
「(〃^∇^)o_彡☆あははははっ」
その光景をみて、猛は顔をほころぼせる。
「それにしても、ジン君、君はとてもうわさの様な人物には見えんな、信じられんよ。」
「そういえば、どうして俺の事を?」
「それは、わしは昔エレメンタルガーディアンの一員だったからだよ・・・・何をしてるか知って抜け出してきたがね・・・・」
「ジン君、お話中悪いけど・・・」
瑠璃が真剣な顔になる。
「誰かこっちに来てる、3・・・ううん4人、能力者みたい。」
「まさか、この場所がばれて・・・・くそ、能力を使ったせいであいつらにも気づかれたか。」
「そんなことより今は・・・・待った、いきなり3、4人はちょっとおかしくないか?」
「ジン?それどういう・・・・」
「多分敵の狙いは猛さんじゃなくて、俺たち・・・・いや・・・多分俺だ。」
梨々亜が口を開く。
「ここじゃあ猛さんに迷惑が・・・とりあえず表に出ましょう。」

表に出た3人、それと同時に4人が周りを囲むように出てきた。
「見つけたぜ、ブレイカーさんよぉ。」
「おい、お前ら、待て。」
一人中年ぐらいの男がそれを止める。
「何だよ?独り占めはゆるさねーぜ、せっかく面白い相手に出会えたのに」
「いや、その逆だ、俺はこいつに見覚えがある、こいつは・・・・血色のガントレット・・・・」
「ってこいつがか?確か血色のガントレットは重と鉄の・・・・ってブレイカーならそれもありえるか、まぁとてもそうは見えんがな」
「グラヴィティエリアを出されたら分が悪い、発動する10秒以内に倒せ、横取りとか言ってる場合じゃない!!」
迅は一連の会話を聞いたあと舌うちした。
「グラビティエリアの事を知っているのか・・・ただ者じゃないな・・・(あと5秒・・・・)」
「レベル2、ウィンドショット!!」
「メタルレイン!!」
左右から風と鉄の弾がくる、それを紙一重でかわした。
「そこだ、アクアキャノン!!」
後ろから大きな水の弾が飛んでくる、迅は飛んで交わした。
「あぶねぇ・・・・(あと2秒・・・・)」
しかし、上にさっきの中年がいた。
「くらえ、グラヴィティインパクト!!」
「やばいっ」
空中で迅は身動きができない、迅にグラヴィティインパクトが当たりそうになったその時・・・
「ぐわぁ・・・」
不意に雷弾が中年の男を直撃した。
「私もいるんだけど、忘れられてる?・ω・`」
雷弾の招待は瑠璃だった。
「瑠璃・・・・いつの間にレベル3まで・・・」
「へ?あれ?そういえば何で?」
「(〃^∇^)o_彡☆あははははっ、天然かな、素質があるのかも・・・・」
迅は戦闘中でもいつもの瑠璃に笑った。
「それ、バカにしてる~?」
瑠璃は頬をふくらませた。
「さてと・・・・レベル4、グラヴィティエリア!!」
「くそ・・・・発動されたか・・・」
「発動されても俺達4人いるんだぜ?大丈夫だって・・・・」
「何も知らないからそういえるんだ・・・・とりあえず、油断するな!!こいつは昔エレメンタルガーディアンを壊滅させそうにまでなった化け物だ。」
「・・・・・・・・」
迅は無言のまま、しかし顔は明らかに怒りの形相に変わっていく・・・
「こんなやつ、俺一人で十分だ!!レベル4アクアエリア!!」
大量の水が迅を飲み込む・・・・いや、そこには誰もいなかった。
迅はすでに水の能力者使いの後ろにいた。
「うわ、ジン君つよ・・・・・」
瑠璃の言葉はそこで途切れた・・・・いつものジン出ないことに気づく。
「誰のせいで・・・・好きで血色のガントレットなんて名前ついたわけじゃねぇ・・・・お前らがゲンさんを、みんなを、俺の仲間を・・・」
水の能力者は振りかえろうとしながら倒れた・・・
迅の手に高濃度の重力が集まる、目からは明らかな殺気が放たれていた。
中年の男が注意をうながす。
「気をつけろよ、あれに触れた瞬間生きて帰れないぞ・・・」
「あれが・・・・ジン君・・・・」
梨々亜が信じられないという目をしていた。瑠璃もただボー然と見ている。
「グラヴィティエリア!!」
中年の男がグラヴィティエリアを発動する。
「ぐっ、メタルレイン!!」
「バカ野郎、そんなことしたら!!」
メタルレインは、ジンに放たれたが・・・・向きをかえて鉄の能力者に当たる・・・
「がはっ」
「あと2人・・・・」
「俺もレベル4を発動するか・・・ウィンドウエリア!!」
「風と重力なら移動速度もアップできる、奴にも追いつける・・・・これがないとやつとの接近戦はきつい・・・・二人で同時にたたみかけるぞ!!」
「わかった、レベル4ウィンドプロテクター!!」
左右から同時に重と風の能力者が高速でせまる・・・
左から足ばらいが、右から上段回し蹴りが飛ぶ、ジンは足ばらいを足で受け止め、上段をかわす。と同時に重の能力者にグラヴィティインパクトを打った。
中年の男は吹き飛ばされ壁に当たり、そして壁が壊れた・・・
「今だ、ウィンドショッ・・・・・がはっ」
ウィンドショットを打とうとしていた男は地面にへばりついた。
「グラビティエリアは一定範囲内の重力をあやつる、相手の動きを止めたり、押しつぶすことも可能だ、そこまでの体力と素質があればだがな・・・・」
「くそ・・・・うごけ・・・ねぇ・・・」
「2度と来るなと帰ってガーディアンに伝えとけ・・・」
そう言うなり、ジンは重力の濃度を落とす
「グラヴィティインパクト・・・・」
風の能力者は気絶した・・・・
ジンは4人の元へ行き・・・手をあてる、能力を回収する。ジンの顔は元に戻っていた。
「ジン君・・・・・」
「ん?どうしたの?」
「ううん、なんでもない。あの中年のおじさん、一番派手に吹き飛んでたけど、大丈夫かな・・・・・」
「当たる瞬間、重の力である程度相殺してたから大丈夫だと思う。」
「そっか・・・・ってジン君その手!!」
猛がジンの側へやってきた。
「それが血色のガントレットといわれた理由か・・・・」
ジンの手は血でぬれていた。
「あぁ・・・重の衝撃に手が耐え切れなくて、時々手が切れるんだ・・・・」
「そんな事より早く手当てを!!」
梨々亜は救急箱を持ってきていた、対応の早い子だ、手際よく手に包帯を巻いていく。
「しかし、何故ガントレット・・・・・」
「あぁ、それは衝撃を和らげるために昔、鉄の能力で篭手を作ってまとっていたんだよ。」
「なるほどな・・・・ん?だとすると何故血色に・・・・」
「それは・・・・・・怒りに任せて加減してなくて・・・・」
(敵の返り血ということか・・・・それにしても、重をあんなに高密度にここまで自由自在にあやつるとは・・・・天才というやつか・・・恐れられる訳だ・・・)
「昔の事は後悔でいっぱいです、何人殺したか分からない・・・・あの人が止めてくれなければずっとそうしてたかもしれない・・・だから、俺はもう人を殺さないと誓ったんです。」
「しかし、さっきガーディアンと戦う時は・・・・(今にも殺しそうな雰囲気じゃったが・・・・)」
そう言いかけて猛は口をつぐんだ。
「すいません、久々に動いたのでそろそろ限界で・・・・」
ジンはそのまま気を失った。
「ジン君!!」
「大丈夫、気を失っているだけのようじゃ・・・・それにしても、この子は過去に色々あるらしいのう・・・・お嬢さん方何か知っているのかな?」
「いえ・・・・「血色のガントレット」という名前も始めて聞きました・・・・」
「そういえば私達、ジン君の事は何も知らない・・・・・」
梨々亜と瑠璃は互いに沈黙した。
「ジン君といったか、わしはこの子が理由もなく人を殺す子には見えん・・・・昔、何かあったんだと思う・・・・お嬢ちゃんたちで支えてやってくれんか?」
二人は声を揃えて言う。
「はい・・・・・・」
「今日はうちで泊まっていくかい?」
「ぃぇ、近くに家があるので・・・・」
「しかし、ジン君は倒れたまんまだし、おぶっていくのも大変じゃろう・・・」
「すいません、じゃあ一晩泊めさせてください・・・」
「お腹もすいたじゃろう・・・薫、晩御飯を」
「はい、今支度します。」
薫は台所へ向かった。そして、ジンは寝室へと運ばれた・・・・
瑠璃と梨々亜が看病をする。
「ねぇ・・・・梨々亜・・・・」
「何?姉さん・・・」
「ジン君のこと、好き?」
「え?いやっ、いきなり何をっ!?」
梨々亜の顔がほてる。
「私は好き・・・・」
「姉さん・・・・・」
「でも、好きになっただけで、ジン君の事何も知らなかった・・・・ジン君の側にいたのに、いざガーディアンが攻めてくると何もできなかった・・・・私は・・・・」
瑠璃の目から涙があふれる。
「それを言ったら私だって・・・私なんか本当に何もできなくて・・・・」
梨々亜もつられて泣く・・・
ただ、その部屋にはすすり泣く声だけが響く・・・・・
(今目を開けていいのだろうか・・・・)
(ふむ、いつドアを開けようか・・・・)
2人、起きた人間と晩御飯が出来たことを知らせに来た人間はただタイミングをうかがっていた・・・・・





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Last updated  November 3, 2005 04:07:28 AM
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