いわぴいのドラマ日記

いわぴいのドラマ日記

May 21, 2006
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カテゴリ: ドラマ
 人は人を幸せにも出来るし、不幸のどん底にも陥れることが出来るんですよねぇ・・・。言い古された言葉しか思いつかないのがなんとも歯がゆいですが、三木城の飢えに苦しんだ人々の地獄絵図や安土を追われた二人の悔しそうな表情からは世の中の無情を感じ取ることが出来ましたし、三木城攻めのあとの一氏・吉晴の嬉しそうな様子や地獄のそこから生還した 黒田官兵衛 からは生きている喜びを分けてもらったような気がします。すべてが運命だとしたら、切ない話ですよねぇ・・・。

竹中半兵衛 が亡くなり、変わって秀吉の軍師となったはずの黒田官兵衛が播磨の豪族の説得に向かって消息を絶ってしまったことは、織田家中では大きな問題になっていましたね。確かに信長の周りでは謀反が頻発していただけに新参者の官兵衛が裏切ったと言われることは仕方のないことだったかもしれません。ただ、やっぱり現代人の感覚からすると確かな証拠もないのに人質である息子の松寿丸を殺せと言う信長の命令は驚くほど残忍なやり方に思えました。

 ただ、ここで一筋縄ではいかないのが秀吉でしたね。「松寿丸を消せ!」と一豊に命じた秀吉の言葉の裏にあったものがわかったとき、会心の笑みが浮かんでしまいました。無骨者の一豊には判断できませんでしたが、あわやのところで六平太と千代に救われましたよね。その六平太に官兵衛の消息を調べさせ、かくまわせたのが竹中半兵衛だったわけですから彼の智謀のものすごさがわかるというものです。日本版の諸葛亮孔明ですね。それを一豊の返答だけで感じ取った秀吉の人間愛と頭の回転の速さもさすがです。それを実行するために、一豊に芝居することを命じる秀吉の姿には笑ってしまいましたが・・・(笑)さらに必死で芝居をする一豊の姿も事情がわかっている視聴者としては面白かったですね。

荒木村重 を攻めつぶす道を選んだ信長が幽閉されて瀕死の重態だった官兵衛を助け出したときにかけた賛辞は喜びに満ち溢れていましたが、こと松寿丸のことについて直接に触れなかったのは信長なりに思うところがあったからなんでしょうね。官兵衛の謁見の後、一豊だけに心中を打ち明けたのが何よりの証拠だったような気がします。自分で悪いことをしたと思っていただけに、命令を破ったはずの一豊の気遣いがとても嬉しく感じたんじゃないでしょうか?考え方が神に近くはなってきていますが、やっぱり信長も人の子なんだなあと、涙を浮かべた彼の姿を見てあらためて感じてしまいました。

 ただ、三木城攻めに関しては人間愛にあふれたはずの秀吉が鬼に変わった瞬間だったのかもしれませんね。というよりも一年八ヶ月という長きにわたって鬼であり続けたということでしょうか?俗に言う「三木の干殺し」と呼ばれる兵糧攻めのあとは恐ろしい生き地獄と化していましたね。血を流したくない秀吉が取った作戦は、血を流すよりも苦しく人としての尊厳すら奪ってしまう究極の作戦だったのでしょうか?信長が正真正銘の悪魔だとするならば、秀吉は神の仮面をかぶった鬼だといわれても仕方がなかったですね・・・。これも戦国乱世を生き抜くための知恵ということだったんでしょうか?「血を流す戦と食べ物を奪うのと何が違うんだい?」と一豊に必死で尋ねる小りんの言葉がむなしく響きました・・・。

 毛利攻めの足がかりとなる播磨の攻略に成功し、長年の宿敵であった一向宗の総本山・本願寺を降伏させた信長はまさに神となろうとしていたのかもしれませんね。働きのない老臣・林通勝と佐久間信盛を追放したのは、働きがないという事実のほかに自分の権威を誇示しようとする彼の猜疑心から出たものだったかもしれません。弱い人間を切り捨てようとする彼の姿に反感を持ち始めるものが出ることになったのは必然だったんでしょうか?いよいよ本能寺の変へのプレリュードが流れ始めましたね。嵐の前には一豊と千代にとっての運命を変える出来事がやってくることになりそうです。来週は今まで見たことのない方にとっても必見の話になりそうですね。

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最終更新日  May 25, 2006 01:07:03 AMコメント(0) | コメントを書く


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