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孵化16日目の「イブ」
夜、放鳥開始と同時にカエから「イブ」引き取る。フゴに入れ、それを「育雛室」に入れて、そ知らぬ顔で戻り、箱巣の産座に据えた皿巣を交換し、すでに4個ある卵を擬卵に替えカゴを元に戻した。
1時間以上たってカエが帰りたそうなので捕獲し戻したが、ヒナがいなくなったことについて、さほど苦情はない様子だった。お疲れさまと感謝せずにはいられない。 放鳥終了後、「イブ」に餌づけを行う。そのうはすでにパンパンなので、回数は2口だけだったが、特に不信感も無く素直に食べていた(自家製スペシャルパウダーを後で混ぜるので、アワ玉と市販のパウダーフードの比率は450g対30gに変えた)。体重は23g。明日から元気にたくさん食べてくれるだろう。
なお、「育雛室」は少し改良した。乾燥予防のためにタオル掛けにぬらして絞ったお手拭をかけているが、その下に100円ショップで買ったプラスチック容器に水を張って置き、お手拭をその水面に浸す状態にしたのだ。それでも湿度は40~50パーセントに過ぎないが、フゴの中では10数パーセント数値が上がる。ワラ製のフゴや敷材がそれなりに湿度を調整してくれるのだろう。たまにごく小さい時期のヒナ同様に湿度を70パーセント以上にしようと頑張る人がいるものだが、生後2週間も過ぎたヒナなら乾燥さえしなければ問題はおきにくい。どの程度を乾燥と見るかは難しいところだが、最低40パーセントを目安にしておけば良いものと思う。
さて、東京都台東区下谷2丁目の小野照崎神社と言えば、6月に紹介させて頂いたHP『 二人散脚
』で存在を教えてもらった文鳥の絵馬(何か違和感のある表現だが・・・)が「売られている」神社だ。
是非入手したかったが、さすがにそれだけのために横浜市から下谷まで行く気にはなれずにいた。それを、本日家人(母親)が買い求めてきてくれたのだった。何でも、文京区千駄木を実家とするこの人物は、下谷界隈の高校に通っていたそうで、半世紀ぶりくらいに周辺を歩いてみたかったらしく、法事のついでに妹たちと散策してきたと言うのだ。
800円もするありがた~い絵馬は、どこをどう見てもノーマル文鳥が筆に乗って澄ましている絵柄だ。一体いつからこの絵柄になったのか詳らかではないが、江東区亀戸3丁目の亀戸天神社などで「売られている」ウソ鈴のモデルは文鳥以外の何物でもないとして、江戸時代後期の文化人を中心とした文鳥愛好の隆盛を思い描く私は、それが江戸時代以来であっても驚かない。
なお、祭神の小野篁と言えば「子子子子子子子子子子子子」を読めと言われて、即座に「ねこのこのこねこししのこのこじし(猫の子の子猫、獅子の子の子獅子)」と答えたとの逸話を残す平安時代の天才だ。・・・つくづく動物に縁のある人なのかもしれない。