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2012年03月11日
海によせて・・・
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未来に向かう晴れやかな春
この時に、生きている私たちに向かって
小さなメッセージを残しておきたい。
昨年の中座高校の校長卒業祝辞の言葉をもう一度今日の日に捧げたい。
学ぶことは一生のことである。
いかなる状況にあっても、学ぶことに終わりはない。
一生涯辞書を引き続けろ。
新たなる知識を常に学べ。
知ることに終わりはなく、知識に不動なるものはない。
何のために生きるのか 誤解を恐れずに、あえて、象徴的に云おう。
「海を見る自由」を得るためなのではないか。
言葉を変えるならば、「立ち止まる自由」を得るためではないかと思う。
現実を直視する自由だと言い換えてもいい。
小中学・高校時代 私たちに時間を制御する自由はなかった。
遅刻・欠席は学校という名の下で管理された。
又、それは保護者の下で管理されていた。
私たちは管理されていたのだ。
就職したとしても、その構図は変わりない。
無断欠席など、会社で許されるはずがない。
高校時代も、又会社に勤めても時間を管理するのは、自分ではなく他者なのだ。
愛する人を持っても、それは変わらない。
愛する人は、愛している人の時間を管理する。
池袋行きの電車に乗ったとしよう。
君の脳裏に波の音が聞こえた時、君は途中下車して海に行けるのだ。
高校時代、そんなことは許されていない。
家庭を持ってもそんなことは出来ない。
「今日ひとりで海を見てきたよ。」そんなことを私は妻や子供の前で言えない。
しかし
信頼できる友人ならば、黙って頷いてくれるに違いない。
社会現実を前にしても云おう。
波の音は、さざ波のような調べでないかもしれない。
荒れ狂う鉛色の波の音かもしれない。時に、孤独を直視せよ。
海原の前に一人立て。
自分の夢が何であるか。
海に向かって問え。
青春とは、孤独を直視することなのだ。
青春とは若者だけの特権でもない。
直視の自由を得ることなのだ。
生きていくということの豊潤さを、自由の時に変えるのだ。
自己が管理する時間を、ダイナミックに手中におさめよ。
流れに任せて、時間の空費にうつつを抜かすな。
いかなる困難に出会おうとも、自己を直視すること以外に道はない。
いかに悲しみの涙の淵に沈もうとも
それを直視することの他に我々にすべはない。
海を見つめ大海に出よ。
嵐にたけり狂っていても海に出よ。
真っ正直に生きよ。
くそまじめな人間になれ。
一途な人間になれ。
貧しさを恐れるな。
日本の船出の時が来たのだ。
思い出に沈殿するな。
未来に向かえ。
未来へのカウントダウンが始まっている。
忘れようとしても忘れえぬであろう大震災の時の刻を忘れるな。
311鎮魂の黒き喪章を胸に、今は真っ白の帆を上げる時なのだ。
愛される存在から愛する存在に変われ。
愛に受け身はない。
私たちのために真理への船出に高らかに銅鑼を鳴らそう。
「真理はあなたたちを自由にする」ヨハネによる福音書8:32
一言付言する。
歴史上かってない惨状が今も日本列島の多くの地域に存在する。
あまりに痛ましい状況も残っている。
惨状を目の当たりにして、私は思う。
自然とは何か。
自然との共存とは何か。
文明の進歩とは何か。
原子力発電所の事故には、科学の進歩とは、何かを痛烈に思う。
原子力発電所の危険が叫ばれたとき
私がいかなる行動をしたか、悔恨の思いも浮かぶ。
救援隊も続々被災地に行った。
いち早く、中国・韓国の隣人がやってきた。
アメリカ軍は三陸沖に空母を派遣し
ヘリポートの基地を提供し、ロシアは天然ガスの供給を提示した。
大地震により窮状を抱えたニュージーランドからも支援が来た。
世界の各国から多くの救援が来てくれた。
地球人とはなにか。
地球上に共に生きるということは何か。
そのことを考える。
泥の海から、救い出された赤子を抱き、立ち尽くす母の姿があった。
行方不明の母を呼び、泣き叫ぶ少女の姿がテレビに映る。
家族のために生きようとしたと語る父の姿もテレビにあった。
命とは何かを直視して問うべきなのだ。
命そのものに対峙して
生きることに懸命の力を振り絞る友人たちのために、声を上げよう。
共に共にいまここに私たちがいることを。
被災された多くの方々に心からの哀悼の意を表するととともに
この悲しみを胸に生きている私たち全ては新たなる旅立ちを誓っていきたい。
そしてひとりひとりが日本復興の礎となれ。
これからも被災者の人々への援助をお願いしたい。
もとより、ささやかな一助足らんとするものであるが
悲しみを希望に変える今日という日を忘れぬためである。
梅花春に涙す2012年
弥生11日 慰霊祭のテレビの前にて・・・新座高校校長の言葉を変え
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最終更新日 2012年03月11日 21時33分15秒
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