2021.05.31
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カテゴリ: FE 100mm F2.8 STF GM
​​​​​​​​​​​​​​​​​​前回に続き『ニホンカワトンボ』の撮影で氷川の森・雲居の瀧へ行ってきました。

もちろんレンズは「FE100mm F2.8 STF GM」ですね、いつもはこのレンズα7IIIで使っているのですが、今回はα7RIIで臨んでみました。いつもの標準レンズの画角の倍で100mmとはいえ相手は小さなトンボですからどこに留まってくれるか予想できませんので「切り出し」前提での選択でした。

結果としてはさすがに100mmという画角のおかげで前回のように切り出す必要はなく、撮影時の「Crop(クロップ)」に切り替えることで十分対応できました。
ただしこの日のα7RIIの画像に乗る『ノイズ』が気になり二日後にα7IIIに付け替えて再度チャレンジするはめになったのが意外でしたねえ^^;)。

それでは見ていきましょうか...

[ニホンカワトンボ:メス #1]
FE100mm F2.8 STF GM
(f/6.3, 1/25, ISO800)

ラッキーなことに着くなりメスがお出迎えしてくれました、それも『鷹の目ロッコール』の時と同じ枝の上で(笑)。


FE100mm F2.8 STF GM
(f/6.3, 1/20, ISO800)

これがクロップに切り替えての1枚です。α7RIIの場合はファンクションキーなどにこの「クロップ」を割り当てられないのでちょっと面倒です^^;)。
けっこうじっくりここに留まってくれましたので、STFの効く<T5.6(f/2.8)>から<T8(f/4)>まで撮ってみましたが、案の定「開放」の玉ボケがきれいに出ずにこの<T6.3(f/3.1)>か少しボケが小さくなりますが<T7.1(f/3.5)>で撮ったほうがご覧のように玉ボケがきれいに出ます。
あとはこのニホンカワトンボくんがどこへ留まってくれるかがキーになりますね(笑)。

[ニホンカワトンボ:メス #3:クロップ]
FE100mm F2.8 STF GM
(f/8, 1/50, ISO800)

こうして明るいところへ飛んでくれたのは良いのですが、なんとも蜘蛛の巣は多いは葉もきれいでないやらで背景も暗くなり雰囲気はいまひとつ^^;)。

[ニホンカワトンボ:オス #1:クロップ]
FE100mm F2.8 STF GM
(f/5.6, 1/20, ISO800)

ラッキーなことにオスとも遭遇しました。木道の手すりを挟んで微妙な距離に留まりました^^;)。
とにかくこのレンズにとっては暗すぎる環境で辛いです、開放でもISO800でなおかつ露出補正を<-1>~<-2>の間にしてもこのシャッタースピードしか稼げません。カメラとレンズのW手ブレ補正に頼った撮影です(笑)。

[ニホンカワトンボ:オス #2:クロップ]
FE100mm F2.8 STF GM
(f/8, 1/13, ISO800)


ただしこれはクロップしての「ボケの変化」ですから注意が必要ですね、このレンズをクロップした場合は絞りで<F2.8×1.5>、画角で<100mm×1.5>となり『150mm F4.2』のレンズで撮る感覚のホケ加減になりますからね。
そこにこのレンズのT値ですから否応なしに暗くなるんです、納得ですよね。

[f/5.6~f/8の変化:クロップ]
FE100mm F2.8 STF GM
(f/5.6は同上:f/6.3, 1/20, ISO800:f/7.1, 1/15, ISO800:f/8も同上)

これはそのクロップした「150mm F4.2」の状況でのF値の違いによるボケの変化を連続的にアニメーションGIFにしてみました。
やはりT6.3あたりから独特な背景の世界が現れますね。
このあと通常の画角でも撮っておこうかと、設定を戻しているときに素敵な光が差してきました...もう何も考えずに必死に開放でシャッターを切ってましたねえ(笑)。

それがこの一枚です...

[ニホンカワトンボ:オス #3]
FE100mm F2.8 STF GM
(f/5.6, 1/30, ISO800)

ニホンカワトンボは少し小さくなってしまいますが、この空気感・臨場感が最高です。
これ以前の写真には葉っぱにトンボの影がないですが、この一枚だけはしっかり影が出ています。その淡い木漏れ日が葉を中心に差してくれたおかげで思いの外ファンタスティックな世界が現れました。

[Red Rose]
FE100mm F2.8 STF GM
(f/6.3, 1/200, ISO100)

こうしてISO100で少し絞っても難なく十分なシャッタースピードを稼げる環境ではα7RIIらしい緻密な画をクリエイトしてくれますが、今回のニホンカワトンボのような環境ではこのα7RIIではちょっと辛いかもしれません。
α7IIよりは高感度に強い傾向にありますが、それでも途中説明したようにただでさえこのレンズでは厳しい状況ですから「ISOオート<100~800>:最低シャッタースピード1/60」として臨んでも辛かったですねえ...上の写真のうち2枚ほどですが、このレンズで現像時ノイズ処理をしたのは初めてです^^;)。

**************************************************

というわけで、きょうカメラをいつものα7IIIに戻して再挑戦してみました。


いつでも会えるとは限りませんので心配でした、前日「APO-LANTHAR 50mm F2」をつけて散歩撮にでた時はまたメスに遭遇したのですが、土曜日ということでめったに合わない「人」も歩いてきて逃げられて、それ以降は遭遇できずじまいでしたからね^^;)。

そんな心配を胸に歩き始めてみれば想像どおり木道を一往復しても会えずでした、そこで一番最初に存在を確認した水場に行ってみました...いましたよ!

[小川のニホンカワトンボ]
FE100mm F2.8 STF GM
(f/5.6, 1/60, ISO160)

しっかりオスの姿が...この日もあえて設定をα7RIIと同じ「ISOオート<100~800>:最低シャッタースピード1/60」で臨みました。
人間の眼とは良くできているものでご覧のような状況では明るさは感じても暗さは感じません。でもカメラはしっかり明度を測っており目視ではトンボが光って白飛びするかと<-0.7EV>の露出補正をしているにも関わらずISO100では開放でも1/60をキープできないとなってますよね。どれだけこの氷川の森の中は暗いかということがよく分かります(笑)。

さてせっかくのこのレンズを使っての撮影では少し背景に物足りなさは感じてしまいますが、こればかりはトンボあっての撮影ですから文句は言えません。
今回は逃げられないようにどこまで最短で撮れるかじっくり検証してみようと息を呑むセッションとなりました、ずっと大人しく横で見守ってくれたCobbyに感謝です(笑)。

[ニホンカワトンボ:オス #1]
FE100mm F2.8 STF GM
(f/6.3, 1/250, ISO100)

近くによるためCobbyと小川まで歩き始めると敏感に動きを察知され飛び出したのでだめかと思いましたが、幸い近くの葉に留まりました...先程より条件は良くなりましたのでラッキーです^^。

[ニホンカワトンボ:オス #2]
FE100mm F2.8 STF GM
(f/6.3, 1/250, ISO100)

そこからジワジワと近寄ります、トンボは羽を上にしたり胴体を上下に降ったりと「いつでも飛んじゃうよ」みたいな素振りをします...その度に止まって深呼吸です...Cobbyがウロウロ始まってヒヤヒヤでした(笑)。

[ニホンカワトンボ:オス #3]
FE100mm F2.8 STF GM
(f/5.6, 1/320, ISO100)

ましてや小川を挟んでいますから足が水に入りそうです、もう靴は横がドロドロ^^;)。この辺が限界かなと思ってシャッターを切ったらまたしても飛翔...^^;)。

[ニホンカワトンボ:オス #4]
FE100mm F2.8 STF GM
(f/5.6, 1/200, ISO100)

このニホンカワトンボって、面白いのが...気に入った場所なのか一旦留まったところは、こちらが近づいて驚いて飛んでもまた同じ場所に帰ってくるんですよね。
もうこれ以上はカメラを目から離し手を伸ばして撮らないとできない距離になってしまいました...ですから残念ながら最短撮影距離(マクロ時:57cm)には届かなかったです^^;)。

このレンズはフードもしっかりしたもので長めですから最短・57cmで寄った場合、トンボには相当なプレッシャー(威嚇)になるでしょうね、最短は無理かも(笑)。

[ニホンカワトンボ:オス #5]
FE100mm F2.8 STF GM
(f/5.6, 1/320, ISO100)

そんな撮影で最も寄ったであろうポイントでクロップ撮影した1枚です。目にフォーカスポイントを置いていますのでこうしてちょっとトンボが真横からずれると羽も胴体もボケ始めます。見ると彼も踏ん張っていつでも飛べるよっていう態勢ですよね(笑)。
近接でのクロップなのでボケ方も(T8に)絞った形となり、背景もこのレンズらしいもので独特な空気感が出ているかと思います。

なんとかこのレンズを持ち出した甲斐のある画像が手に入りましたので良かったですね。

そして『ノイズ』です。

今回はなにせニホンカワトンボが小川の日当たりの良さげな場所に陣取っていたのでノイズには無縁でしたのでα7RIIとの比較ができない状況でした。
なのでこのあと同じ条件の場所を見つけて撮ってみました...

[小さな蔦]
FE100mm F2.8 STF GM
(f/7.1, 1/50, ISO800)

この一枚は露出補正も前回と同様の<-1.7EV>となってますのでほぼ同条件かと思います。
しかしこのα7IIIの画像には気になるようなノイズは見当たりません、やはり今回のような条件ではα7IIIを使った方が良いみたいですね。

FE100mm F2.8 STF GM
(f7.1, 1/200, ISO100)

さていかがでしたでしょうか...上の1枚に見るように普通に天気の良い日差しの下で撮った1枚でも<T7.1=f/3.5>という絞りで露出補正無しで1/200というシャッタースピードしか出ないこのレンズ、やはり特殊ですよねえ。
特にこのレンズではSTFの効く範囲内(f/5.6~f/8)では多少絞ったほうが丸ボケがきれいに出たり、背景に独特な空気感が出たりという面白みがありますから...実効F値(T値)をしっかり意識しておかないと痛い目にあいます(笑)。

こういうレンズを使っているとα7IIIの存在意義は大きいですよね、そして高感度にはα7RIIより弱いと言われるα7IIでもこのレンズを使ったときの爽やかなイメージは突出するものがあります...そういう意味ではα7IIはオールドレンズにメリットがあるだけではないのですよねえ、また悩み始めてしまいそうです(笑)。

以上今回の散歩撮ではα7RIIのこのレンズでの意外な「ノイズの経験」は貴重です^^;)。他のオールドレンズではこの氷川の森で暗めでもノイズを気にするほどではなかったですから、今回の経験を頭の隅に置いておかねばです。

そんなα7RIIとα7IIIでの「FE100mm F2.8 STF GM」体験でした...^^。

2021年5月 氷川の森にて
#α7RII
#α7III
#FE100mm_F2.8_STF_GM​​​​​​​​​​​​​​​​​​





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Last updated  2021.06.01 01:02:49
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