2025.09.06
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カテゴリ: サイクル タイムス
​​ ​★ 耳は空いてるのにアウト?目がふさがっててもセーフ?“ながら”の境界線を考える ★ ​​

普段通勤では骨伝導イヤホンで音楽を聴きながら安全運転してるつもりだったが、どうやら“違反予備軍”らしい。それなのに、スマホを見ながら歩いてる人はスルーされる不思議。
来年から始まる青切符制度、ちょっと気になってルールブックを読んでみました。

Walkman

① ​​来年4月施行の「交通違反通告制度(青切符)」とは何か​​

今回の制度の導入の大きな目的の柱は「自転車による交通事故の防止」と「青切符による自転車交通違反の検挙後の手続きの迅速化」になると思われます。
まずは赤切符との違いを見てみます...

​項目​ ​青切符(交通反則通告制度)​ ​赤切符(刑事処分)​
対象違反
軽微な違反(信号無視、無灯火など) 重大・悪質な違反(酒酔い運転など)
処分内容
反則金の納付で終了(前科なし) 刑事手続き(罰金・懲役・前科の可能性)
手続き
出頭不要、簡易処理 警察→検察→裁判所の正式手続き
社会的影響
限定的(行政処分) 大きい(就職・資格取得に影響も)
対象年齢
16歳以上 原則全年齢(ただし14歳未満は刑事未成年)

この制度の背景となるところは自転車による交通事故及び法令違反の増加なのですが、現状の道路状況の整備や自転車ルールの周知徹底を待たずにこうした罰金制度をいきなり施行されることが疑問視されているのも周知の事実ですよね。
だが実際に来年4月から実施されるとなれば、最低でも週3回は職場まで通勤で自転車を使う私としてはとても気になるところです。

そこで今回警視庁交通局が出した54ページからなる「自転車ルールブック」をじっくり読んでみました。
もともとは上の写真にある骨伝導イヤホンでウォークマンを楽しみながら通勤している現状がどうなのかを中心に読んでみたのですが、その中で若干首をかしげるような事案もあったのでここに記してみたというのがこの記事の動機です。

​​ ②自転車ルールーブックから見える”罰則の輪郭” ​​

まずは罰則の対象となる主な違反行為を見てみましょうか...

​[ 青切符の対象となる代表的な違反行為]​
ながらスマホ運転:走行中にスマートフォンを操作・注視する行為 ​(反則金:12,000円)​
遮断踏切への立ち入り:警報機が鳴っている踏切に進入する行為 ​(7,000円)​
ブレーキのないピストバイクの使用:制動装置が不備な自転車の運転 ​(5,000円)​
信号無視:交差点での赤信号を無視して進行 ​(6,000円前後)​
並走(二人並び走行):車道で複数人が並んで走る行為 ​(3,000円)​

[原則は指導警告となるが、悪質な場合に青切符対象となる違反]
傘差し運転
夜間の無灯火
​•両耳イヤホン装着(片耳や骨伝導型は条件付きで可)
(※これらは事故リスクが高いと判断された場合、青切符が交付される可能性あり。違反の背景や状況によって判断されるため、注意が必要。)

上の例はほんの一部ですが、​この違反罰則の詳細を資料で見てみるとこの違反項目は何を意味しているのか分かりづらいようなものまで含め60項目以上になりますからとてもじゃないが覚えられそうにありません^^;)。

これらの違反で切られる「青切符」の意味(目的と)するところは自動車や歩行者との事故防止であるわけなので自動車&自動二輪免許を持つ私からすれば知っていて当然なルールが多いですよね、ただその中で前述したように自転車としては「少し危なくない?」というものもいくつか目に付きます。

私が感じた大きな疑問の1つがこちら...

​​◯ 信号に関するルール
「歩行者用信号」に「歩行者・自転車専用」の標示がある場合は、 自転車が車道を通行するときであっても、歩行者用信号に従ってください (ルールブックより)。​

信号待ち
歩行者・自転車専用の標識とは...
「危険では?」と感じたのが上の図で言えば[2.]の場合である。
ルールブックのとおり理解すればすぐ上に見える歩行者用の信号が[赤]になれば自転車は図の場所で信号待ちの状態になります。
しかし実際には歩行者用信号が赤になってから遅れて自動車用の信号が[黄]から[赤]に変わっていきます。
全赤信号の状態でも平気で交差点に突っ込む車が見られる現状からすれば、ましてやそれが左折車だったとすると図中の自転車は大変危険な場所にとどまっていることになりませんかね。

同じことが信号のある交差点での自転車の右折「二段階右折」にも言えることです。

​◯ 右左折に関するルール
右折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、交差点の側端に沿って徐行しなければなりません(いわゆる二段階右折、法第34条第3項)。​
これらに違反すると、交差点右左折方法違反(反則行為)として、反則金(3,000円)の対象となるほか、信号交差点において二段階右折をしなかったときには信号無視(反則行為)として、反則金(6,000円)の対象となります(ルールブックより)。
(図はブリジストンWebより)
右左折

これは自転車による二段階右折の方法を説明している図ですが、一段階目の直進して交差点を渡ったあとに右への直進方向の信号が青になるのを待つのですが、その待機場所が問題で上の図で見ると交差点内に一番近い場所となりますから次の右への直進方向の信号が青になったときすぐ後方にいる左折車に巻き込まれる​危険がとても大きくなりますね。​
これは実際に私が経験したことなのですが、雨の中二段階右折をしようとしてまずは直進しようとした際に後ろから来た左折車(自動車)に巻き込まれそうになったことがありました。
このように後ろから来る車には「見えているだろう」と思っても不届き者はどこにもいるのです^^;)。
以来私は交差点での右折では横断歩道を使うことを徹底しています。
​実際に自転車の安全運転を啓蒙するWebでも上の基本ルールと同様に横断歩道を使った進行ルートを紹介しているものも多いですね。
そしてこれもいかがなものかなと思ったのが...

​路側帯を通行するときのルール(原則)​
自転車で路側帯を通行するときは、道路の左側部分に設けられた路側帯を通行しなければなりません(法第17条の3第1項)。
ただし、白の二本線で標示された路側帯(歩行者用路側帯)のときは、路側帯内を通行することはできません(法第17条の3第1項)。
これらに違反すると、通行区分違反(反則行為)として、反則金(6,000円)の対象となります(ルールーブックより)。

路側帯
原則論とはいえ、本来自動車から歩行者を守るために用意された白の二本線(歩行者用路側帯)ですが、そこを自転車通行不可でよいのでしょうか。
本来狭いから歩道を確保できなくて二本線を引いたくらいなので「自転車走行不可」をはっきり謳って良いものか疑問に感じます...反則金まで決めているのですからねえ。実際には現場の警察官の判断に委ねられるとはいえ不安はつきまといます^^;)。

それともう一つこれは自転車・自動車双方に対する大事な注意喚起がこちら...

​自転車の右側を車両が通過する場合のルール​
車両と自転車の間に十分な間隔がない状況で車両が自転車の右側を通過するときは、自転車は、できる限り道路の左側端に寄って、通行しなければなりません(法第18条第4項)。
これに違反すると、被側方通過車義務違反(反則行為)として、反則金(5,000円)の対象となります。
* 自転車の右側を通過する車両についても、車両と自転車の間に十分な間隔がない状況で自転車の右側を通過するときは、自転車との間隔に応じて安全な速度で進行しなければならないこととされています(法第18条3項)。(ルールブックより)

今まで自動車ルールでは理解していたが、自転車にも(罰金を科して)当てはめるのはどうかと思うが、この自転車のすぐ脇をとんでもないスピードで通過する車のなんと多いことか...通勤時1日1~2回は必ず経験するので閉口しています。
教習所では皆さん「歩行者と1.5m程度の間隔を確保すること、それができないときは安全な速度で」と習ってきたはずなんですがねえ、困ったものです^^;)。

​さて最後にこれは私にとって嬉しい発見でしたが、最重要ポイントである「骨伝導イヤホン」はどういう扱いになるのかです。​​

​自転車に関するルールの中には、公安委員会が個別に規定しているものがあります。​
傘差し運転や、イヤホンをつけて周りの音が聞こえない状態での運転*は、全ての都道府県で禁止されています(法第71条第6号)。
傘を差しての運転は、自転車のハンドル、ブレーキの操作が難しくなり、イヤホンをつけての運転は、周囲の音が聞こえず、自動車や歩行者の動きに気付けなくなり、重大な事故に発展するおそれがあります。
これらに違反すると、公安委員会遵守事項違反(反則行為)として、反則金(5,000円)の対象となります。
​​* ただし、イヤホンを片耳のみに装着しているときや、オープンイヤー型イヤホンや骨伝導型イヤホンのように、装着時に利用者の耳を完全には塞がないものについては、安全な運転に必要な音又は声が聞こえる限りにおいて、違反にはなりません (ルールブックより) 。​​



この3年近く通勤のたびに「骨伝導イヤホン<現在はS18>」で楽しく安全運転を意識して走ってきましたが、歩道を走っていて(70歳ゆえ現行法でも許されます)昼になく夜になくいかにスマホの「ながら歩き」の多いことか、狭い歩道などでは危なくてしょうがないです。

実際こちらは聞こえるのに”ながら歩き”は見えてませんよね、これが問題!

交通法規上スマホの「ながら歩き」はスルーなのだからこちら自転車側が注意するしかないですかねえ、なんだか消化不良のようで気持ち悪いですね^^;)。

​③ 「青切符」導入制度の目的と自転車通勤者のリアル ​​

近年自転車による違反と事故の増加を受けてその防止策としての制度の目的は理解できます。
ただし自転車通勤者の利便性や安全意識とのバランスは全くの不十分なのが現状ではないでしょうか。

単にルールを守るというよりも「ルールを知る(理解する)」ことがとても大事なことのように思います、その事によって実生活(実体験)と密接に結びついた理解が得られ「余裕から生まれる譲り合い」も生まれてくるのではないでしょうかね。
加えてこうした一見してルール先行からくる実際の道路環境とのギャップも少なからず見えてきます、その認識の共有が安全な「インフラ整備」へと行政を動かしていく原動力となるような気がします。

こうした「インフラ整備」と「ルールの市民理解」が両輪となって初めて事故の少ない安全な社会が実現できるのではと思いますが、海外でのそうした取り組みの事例は大変参考になります。

•  オランダ:自転車インフラの徹底整備
車道と完全に分離された自転車専用道が都市全体に張り巡らされ、違反が起きにくい構造に
• ドイツ:違反時の教育プログラム
軽微な違反者には反則金ではなく、交通安全講習の受講を義務づけるケースも
•  イタリア:都市設計と共存の工夫
車両と自転車が共存できるよう、通行帯の色分けや信号タイミングの調整を実施

さすが「自転車大国のオランダ」と思わせてくれますがこれらの事例は、単なる取り締まりではなく「環境と教育の両立」によって安全を高める方向性を示しています。

​最後に: ​​


でもその中からいろいろな気づきや問題点らしきものが見えてきて、日常的に様々な年代層に利用されている「便利でお手軽な自転車」も自動車同様にルールに則って走らなければならないれっきとした[車両]であることを意識することがとても重要なポイントではないかと思います。
そして交通ルールではスルーかもしれませんが、スマホの”ながら歩き”をしている歩行者の方もこの自転車ルールの施行を機会に「安全」について考えてみてはいかがでしょうか...^^。

ルールは守るもの。でも、ルールの意味を考えるのも、通勤者の責任かもしれません。
そして...あなたの耳と目は、どこまで自由ですか。

2025年9月 自宅にて

#青切符導入​





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Last updated  2025.09.13 11:10:05
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