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2018年06月14日
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カテゴリ: イマジン
「スパイクに何か入ってる?」乾の2ゴールを生んだ西野監督の“珍指令”
18/6/13

[6.12 国際親善試合 日本4-2パラグアイ インスブルック]

 指揮官の思いがけない“アドバイス”が後半の2ゴールを呼び込んだ。前半33分の決定機で右足のシュートをゴール上に浮かすなどチャンスを生かせずにいた日本代表MF乾貴士(ベティス)。0-1で折り返したハーフタイムに西野朗監督から予期せぬ声をかけられた。

「スパイクの中に何か入っているんじゃないか? 親指のあたりを調べてみろ」。チャンスにシュートミスを犯していた乾に対し、ジョークをまじえてハッパをかけた。すると、スパイクを履き替えて臨んだ後半6分、MF香川真司からワンタッチパスを受け、左サイドから中に持ち込み、右足を一閃。鮮やかなミドルシュートをゴール右隅に流し込んだ。

 代表初ゴールを含む2得点を挙げた14年11月14日のホンジュラス戦(6-0)以来、約3年7か月ぶりとなる国際Aマッチ3ゴール目が西野ジャパン3試合目にして待望の初ゴール。1-1の同点に追いつくと、後半18分にも香川が落としたボールを右足で振り抜き、GKの手を弾いて逆転のゴールネットを揺らした。

「スパイクを変えて(後半に)臨んだら2点入った。試合が終わって(西野監督に)『前半のスパイクは捨てたほうがいいよ』と言われたので捨てようと思います」と冗談交じりに笑った。

「気持ちの面で切り替えないといけないと思った。自分を責めてしまうより、スパイクにあたろうと。スパイクのせいではないんだけど、試合中は“スパイクが悪いんだ”と。そういう切り替えの仕方がいいかは分からないけど、今日は良かったのかなと思う」

 いずれも香川のパスから2ゴール。C大阪時代のチームメイトとのコンビネーションには「崩せる手応えがあった」と胸を張る。トップ下に香川、左サイドに乾という組み合わせがW杯本番でも武器になるのか。「まだ次が本番。今日の試合は終わったことなので、しっかり切り替えていきたい」。そう表情を引き締めた乾は「でも勝ったことでチームの雰囲気は良くなる。勝ったのは良かったし、みんなが走り切ったのは良かったと思う」と、自らの2ゴールで西野ジャパン初勝利に貢献できたことを素直に喜んだ。




対戦国も予測困難…西野監督ニヤリ「コロンビアは捉えづらい日本を見ているのでは」
18/6/13
[6.12 国際親善試合 日本4-2パラグアイ インスブルック]

 3バックへのシフトも頭にあった。試合の中で4-2-3-1から4-4-2にシステムを変える時間帯もあった日本代表だが、西野朗監督は試合終盤に3バックへのシステム変更も準備していたことを明かした。

「パラグアイには、リードされるとパワープレーを必ず仕掛けてくるチームスタイルがある」。前半32分に先制を許しながら後半6分、18分の連続ゴールで逆転。後半32分には3-1とリードを2点に広げていた。

「(パラグアイの)ベンチを見ていたが、そういう形に入ってこなかったので、そのまま続けたが、最終ラインに1枚入れることも考えていた。残り10分でも、3-1の状況で逃げ切る、安定させる。5バックになったとしても、最終ラインに1枚入れる考えも持っていた」

 パラグアイがそうした対応を取らなかったため、交代カードを1枚残したままタイムアップを迎えたが、W杯本大会を見据え、試したかったオプションでもあった。「本大会になってもそういうケースはある。向こうが動いてこなかったので、そのまま続けたが、そういう併用は考えている。4バックで今日結果が出たからではなく、常に状況を考えた中で持っておきたいオプションの一つ」と、試合の中で4バックと3バックを使い分けるプランは常に持っている。

 当然、ライバル国は日本の試合を偵察し、分析してくるが、この3試合でシステムもメンバーも大きく変わった中で、相手にとっては読みにくい状況も生み出した。「テストのための3試合で、システムもキャスティングも変えている。スイス戦からガラッと代わったメンバーを見て、どう捉えたか。コロンビアとすれば、捉えづらい日本を見ているのではないかと思う」。ニヤリとほくそ笑むのは、思惑どおりに進んでいるとの手応えがあるからか。

「まったく出していないものも当然ある。コロンビア戦に向けてオープンにできる部分と、出したくない部分がある。こういう厳しい試合の中でトライしたい気持ちはもちろんあるが、リスタートを含めて、それはこれからチーム内で詰めていきたい」。最終準備はベースキャンプ地のカザンに入ってから。西野監督は「代表選手は劇的に変わる瞬間がある。ステップアップしている感じが取れている中での今日の勝利。コロンビア戦に対して、また違う成長の角度が感じられるかもしれないし、それを求めていきたい」と語った。

(取材・文 西山紘平)





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最終更新日  2018年06月14日 00時32分57秒


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