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2006.07.15
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カテゴリ: 子どもと教育
昨日からとても嫌な気分である。
自分の中の無視したい感情からずっと逃げている。
何かで気分を紛らわせて、考えないようにしてきた習慣は簡単には変えられない。
ただし、子どもにあたりちらすことはもうない。

自分の感情から逃げているのだから、何が原因でこんな嫌な気分になっているのかも理解できないでいた。
だから、逃げずにじっくり考えるようになった。

許せない怒りが私の中に確かにある。
しかし、それを声に出して反論することを私は抑えたのだ。
それが嫌な気分となり、自分を苦しめているのだと感じる。


いつもなら反論するところを、昨日にかぎって私は黙って聞くことにしたのだ。
これでもかこれでもかと言わんばかりに、いつも子どもに対して侮辱的な言い方で話す人だ。
その人自身の子どものことを話しているのだから、別にいいではないか・・・とふと思った。
成績も優秀で、利口な子に育っているのだから子育てに自信をもって厳しくしつけているのだということが話し方でわかる。
しかも、異論を唱えるのは私だけで、その人に調子を合わせて話す人もいるので3対1で勝ち目はないと言うか・・・
今まで私もあの会話に喜んで調子を合わせていたことを思って打ちのめされ、何も言えなくなったのかもしれない。

その人の子どもが友達のことを話したという会話だった。
「友達は間食をしてしまって、夕食の時間にみんなと一緒にちゃんと食べなかったそうだ。すると父親が怒って友達の髪を引っ張って2階から引きずり下ろしたんだって。」
と言ったそうだ。

私はとてもショックを受けた。その子の友達の気持ちを痛みとして心に感じた。
しかし、その話を子どもから聞いて、その人は「あんたもやったろうか?!」と子どもに言ったそうだ。

と言いながら、奈良の放火殺人をした事件のことには「息子の気持ちがわかるわ」と言ったのだ。
その人の子どもがどんな気持ちで友達のことを話したかを考えると、とても悲しくなって一言も話せなくなった。

私の怒りの感情の裏には、悲しみが隠れていた。
私の母親とそっくりな口調のその人の話し方を聞いて、大人は話しても理解してくれない。共感もしてくれない。それどころか侮辱されかねない。
あきらめと、淋しさと、孤独を感じて打ちのめされた幼い頃の自分が私の中で苦しんでいるのを感じた。


その人に会うのがいやだった私の中の感情が理解できた。
母親への不満をその人に投影してしまっていたのかもしれない。
人の気持ちは変えようがない。
でも、私はその人に合わせることはないのだ。
そしてたとえ理解されなくても黙っていることもない。
自分は子どもの気持ちを理解することができるようになって辛いときもあるが、本当によかったと思う。
そう思えて、怒りをようやく手放すことができた。

男尊女卑という言葉が死語となっている現在では、女性に対する差別的な発言や行動も大きく問題視されるし、男女平等はもう今では意識することなくあたりまえのことのようになっている。
次は少しでも早く、子どもに対する虐待はもちろんのこと子どもの人権を重視した発言や行動という考え方があたりまえの世の中になることを願っている。











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最終更新日  2006.07.15 16:54:36
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ども、あびです(1)  
abhi  さん
naonaoさん、今日は遠いところから、ビデオ学習会においでくださって、ども、でした。
この日記の感想ですが、自分の子ども時代の傷から、「反応」して、抑圧的な大人に怒りを感じるとしたら、もし、それをそのまま表現した場合、(1)相手に度量があれば、気づきのきっかけにしてくれる。(2)相手に準備がなければ、伝わらない。という結果になるような気がしました。
いずれにしろ、自分の子ども時代の傷が、深く深く癒えることが肝要かなと思いました。そして、そうやって傷が癒えたあとも、子どもへの共感はちゃんと残ると思います。その場合の共感の理由は、自分の子ども時代の傷から「反応しちゃう」からではなく、「子どもは、大人に対して無力な存在だから」という事実に基づく、まあ私憤ではなく、義憤みたいなものになるのではないかと思いました。そうなると、本当の意味で、他の親のこともサポートできる立場になるのではないかしら。
この日記は、そういう気づきの地点まで来ているんやけど、自分の子ども時代の傷はまだ心底癒えているわけではないの、というところに立っている苦吟のようなものを感じて、読んでいて、苦しさと共感の両方を感じました。
感じたとおり、つらつら書きましたが、失礼があったら、ごめんなさい。 (2006.07.19 00:34:44)

ども、あびです(2)  
abhi  さん
それと、自分の子ども時代の傷から、反応してしまう場合、子どもの立場には、思わず知らず立ってしまう一方、大人の立場には寄り添う前にまず怒りを感じてしまい、批判的な姿勢が前面に出てしまうということになると思います。しかし、その大人も、かつて子どもだったわけで、子どものときそういう風に育てられたかもしれないことを思えば、その大人も実はサポートを必要としているのではないかなと思いました。そうは言っても「子どもは大人に対して無力な存在だから」まず守るべきは子どもとは思います。その上で大人をサポートすることができれば、やっと、その子どもも本当に解放されるのではないでしょうか。
気づきのプロセスでは以前以上に苦しみが深い気がするときもあるかもしれないけど、プロセスを歩みつくされるよう、祈っています。
日記から触発された意見をこっちのペースでいきなりつらつら書いてしまい、失礼があったらごめんなさい。
また、こちらの催しなどにも来てください。ライファーズ上映会にお友達とお誘いあわせの上、来てくださると、うれしいです。ではでは。 (2006.07.19 00:44:31)

Re:ども、あびです(2)(07/15)  
naonao1924  さん
abhiさん
昨日はどうもありがとうございました!
何年ぶりかで京阪電車に乗りました。駅の様子がすっかり変わっていてちょっとビックリ・・・
いつもなら遠くへ行くことや、はじめての人に会うのをとても緊張するところなんですが、
アリスミラーのビデオが見れるうれしさと、その学習会をされている人たちに出会えるうれしさのほうが大きくうれしいドキドキでした。
思った通り素敵な方達に出会える機会をいただきありがとうございました。
あのように話す機会も少なく、ちょっと調子に乗ってしゃべりすぎちゃったかもしれません。
ビデオを見て涙が止まらず困りましたが、とても楽しい一日でした。ライファーズ上映会もぜひ参加したいと思っております。よろしくお願いします。 (2006.07.19 15:25:46)

Re:ども、あびです(1)(07/15)  
naonao1924  さん
abhiさん
>自分の子ども時代の傷はまだ心底癒えているわけではないの、というところに立っている苦吟のようなものを感じて、読んでいて、苦しさと共感の両方を感じました。

おっしゃる通り・・・
ほんとうに自分ひとりで傷を癒していくというのは並大抵のことではないなと思います。(特にこの年齢では・・・)
アリスミラーが「ひとりで傷を癒すことには危険を伴う」と言っていたことにも思い当たりますが、私に欠けているのは「事情をわきまえて温かく付き添う証人」なのかもしれません。
今ではそれも見つけられそうな気持ちでいます。
がんばって、もっと気づきを深めていきたいと思います。
貴重なお話を聞けてありがたいと思っております。
(2006.07.19 15:54:56)

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