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2005年10月17日
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10月16日深夜の「プロレスリング・ノア中継」で、10・8後楽園ホール大会の天龍源一郎-KENTAを見ることができた。天龍が“格の違い”とでもいうべきものを見せつけ、すさまじい一戦となった。

1980年代後半、全日本プロレスに在籍し、団体のエースであるジャンボ鶴田に立ち向かうライバルとして人気を博していた天龍は、「プロレスの厳しさ」を表現する手段として、でビューしたての元横綱、輪島大士にそれは激しい攻めを仕掛けていた。

輪島の方は話題こそあるものの、プロレスのキャリアは天龍に及ぶべくもない。その“差”を満天下に突きつけるかのようだった。両手、両膝をグラウンドにつけた状態(今でいう四点ポジションだ)にある輪島の顔面を蹴り上げ、リングシューズの跡がついたという逸話まで残った。当時、UWFで“格闘技路線”の第一歩を踏み出していた前田日明をもア然とさせたといわれる。

そして、今回の一戦である。KENTAは今や、ノアでもトップクラスの人気を誇り、その激しいファイトスタイルでヘビー級にも果敢に戦いを挑んでいる。11・8日本武道館大会では、柴田かつよりとのコンビでGHCヘビー級選手権試合に臨むことも決まった。

そんな“激しい”KENTAのヘビー級戦線の一環として位置づけられたが、天龍はものの見事に“厳しい現実”を示すことでこたえた。ヘビー級というリアリズム、とも言い換えられる。

両者の体格差は見た目にも明らかで、KENTAのスピードと技のキレがこの差をどう埋めていくかが焦点の一つだったが、試合開始と同時にそうした“期待感”は天龍の示したリアリズムによって吹き飛ばされてしまった。

試合開始のゴングがなる前、レフェリーによるボディチェックが終わった刹那にKENTAは天龍に飛びかかり、膝蹴りを放つ。ところが、もんどりうって倒れたのはKENTAだった。天龍の右ストレートがカウンターでKENTAの顔面に入っていたのだ。

この一撃で、試合の結果はおろか、内容、流れさえも決まってしまった。スワンダイブ式のドロップキックなど、それらしい見せ場もなくはなかったが、一度としてKENTAが主導権を握ることはなかった。“サービスしない天龍”が、そこにはいた。





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最終更新日  2005年10月23日 21時20分29秒
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