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2月12日深夜の「プロレスリング・ノア中継」は、1・22日本武道館大会の三沢光晴・杉浦貴・ムシキング・テリー-佐々木健介・中嶋勝彦・ムシキング・ジョーカー、2・11後楽園ホールで行われた佐々木健介興行での佐々木健介・小橋建太-天龍源一郎・中嶋勝彦を取り上げている。「ノア中継」でありながら健介が全編にわたって露出する珍しい構成だったが、それに耐えうるだけのものを健介が備えていたからこそ、実現できたともいえる。それは、三沢光晴・杉浦貴・ムシキング・テリー-佐々木健介・中嶋勝彦・ムシキング・ジョーカーでの「行動しないことによる意思表示」によっても示された。すなわち“ちびっこのヒーロー”テリーとの攻防を、その“ちびっこ”の親である健介は徹底して回避し、試合に負けたにもかかわらず、にこやかにテリーと握手する(しかも片手を差し出すテリーに、両手で応えた!)シーンまで見せた。花道に退いたあとも満面の笑みをたたえてインタビューに答える。これでは「勝負」も何もあったものではないが、「健介」というキャラクターが際立ったことは確かで、なまじ小難しい顔をして試合に挑むだけよりも、よほど面白かった。
2006年02月14日
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2月12日深夜の「プロレスリング・ノア中継」では、1・22日本武道館大会の三沢光晴・杉浦貴・ムシキング・テリー-佐々木健介・中嶋勝彦・ムシキング・ジョーカーが中継されていた。“ちびっこのヒーロー”テリーと、その“ちびっこ”の親である健介の「間」もそれなりに楽しめたが、やはり直接的に接触した点を重視し、三沢と中嶋の絡みに注目したい。実際、ファーストコンタクトは興味深いものだった。極真カラテのジュニア大会で実績をもつ中嶋の鋭いエルボーと、一時代を築き上げた三沢の重厚なエルボー。連打を放った前者に対し、後者は一撃で形勢をひっくり返してしまった。三沢の貫禄勝ちともいえるシーンだったが、そうした「格の差」を見せざるをえないほど、中嶋が放ったエルボーの切れ味は鋭かったとも受け取れた。
2006年02月13日
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1月14日深夜の「ワールドプロレスリング」で、2005年の10・8東京ドーム大会から参戦しているブロック・レスナーの戦いぶりを特集していた。10・8の藤田和之、蝶野雅洋との3WAY戦、12・10大阪府立体育会館大会の中西学戦、12・11愛知県体育館大会の永田裕志戦、そして1・4東京ドーム大会の中邑真輔戦だ。これら新日本の看板ともいえるレスラーとの試合を通じ、中西、永田とのシングル戦は中西コール、永田コールが沸き起こるなど大いに盛り上がった。しかし裏を返せば他の試合ではレスナーのパワーにどよめきは起こったものの、それ以上の反応を引き出すことはできなかったともいえる。すなわち、試合の盛り上がるかどうかは相手レスラー次第なのだ。レスナー自身が試合を組み立てて会場を沸かせる、という構図を描くには至っていない。もちろん「スタイルへの慣れ」も考慮すべきで、それだけに今後、レスナーがどのような引き出しを披露していくのか注目したい。
2006年01月16日
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新日本プロレス1・4東京ドーム大会のブロック・レスナー-中邑真輔が「横綱相撲」でないことは昨日の日記で考察した。中邑の「色」を消したという点で、レスナーは「キラー」ぶりを発揮したとでも言えそうだが、案外、この一戦はそうせざるをえないほど、紙一重の攻防だったのではないか。そう思わせたのが、試合中盤に中邑が仕掛けたトップロープ越しの腕ひしぎ十字固めのシーンである。この時点で、レスナーのひじが中邑の股間で固定され、のばされるようであれば両者の立場は大きく異なっていたに違いない。ただそこで、足を踏ん張って決定的な状況をけっして許さなかったレスナーはさすがと言うほかない。このような勝負どころを心得ているあたりは、「超一流」のなせるわざなのかもしれない。
2006年01月10日
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新日本プロレスの1・4東京ドーム大会でメインイベントを飾ったIWGPヘビー級選手権試合、ブロック・レスナー-中邑真輔は、レスナーの圧勝に終わった。試合時間は8分48秒、レスナーがバーディクト一撃で試合を決めているが、そこに至る過程においてもレスナーが主導権を握り続け、中邑「らしさ」はほとんど封殺されてしまっている。パワーで劣る中邑がいかにかく乱できるか。これが戦前に考えていた見どころだったが、とてもそれどころではなかった。とにかく試合開始直後に打って出たのはレスナーで、そこで試合のすう勢は決まった。この見方を広げるなら、レスナーはファーストコンタクトを制することで中邑によるかく乱を封じたともいえる。ただ、そうなると解説の柴田惣一氏も指摘しているが、それほど中邑のかく乱を警戒していたとも考えられる。たしかに、この一戦は「格下に胸を貸す」類いの、横綱相撲ではけっしてなかった。
2006年01月09日
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蝶野正洋・天山広吉のIWGPタッグ王者が、永田裕志・中邑真輔と対戦している。試合の流れ自体は淀みがなく、永田、中邑も時折それぞれの得意技を繰り出して見せ場を作ったが、やはり全体的なペースは蝶野・天山が常に支配していた。淀みがない、というのは永田と中邑の得意技、すなわち蹴り技、関節技の一つひとつさえ、蝶野、天山の流れの中に吸収されてしまい、リズムを分断させることができなかったためとも捉えたい。蝶野・天山の、タッグチームとしての完成度の高さを実に分かりやすく示した一戦といえる。ただ、こうした試合をマッチメーカーである長州力がどう評価するか、というのも興味深い。とにかく、1・4東京ドーム大会ではこのチームのタイトル戦は組まれていないのだ。
2005年12月04日
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12月3日深夜の「ワールドプロレスリング」では、11・27藤沢市秋葉台文化体育館大会での、中邑真輔と棚橋弘至の激突を伝えている。中邑が永田裕志と、棚橋が飯塚高志と組んで対峙したタッグマッチだが、ともに先発を買って出た。このファーストコンタクトは見ごたえがあった。筋肉の盛り上がる棚橋が押しまくるかと思いきや、中邑は体の芯を崩すことなくこれを迎え撃つ。むしろ、いくぶん上半身に厚みを加えたかに見える中邑の方に力強さを感じたほどだ。互いの維持の張り合いが現れた見事な攻防だった。中邑真輔と棚橋弘至はこのシリーズからタッグを解消し、リング上で激突するようになったという。中邑は「闘っているほうが面白い」と語り、棚橋も「毎日、中邑と試合して新日本を盛り上げていくのがあるべき姿」と述べるなど、かなり前向きに捉えているようだ。もし、これが新日本に復帰した長州力のマッチメークによるものなら、少なくともその効用は一つ、確実に現れたと考えるべきだろう。
2005年12月03日
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U-STYLE Axisの11・23有明コロシアム大会が開かれた。観客動員は会場の4割ほどにとどまったというから「盛況」とは言いがたい。しかし、リングスで活躍したイリューヒン・ミーシャと川田利明、田村潔とジョシュ・バーネットなど、興味深い顔合わせが実現している。特に川田は、アマレスのテクニックを披露してミーシャを仕留めたという。かつてのUWFが提示した魅力の1つに、見栄えや大向こうする受けする大技をそぎ落とした、シンプルなプロレス技の一つひとつがもつ迫力に焦点を当てたことが挙げられる。「Uの遺伝子」は、しっかりと受け継がれていると見ていいのかもしれない。
2005年11月23日
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小橋建太といえば、かつては専門誌などで「器用貧乏」と評されることがあったほど多彩な技を操っていたが、いまや「豪腕」一本に絞って試合を組み立てられる技量を持ち合わせている。観客が何を求め、それにどう答えればいいのかを、知り抜いているのだろう。7・18東京ドームで佐々木健介と猛烈なチョップ合戦を見せてからは、もっぱら自らのキャラクターを「チョップ」と考えているようで、チョップ一本に絞った試合の組み立てが目立つ。11月20日深夜の「プロレスリング・ノア中継」で放映された11・18後楽園ホール大会では、潮崎豪と組んで秋山準・越中詩郎と対戦しているが、ここでは越中の得意技であるヒップアタックを、チョップで迎撃してみせた。この境地にたどり着かれてしまうと、もう、理屈を並べるだけムダという気がする。
2005年11月22日
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11月20日深夜の「プロレスリング・ノア中継」では、田上明とバイソン・スミスの力比べを堪能することができた。フルネルソンをお互いに掛けさせ、そこから脱出することで自分の腕力を自慢するという、他愛ないといえば他愛ないシーンだ。そこには何の仕掛けも、駆け引きも、雌雄を決するといった切迫感はない。牧歌的とさえ表現できるのんびりとしたムードが漂っていた。どこかの村祭りにおける大男たちの力比べのようでもある。格闘技などで見られるような命を削るような悲壮感はまるでないが、逆に現状をこれでもかと肯定する楽天ぶりが見えたことも確かだ。とても幸せな気分になれた。やはりスポーツはこうでなくては、という気もする。
2005年11月21日
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11月19日深夜の「ワールドプロレスリング」は、10・30神戸ワールド記念ホールのIWGPジュニアヘビー級選手権試合、ブラックタイガー-金本浩二が放映されていた。ブラックタイガーというリングネームといい、“暗闇の虎”というキャッチフレーズといい、いかにも悪役然としたイメージが色濃いが、試合のほうはどうも様子が違う。一言で表現するなら猛攻を我慢してしのぎきり、最後の大技一発で仕留めるという、ベビーフェイス風の試合運びなのだ。金本が繰り出すさまざまな技を耐えきり、防衛を果たしたのだからスタミナ面では申し分ないのだろうが、名前と風貌、そしてブラックタイガーのもつイメージから考えると、少々物足りない気がするのも事実だ。この試合も、ブラックタイガーと金本のどちらが王者か分からないほど、“金本色”に染められていた。これでは悪役の立つ瀬がない。そう考えていくと、これまでの“歴代ブラックタイガー”がいかに攻撃的な選手が多く、試合をも彩っていたかが分かる。現・ブラックタイガーが今後、どんなブラックタイガー像を描いていくのかは、注目していい。
2005年11月20日
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11・19K-1グランプリの決勝大会は、久々に「K-1」らしい、理屈抜きの迫力満点な攻防を見せて幕を閉じた。より正確には「攻防」でなく「攻攻」とでもいうべきかもしれない。03年、04年とスピードとテクニックを駆使してレミー・ボンヤスキーが連覇を果たし、「K-1」も“柔よく剛を制す”の新時代が訪れるかに見えたが、今年は「ゆり戻し」ともいえる様相となった。決勝戦はセーム・シュルト-グラウベ・フェイトーザと、カラテ出身者同士の顔合わせとなった。結果は1ラウンド48秒、膝蹴り一閃でシュルトがKO勝ちを収めている。カラテ出身者は1996年のアンディ・フグ以来の優勝だそうだが、「技は力の中にあり」という極真カラテの創始者、大山倍達の「格言」も復権を果たしたように見える。シュルト、フェイトーザがそれぞれ、03年、04年の決勝戦を戦い、またK-1屈指のテクニシャンであるボンヤスキー、武蔵を圧倒的なパワーで破ったシーンは、そのことを見事なまでに象徴していた。
2005年11月19日
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12・31PRIDE男祭り2005さいたまスーパーアリーナ大会で、小川直也と吉田秀彦が対戦することになった。1994年4月に柔道の全日本選手権で一度、対戦している。このときは体重の軽い吉田が小川を破り、大変な話題となったものだ。今回は舞台が「総合格闘技」なので、当然打撃も含まれるし、これへの対応が勝敗を分けるポイントになるかもしれないが、そうした技術的な背景よりも、やはり両者の因縁が盛り上がりの要因となっている。裏を返せば、そうした因縁によって盛り上げた話題に負けないだけの内容も伴わせる必要があるわけだが……。
2005年11月18日
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今週の「週刊プロレス」(1289号)で、KENTAと柴田勝頼のインタビューが掲載されている。何と言っても出色なのは、森嶋猛の発言に対する反論だろう。森嶋が「ジュニアヘビー級では三沢光晴や小橋建太には勝てない」と語ったことに対し、KENTAが「たまにがんばる人にああいう発言はされたくない」と噛みついたのだ。「たまに頑張る」という形容は、正鵠を得ているとしかいいようがない。もちろん、たまにすら頑張らない選手よりマシであることは間違いないし、森嶋が提示した「体重」をテーマも、避けて通れない。具体的に、この「体重」というテーマをどう克服していくかは実際にリングの上で見せてもらうしかないが、とにかくKENTAにこうした意思表示をしたことは評価すべきだろう。
2005年11月17日
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新日本プロレスがユークスの傘下に入ることで、「経営の健全化」が可能になると、専門誌などでは指摘されている。ユークスは上場会社で、財務内容などは公開しなければならない。その子会社である新日本も、同様の情報公開が求められる、というわけだ。ただ、そうした「求められる」というのはあくまで「周辺事態」にすぎない。それを好機と捉え、実際に健全化させられるかどうかは結局、レスラーを含めた社員自身にかかっているように思われる。記者会見のコメントなどを読むかぎり、人員や業務内容については当面、手をつけないという。執行猶予、と受け取るべきかもしれない。
2005年11月16日
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新日本プロレスが、ゲームソフト開発会社のユークスに自社株式の51%を譲渡し、子会社化したという。アントニオ猪木が保有していた株式が譲渡の対象になったそうだ。これで、猪木は名実のうち少なくとも「実」の部分では、新日本から縁が切れることになる。新日本のサイモン猪木社長の説明によると、「敵対的買収」を阻止するための手段だったそうだが、非上場なのだから株主が売らないといえば、それでコトは済むはずだ。サイモン猪木氏の説明不足なのか、それともいわゆる「アングル」でそう語ったのかは分からない。ただ、もし後者であるなら、この期に及んで何を……という気もしなくもない。しかし、猪木のことだから会社の考えとは違う「売り先」に売り払ってしまう可能性も否定しきれない。もしそうなら、猪木のプロレスに対する情熱が失われた、という言説はが然、真実味を帯びる。
2005年11月15日
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11月13日深夜の「プロレスリング・ノア中継」は、11・5日本武道館大会の森嶋猛・モハメド・ヨネ-柴田勝頼・KENTAの一戦を取り上げている。28分に及ぶ激闘だったため、編集作業が施されていたが、それでも試合のポイントを的確に抑えた見ごたえのある内容に仕上がっていた。全体的な流れでいえば、前半は技にキレがある柴田・KENTAが押し、それを体格にモノをいわせる森嶋・ヨネが受け止める、後半はややスタミナ切れ、あるいは攻め疲れが見られた柴田・KENTAを森嶋・ヨネが“寄りきる”といった展開だった。それにしても特筆すべきは柴田・KENTAの見せた打撃技の迫力だった。この日記では「体重」をテーマにノアのジュニアヘビー級レスラーによるヘビー級参戦を考察してきたが、そこで懸念してきた課題すなわち攻撃の「軽さ」が、杞憂だったのかと思わせるほどのすさまじさがあった。それらを受けた森嶋・ヨネもさすがだが、やはりあれほどの攻撃を繰り出した柴田・KENTAの“度胸”を評価したい。
2005年11月14日
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11月12日深夜の「ワールドプロレスリング」では、元WWEのマーク・ジンドラックとマット・モーガンのタッグマッチが取り上げられた。永田裕志・吉江豊がタッグを組んで迎え撃っている。主に、2mのモーガンと160kgの吉江にスポットを当てていた。解説の安田拡了氏も大型外国人レスラーに相対する筆頭として、吉江や永田に対する期待感を語っている。もちろん、その根拠として2人の体格があるだろう。新日本には、アンドレ・ザ・ジャイアント、スタン・ハンセン、ハルク・ホーガン、ベイダーといった具合に数多くの大型外国人レスラーが参戦を果たしている。これらと退治したのはもっぱらアントニオ猪木だが、いうまでもなく猪木はその体格を武器に渡り合ったのではない。「ストロングスタイル」と称する、技とスピードだった。そのことは、新日本の“伝統”は忘れるべきではない。
2005年11月13日
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11月12日深夜の「ワールドプロレスリング」では、“前座の名勝負”として、10・30神戸ワールド記念ホール大会で行われた山本尚史-後藤洋央紀を取り上げている。実況アナによると、“出世争い”で一歩リードしていた後藤を山本が猛追する、という図式らしい。実際、後藤も「山本は変わった」と、その成長、勢いを認めるコメントを残していたそうだ。試合も、そんな2人の立ち位置を示すかのようなシーンが散見できたが、特にファーストコンタクトはそれが実に分かりやすく現れていた。山本がタックルを仕掛けるも後藤が腰を引いてそれを許さず、上からがぶる。そこから首をきめて抑えにかかるが、とらえきれない。そんな流れだ。体の動き自体はむしろ後藤のほうが良かったくらいだが、その差を埋めて余りある山本の気迫があったのだ。ほかにも、後藤が腕ひしぎ十字固めを仕掛ける場面があったが、山本は技というより根気で堪え、決定的状況に陥るのを防ぎ、しのぎきっている。気迫が技をしのぐ。いかにも「新日本の前座」という気がする。
2005年11月12日
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中邑真輔と棚橋弘至が、タッグチームを解消するという。中邑は「自分の原点に戻るかもしれない」と語り、総合格闘技への復帰も示唆したそうだ。10・8東京ドーム大会での対川田利明・安生洋二戦で、安生のペースに振り回されたように、たしかに中邑・棚橋のチームは「チャンピオン」あるいは「正統派」の体裁にこだわりすぎ、奔放さに欠けていたことは否めない。この王座転落、チーム解散をもって本来の持ち味を追及できるのであれば、この決断は歓迎すべきだろう。特に中邑は“プロレス風”のファイトスタイルに固執しすぎ、本来備えていた一瞬の技の切れ味まで損なわれていた。彼がIWGPヘビー級王者に立てたのも、何より“技の切れ”があったからこそであろう。それを取り戻す手段として、総合格闘技進出はたしかに有力な手段と思われる。
2005年11月11日
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11月5日深夜の「ワールドプロレスリング」では、10・30神戸ワールド記念ホール大会のIWGPタッグ選手権試合、中邑真輔・棚橋弘至-蝶野正洋・天山広吉の模様を時間枠をフルに使って中継していた。試合は29分31秒に及ぶ熱戦の末、蝶野が中邑を裏STFで仕留めている。「熱戦」となった大きな要因の一つとして、試合が終始、蝶野・天山のペースで進んだことが挙げられる。試合前、両チームは握手を交わしえいるが、これも蝶野・天山から差し出されたものだったし、中邑と天山のファーストコンタクトもめまぐるしく攻守が入れ替わる、というよりじっくりと技を仕掛けあうといった様相だった。もし前者のような攻防であれば、若い中邑・棚橋が有利だっただろう。そうならなかった時点、あるいはそのスタイルを採らなかった時点で、中邑・棚橋は蝶野・天山ペースに乗せられてしまっていたといえるし、タイトルの移動もまた、説得力を伴ったものになった。
2005年11月10日
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プロレスリング・ノアの11・5日本武道館大会が提示していたテーマに、「ヘビー級」が挙げられる。「体重」と言い換えてもいい。中でも、GHCヘビー級タッグ選手権試合、森嶋猛・モハメド・ヨネ-柴田勝頼・KENTAで現れていたのは、これに尽きたとさえいえる。王者チームを見ると、森嶋は昨年下半期をケガで棒にふり、ライバルである(はずの)力皇対消しに大きく差をつけられた。ヨネは出自が全日本でもノアでもなく、風貌から考えても“キワモノ”色が濃い。一方、挑戦者チームの柴田はノア初参戦。KENTAはGHCジュニアヘビー級王者で、かつ持ち前の攻撃プロレスでヘビー級にも戦線を拡大している。両チームの色分けを考えれば、タイトルが移動しても決しておかしくない顔合わせだったが、試合を決したのはそうした色でも話題でも、まして技のキレでもスピードでもなく、体重だった。とにかく最も重い森嶋が130kg、最も軽いKENTAが80kg。この差はあまりに大きく、森嶋の技一つひとつがキレやスピード技術などを帳消しにする迫力を生んでいた。その象徴的なシーンは、何度かあった場外乱闘の1シーンで見られた。場外に落ちたKENTAをコーナーに控えていた森嶋が捕獲し、まるでゴムマリでも扱うように軽々とKENTAを鉄柵に投げつけたのだ。踏ん張るとか抵抗するとかいった次元の問題ではない“圧倒的な差”がそこにはあった。ただ、それだけ決定的な状況がありながら、試合時間が27分50秒に及んだことも指摘しなければならない。
2005年11月09日
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プロレスリング・ノアの11・5日本武道館大会で、小橋建太と佐々木健介がタッグマッチで激突した。7・18東京ドーム大会ですさまじいチョップが線を演じたが、その単なる“焼き直し”を避けられたのは、小橋と健介の、それぞれのパートナーである潮崎と中嶋によるところが大きい。先発は潮崎、中嶋だったのだが、これがリズムのある見事な攻防を見せた。しばらくした後、潮崎が小橋と交代し、小橋と中嶋が向き合うシーンが生まれた。ここで中嶋は健介と変わってしまうのだが、そのまま組み合っていれば、「小橋-健介」という中心軸が崩れかねないほど、中嶋は存在感を放っていたし、それに負けないものを潮崎も発揮していた。潮崎もスープレックスや見事なドロップキックを披露したが、終了後の健介、中嶋との握手を拒否したシーンでハイライトを迎えた。24分58秒、健介のラリアートで3カウントを許したのだが、その位置づけを甘受しない姿勢を見せた名場面だった。
2005年11月08日
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プロレスリング・ノアの11・5日本武道館大会における目玉の一つとして、三沢光晴-天龍源一郎があった。ともに全盛期にあるとは言いがたいが、それを過ぎたからこそ見せられる試合を展開した。戦前、三沢はインタビューで「華麗な三沢でなく、荒々しい三沢を見せる」と語っていた。その言葉通り、派手な技といえばエルボースイシーダとコーナー頂上からのボディプレスくらいのもので、あとはエルボーの連打を繰り返す。たしかに、「華麗な三沢」ではなかった。「華麗でない」展開は、5分過ぎに天龍が放った顔面キックに端を発する。天龍のほうも、そうした「華麗でない」試合展開を十分、承知していたわけだ。結果は14分27秒、三沢がエルボーの連打で天龍を轟沈させた。この試合の前は、小橋建太・潮崎豪-佐々木健介・中嶋勝彦が組まれていた。小橋と健介は7・18東京ドーム大会で見せたチョップ合戦を再現し、潮崎と中嶋もそれに負けない躍動感を披露した。いうまでもなく、会場は大いに盛り上がった。その後に、43歳の三沢と55歳の天龍である。どう存在感を際立たせるか。そんなテーマも課せられていたわけだが、さすがというべきか、見事にその大仕事をやってのけたのである。
2005年11月07日
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プロレスリング・ノアの11・5日本武道館大会でおこなわれたメインイベント、GHCヘビー級選手権試合の力皇猛-田上明は、場内の圧倒的な声援を背に受けた田上が20分43秒、「おれが田上」を連発、カウント3で王座を奪取する結果となった。試合内容は五分五分というよりはむしろ力皇の主導で進んでいた。その限りでは力皇は「王者らしい」戦い方を示したわけだが、それが「力皇らしい」ものだったかというと議論の余地がある。王者になって以降の力皇は、相手の技を受けて立つ“横綱相撲”を試みている。このことはこの日記でも何度か述べてきた。この日も例によって前半は田上の攻めを受け、後半に巻き返しを図るという展開に持ち込んだ。前半の「受け」が相手のスタミナを奪うためのもの、といった一連の流れのなかで示されるのなら話は分かるが、そのわりには受け方がぎこちない。早い話が、「板についていない」のだ。さらに後半の巻き返しでも一気にフィニッシュに持ち込むことができず、20分の長丁場にしてしまった。具体的には、15分過ぎに無双を敢行したあとの流れがあまりにずさんだった。無双をカウント2で返されたのは仕方がないにせよ、そこからたたみかけて仕留めることができなかったのだ。勝負は時の運、流れもあるから負けたことは仕方がないにせよ、「力皇らしい」圧倒的な破壊力を見せてもらえなかった点が悔やまれる。ただ、GHCという重しが取れたことで、力皇が本来持っている、相手の都合を考えない攻撃的なプロレスを取り戻してくれることは期待できるかもしれない。
2005年11月06日
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プロレスリング・ノアの11・5日本武道館大会が全体を通して見せたテーマは、「プロレスが提示しうるリアリズム」だったのかもしれない。正義のヒーロー、ムシキング・テリーはUWF出身で今はヘビー級の佐野巧真と新日本プロレスの前座試合のようなレスリングを見せた挙句に敗れてしまい、鈴木みのる・丸藤正道、柴田勝頼・KENTAはともに“ヘビー級の壁”に最後まで悩まされ続けた。スコーピオの白GHC(グローバル・ハードコア・クラウン)に挑んだ金丸義信も、終始攻勢だったがヘビー級の大技に沈んだ。付け加えるなら、第2試合の斎藤彰俊・井上雅央・杉浦貴-小川良成・志賀賢太郎・リッキー・マルビンもパワーの差が勝敗を分けた。三沢光晴-天龍源一郎は体重差がテーマになることはなかったが、華麗な大技は出さず、両足をしっかり地に足をつけたエルボーの連打で天龍を圧倒した。見栄えするかどうかは別として、効果的な組み立てだったことは確かだろう。唯一の例外はメインイベントのGHCヘビー級選手権試合、力皇猛-田上明だったわけだが……。
2005年11月05日
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11・3横浜アリーナの「ハッスルマニア」は、かなり盛り上がったらしい。話題の中心は和泉元彌、レイザーラモンHG、インリン様と“非レスラー”3人だったが、いずれもそれに見落とりしないパフォーマンスを披露したそうだ。もちろん、この3人にレスリング技術を期待するほうが無理な注文で、話題先行に終始したとしても、それは許容するべきだろう。むしろ話題を提供し、テレビのレポーターがプロレス会場に押しかけたこと自体、十分すぎるほど“役割”を果たしたといえる。このように世間的に知名度の高いタレントをリングに上げて話題をつくり、観客の動員を図るという手法は今に始まったことではなく、むしろプロレスの常とう手段といっていい。1980年代のWWF(現WWE)はテレビドラマ「特攻野郎Aチーム」に出演していた俳優のミスターTや、人気歌手のシンディ・ローパーを起用したし、40、50年代はプロボクシングの元チャンピオンを特別レフェリーに招くことがしばしばあった。もちろん、そうした話題づくりだけに終始してしまえば初代「W-1」と同様、学生プロレスの延長で終わってしまうだろうが、内容の充実を怠らなければ十分、今後に期待していい。WWEも、そうした世間的知名度を確立したからこそアマレスの五輪金メダリストや全米王者を取り込み、さらには株式の上場も可能にしたと思うのだ。
2005年11月04日
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「週刊プロレス」(1287号)が、プロレスリング・ノアの10・28大阪府立体育会館大会についてレポートしている。その中の1つ、GHCヘビー級タッグ選手権試合の鈴木みのる・丸藤正道-森嶋猛・モハメド・ヨネについて、勝った森嶋のコメントを1ページ目で伝えている。森嶋による、「ヘビー級不可侵」宣言といっていい内容だ。「ジュニアでは社長(三沢光晴)や小橋(建太)さんを倒せない。ホントの意味で盛り上げるのはヘビー級のオレらにしかできないと思っている。だからジュニアとヘビーがやるっていうのは武道館でもう最後にしたい」(カッコ内注意書きは引用者による)この1、2年、ノアの若手レスラーは「東高西低」ならぬ「ジュニア高ヘビー低」といえた。ジュニアヘビー級がとうに代がわりを済ませ、金丸義信、丸藤正道、KENTA、杉浦貴、SUWA、鈴木鼓太郎と、続々とスター選手を輩出しているのに対し、ヘビー級は力皇猛が今年の春にようやくGHCのシングルベルトを腰に巻いたばかりだ。人気の面ではさらに時間がかかりそうな気配だ。こうした現状が、ジュニアレスラーのヘビー級戦線進出を招いたとさえいえるが、それだけに森嶋のこの発言は頼もしい。とくに昨年はケガで欠場が続き、本来“するべき”活躍を見せてくれなかったことも期待を高める。ただ、いうまでもないがヘビー級としての体格が備わっているだけで十分であるはずはない。最終的な可否は、彼のパフォーマンスによって決まることも忘れるべきではない。
2005年11月03日
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10月30日深夜の「プロレスリング・ノア中継」で取り上げられていた10・28大阪府立体育会館大会のGHCヘビー級タッグ選手権試合、鈴木みのる・丸藤正道-森嶋猛・モハメド・ヨネは、見どころのみに焦点を当てるダイジェスト版だったこともあり、“ヘビー級の重さ”がことさら印象に残った。有り体にいってしまえば、やはり丸藤の“軽さ”が鈴木・丸藤のマイナス点であり続けたことは否めない。もちろん、スワンダイブ式キックやコーナー最上段を使ったジュニアヘビー級ならではの攻撃も見られた。トラースキックや不知火も切れ味は鋭かった。しかし、やはり試合のすう勢を決めるには至らない。また、みのるでさえ、もともとヘビー級の中では決して大きいほうではない。この両チームの体重差は、2つのシーンで露骨に現れた。1つは、みのると丸藤が森嶋を捕らえ、ロープに振ってダブルの攻撃を仕掛けたところ、逆に2人まとめてタックルで吹っ飛ばされてしまったシーン。もう1つは終盤、丸藤がグロッキー状態でみのるが2人と対峙するシーンがあった。果敢に張り手を森嶋とヨネに繰り出すが後退するのはみのるのほうだ。つまり、みのるの攻撃は有効打になり得なかったことになる。相手の攻撃を“棒立ち”で受けるヨネや、試合開始後10分足らずでコーナーにへたり込む森嶋など、まだまだ課題の多い新王者チームだが、“ヘビー級”という代えがたい財産を備えていることは何よりの強みといえる。
2005年11月02日
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10月30日深夜の「プロレスリング・ノア中継」で放映されていた10・28大阪府立体育会館大会で組まれたGHCジュニアヘビー級選手権試合、KENTA-ムシキング・テリーでは、敗れはしたもののテリーのもつ身体能力があらためて示された。619やスーパーケプラーダといった大技はもちろんだが、ここで特に取り上げたいのがKENTAのスワンダイブ式キックを迎撃したドロップキックだ。打点の高さ、タイミング、ポイントとすべてが完璧といっていい出来だった。近年、トップロープやコーナー最上段からの大技をドロップキックのような足技で迎えるシーンが増えている気がする。しかしその多くはポイントやタイミングなどの点で決して十分説得力があるとはいえず、トライしたことのみを評価しなければならないケースも少なくない。その点、今回のテリーが放った一撃は出色というべきで、キャラクターの陰に隠れがちな技術の確かさを認識させる好機となった。
2005年11月01日
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プロレスリング・ノアの10・28大阪府立体育会館大会、小橋健太・天龍源一郎・秋山準-力皇猛・三沢光晴・斎藤彰俊は、30日の日記でも述べたように小橋と天龍の初タッグが最大の目玉だった。しかし、他のレスラーも“脇役”に甘んじていたわけではなく、しっかりと存在感を示している。斎藤も、もちろんその一人だ。見せ場は終盤、相手チームの猛攻を迎えたシーンだ。秋山のエクスプロイダー、天龍の53歳、そして小橋のローリングケサ切りチョップからのラリアートをもらっても、カウント2ではね返した。この工房の前には延髄切りを繰り出して会場を沸かせ、「アキトシコール」まで引き出している。付け加えるなら、フィニッシュとなったラリアートの受けっぷりも、それは見事なものだった。この試合に出場していた6人のなかで、斎藤は他に比べてテーマを見つけにくい位置にいたことは否めない。小橋と天龍は初タッグ、それを“調整”する秋山、天龍とのシングルマッチを控える三沢、大御所レスラーのなかで現GHC王者としての威光を示したい力皇、といった具合だ。そのなかで、斎藤はどういった位置づけを獲得していくのかは、見どころの一つでもあったわけだが、しっかりとこの課題をクリアしたのである。
2005年10月31日
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10月30日深夜の「プロレスリング・ノア中継」では、10・28大阪府立体育会館大会の模様をダイジェストで伝えている。取り上げた試合は3つ。30分の枠内にこれを詰め込むのだから当然、も要りあがった場面をピックアップするスタイルになる。小橋建太・天龍源一郎・秋山準-力皇猛・三沢光晴・斎藤彰俊・では、両チームの攻防よりも小橋と天龍の“雪解け”に焦点が当てられていた。先発をどちらが務めるかでモメ、力皇へのチョップでは2人揃って同じ側から打つというバランスの悪さを見せ、秋山からのタッチは2人同時に受け、2人同時にリングインする混乱ぶり。こうした“確執”を経て、ようやく小橋から天龍へタッチするシーンが流れる。会場はもちろん、大騒ぎだ。ただのタッチで観客を沸かせるのもたいしたものだ。実況アナなどは「歴史的なタッチ」と表現している。「ハッスル」はレスリングよりむしろそこに登場するキャラクターの人間模様を前面に押し出しているが、ノアでも、「レスリング以外の見せ場」をしっかり提供し得たといえる。
2005年10月30日
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やっぱり長州力は良い、と思ってしまうのは、彼のプロレスを見て育った者の悲しい性というべきなのだろうか。10月29日深夜の「ワールドプロレスリング」では、10・22別府ビーコンプラザ大会で激怒した長州の姿を放映している。蝶野正洋・天山広吉が10・30神戸ワールド記念ホール大会で予定されている中邑真輔・棚橋弘至との一戦を、IWGPヘビー級タッグ選手権試合に格上げすることを要求したのだ。リング上で、長州の了解なく。これに怒ったという図式だ。先日の日記でも触れたが、それにしても長州の言葉についての選び方は天才的なまでにすばらしい。「何が挑戦だ、調子良いことヌカしてんじゃねえぞ、コラ」「この野郎、とっとと死ね」「お前も死ね」そしてきわめつけが「もっとシンドイ思いさせてやっからな」。この、長州から発せられるフレーズを聞けるだけでも、彼の“新日本復帰”は値打ちがあった、といいたい。
2005年10月29日
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11・3ハッスル・マニア横浜アリーナ大会に、狂言師の和泉元彌が出場することになった。対戦相手には元WWEの鈴木健想を指名している。何でも、“狂言力”をもって臨むのだという。元彌自身が10月18日の記者会見で「腕力では勝てない」と語っている通り、肉体のぶつけあいでは勝負にならないし、誰もそんなものは求めていないだろう。それだけに、健想は難しい闘いを強いられることになる。直接的な“武力行使”が封じられた以上、別の手段で相手を圧倒しなければならない。つまり、WWEでの実績を背景とした貫禄、威圧感、あるいは存在感とも表現できよう。相手は十分、存在感がある。狂言師として幼い頃から修行を積み、いろいろ曲折はあったにせよ“和泉流二十宗家”だ。さらに都合が悪いことに、健想は前田日明や長州力のような人々を扇動するほどの言語力を持ち合わせているとも思えない。その意味で、浩子夫人がスポークスマンとして前面に出てきたのは正解といえるが、度がすぎると健想が脇役になるという恐れもある。
2005年10月28日
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アメリカのスポーツ中継を見ていて思うことがある。観客のノリが良い。選手の一挙手一投足に歓声をあげ、身を乗り出し、身振り手振りのアクションをとる。それもけっしてMLBやNFLといったメジャーなイベントだけでなく、野球の独立リーグや町のスポーツ大会でも、同じように熱狂するのだ。選手や主催者に“ノセられる”のではなく、あくまで自ら“ノる”という能動性が感じられる。とにかく、スポーツを楽しむ才能にかけては掛け値なしに世界一級の国民であろう。その才能は、小橋建太のアメリカ遠征でも見られた。10月23日深夜の「プロレスリング・ノア中継」で放映されたROHの10・1ニューヨーカーズホテル大会、小橋-サモア・ジョーでの観客のリアクションは、すさまじいの一言に尽きた。技の一発一発に雄叫びをあげ、小橋がチョップの連打を繰り出せばスタンディング・オベーションでこれを迎える。スリーパーホールドからスープレックスで投げると、観客まで飛び上がって頭を抱える、といった具合だ。イベントは、主催者や選手だけがつくるものではない。観客が会場を埋め、雰囲気を醸成することで、はじめて成り立つ。あらためてそんなことを考えた。
2005年10月27日
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力皇猛の魅力についてはこの日記でも何度となく考察してきた。すなわち、圧倒的な破壊力である。そのことを10月23日深夜の「プロレスリング・ノア中継」であらためて確認することができた。10・22徳島市立体育館大会での、力皇猛・潮崎豪-田上明・佐野巧真でのこと。試合そのものはダイジェスト版だったこともあり、詳しいことは分からない。それでも、おそらく攻めと守りとが古語に入れ替わる試合中よりも、試合が終わった後でこそ、力皇の真価は発揮されたにちがいない。田上と佐野を2人まとめてタックルでなぎ倒し、必殺技の「無双」で田上をたたきつける。ぎこちない“受け”は見られず、奔放に攻めまくる力皇の躍動する姿があった。GHC王者になってからの力皇は、「受けてたつ」ことをテーマの1つとする姿勢が見られる。頂点に立つものとしての心意気というか、自覚は評価したいのだが、それが果たして力皇の魅力となっているのか。策を弄せず暴れまわる力皇を見たい気もするのだが……。
2005年10月26日
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プロレスリング・ノアについて、好意的な意見を述べる関係者は少なくない。プロレス界の現状に否定的な言動を発している前田日明さえ、「昔の新日本のよう」と、一定の評価を見せている。これは、スタイルはどうであれ、個々のレスラーが“意地の張りどころ”をけっして外さないからではないか。そう考えたのは、10・15ディファ有明大会、三沢光晴・小川良成-天龍源一郎・秋山準における、試合直後の三沢を見たからだ。19分28秒、秋山が小川から3カウントを奪って勝利を収める。ゆう然と花道を引き上げる天龍は三沢に向かって水入りのペットボトルを投げるつけた。三沢がエライのはここからで、それをすぐに拾い上げ、天龍に投げ返したのだ。この場で「すぐに」投げ返したことで、「全日本時代の先輩(天龍)と後輩(三沢)」という位置づけを少なくとも見る側からは払拭できただろうし、「すぐに」という反応のよさによって、誰かに言われたから、などといった受動的なものでなく、自らの意地によって起きた行動であることを示せた。さらにいえば、「やられっぱなし」も、防いだのである。
2005年10月25日
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10月23日深夜の「プロレスリングノア中継」では、10・15ディファ有明大会の三沢光晴・小川良成-天龍源一郎・秋山準の模様を放映している。三沢と天龍は11・5日本武道館大会でシングルマッチを敢行する。当然、中継もこの2人の激突を中心に構成されていたのだが、ここではその両者を“支えた”小川と秋山に注目したい。立ち上がり、まずリングインしたのは小川と秋山だったのだが、腕の取り合いで見ごたえのある攻防を披露してくれた。交互の腕をひねりあい、アームロックを仕掛けあう。と思いきや、秋山がスクールボーイで丸め込む。再びアームロックにとられた小川は体を前転させ、後転させて逃れようとするが、秋山もその動きについていき、腕を放さない。それでも小川はあきらめずに体を動かしつづけ、ついに秋山のバランスを崩すことに成功する。いずれも、自らに主導権を引き寄せようと画策するが、それが「腕の取り合い」という限られた条件のなかで繰り広げられている。他にも手段はあるだろうが、それをあえて選択せず、テーマを限定したところに両者の意地がうかがえる。両者ともノアの中ではテクニシャンとして位置づけられている。小川は三沢の、そして秋山は小橋や天龍の“名バイプレーヤー”として立ち回っているが、そうしたポジションにあっても意地の張りどころは心得ている。そんなことを考えさせられる名シーンだった。
2005年10月24日
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10月22日深夜の「ワールドプロレスリング」で、新日本プロレスの“現場監督”に再び就任した長州力のインタビューが流れていた。3年半ぶりに新日本に復帰した。退団する際にアントニオ猪木に散々悪態をつき、また当時の“強権ぶり”からか、今回の復帰に反発する選手もいるという。最も反発、とはいわないまでも、警戒感を抱いているのはプロレスマスコミ、とくに専門誌ではないかと思うが、それはともかく。こうした緊張感ともいうべき雰囲気の大本は、インタビューのなかで長州が語っていた一言に分かりやすく示されている。「間違いなくボーダーは作りますよ」敵か味方か、あるいはランクが上なのか下なのか。こうしたことどもが、きちんと明確に提示されれば当然、人間関係はささくれだつに違いない。それによって緊張感ももたらされるだろう。“闘いを見せる集団”を謳う以上、この姿勢をとがめることはできまい。それにしても、長州が選ぶ言葉の巧みさはどうだろう。ホレボレするほどすばらしい。
2005年10月23日
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プロレスリング・ノアの杉浦貴といえば、“純プロレス”の本道にいながら、総合格闘技のPRIDEにも上がり、かつ勝利を収めるなど、ノアのなかでも特異な地位にある。もともとタイツに「反り投げ」の文字を入れるなど自らのベースであるレスリングに対する思い入れは強い。得意技も五輪予選スラム、スギウラズリフト、スピアーといった具合だ。こんな杉浦が、目指すスタイルを語ったらしい。今週の「週刊プロレス」(1285号)「週刊ゴング」(1096号)によると、「レスリングと総合格闘技をミックスしたプロレス」を志向するという。10・16京都KBSホール大会でのダグ・ウィリアムス戦に関する「週刊プロレス」のレポートを読むと、アキレス腱固めやアンクルホールドを繰り出している。それぞれUWFの象徴、あるいはWWEの大御所、五輪レスリング金メダリストのカート・アングルが得意とする技で、プロレス技のなかでも格闘技色が濃いといえる。このあたりに、杉浦のいう「目指すスタイル」のヒントが隠されている気がするのだが……。
2005年10月22日
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プロレスリング・ノアでは、ジュニアヘビー級のレスラーがヘビー級に挑むカードが増えている。先日の日記でKENTAによる天龍源一郎戦を考察したが、やはり単なる“挑戦”で終わってしまうのは惜しい。体重差という現実を引き受けたうえで、内容をどう充実させていくか。ないとは思うが、ジュニアのレスラーによる打撃技一発で3カウント、という結末はあまりに説得力に乏しい。GHCジュニアヘビー級王者、杉浦貴の対ヘビー級2試合、10・15ディファ有明大会での力皇猛戦、10・16京都KBSホール大会でのダグ・ウィリアムス戦はその試みがどんな過程にあるのかを検証する良い機会になった。試合の基本的な流れはどうしてもヘビー級に握られてしまう。「週刊プロレス」(1285号)によると、力皇は「すべて受け切りたい」と横綱相撲を掲げて挑み、ウィリアムスは自らのクラシカルなスタイルを貫き通したという。これは、仕方あるまい。相手への攻撃を読み、スカして調子を狂わせ、自らのペースに引き込むというのが、おそらく軽量レスラーが重量級を迎えたときの戦い方となろうが、6m四方のリングはそれを実行するにはおそらく狭すぎるだろうし、第一観客が見ていて面白いかどうか。力皇戦では投げ技、ウィリアムス戦では関節技と、ところどころで相手に応じた見どころは作っている。これをどう発展させていくかに、注目したい。
2005年10月21日
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全日本プロレスの10・18新潟市体育館大会で、三冠ヘビー級選手権試合、小島聡-ジャイアント・バーナードの一戦があった。小島が18分7秒、椅子ごと刈るラリアートでバーナードから3カウントを奪っている。小島は2月に三冠を奪取して以降、ラリアートにやたら頼るのでなく、関節をじっくり攻めていく、武藤敬司を思わせるようなクラシカルなレスリングを見せている。この試合を伝える「東京スポーツ」(10月20日付)によると椅子攻撃あり、初公開のレッグラリアートありと、かなり大味な展開が目立ったらしいが、そればかりでない攻防もあったようで、それは相手のバーナードによってもたらされたようだ。東京スポーツはバーナードの攻撃についてこう伝えている。「アームぶりーカー、腕ひしぎ十字固め、柄に似合わぬ攻めを見せ……」両肩のタトゥーや顔中のピアスなど、風貌は派手だが、バーナードの魅力は決してそれにとどまらない。地味なレスリングの攻防も見せられることをこの試合でしっかりと示したわけだ。小島のスタイル、あるいは三冠という重みが、そうさせたのかもしれない。それにしても、こうしたカードを“地方”で組める力量を、武藤・全日本は備えている、ということはすなおに驚くべきことだろう。
2005年10月20日
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10月16日の「プロレスリング・ノア中継」では、W-1の10・8代々木第一体育館大会の秋山準-ボブ・サップも取り上げている。ダイジェストというよりスポットをいくつかピックアップするといったスタイルで、試合の流れはほとんど分からずじまいだった。ただ、フィニッシュ技となったビーストボムよりも、試合開始直後のシーンのほうが印象に残る。対角線上からサップが突進、これを秋山が場外エスケープでかわす。怒ったサップが場外へ追いかけると、秋山は入れ替わるようにリングイン。腕枕でサップを迎え、からかう。サップがエプロンに上がると、秋山はエルボーを打ち込む。戦前、秋山は「サップにプロレスを教える」と語っていたそうだが、それを象徴するようなシーンだった。もっといえば、この試合はここがハイライトで、あとは結果も含めてすべて付録のようなもの……とさえ、思わせるほど、「秋山らしさ」が出たシーンだった。
2005年10月19日
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曙太郎がプロレス参戦を果たし、評判を上げている。主戦場は武藤敬司率いる全日本プロレスだが、よほど水があったのか、自身の試合がなくても全日本の会場に顔を出しているという。そんな曙の戦いぶりを、テレビで見ることができた。W-1の10・8代々木第一体育館大会でスコーピオとタッグを組み、三沢光晴・小川良成と対戦した模様が、10月16日深夜の「プロレスリング・ノア中継」で放映されたのだ。結果こそ14分51秒、三沢のエルボー3連発で3カウントを許したものの、存在感は十分に発揮していた。場外で息を整える三沢にスライディングキックを放ったり、コーナーに追いつめればボディアタックを敢行し、さらに三沢のランニングエルボーをカウンターのラリアートで迎撃するといった具合。技の出しどころ、タイミングなども小気味よさを感じたほどだ。もちろん、曙の巨体がもたらすパワーもすさまじかったが、それと同等というか、以上にタイミングの良さが目を引いた。相撲の立会いで求められる“呼吸の一致”が、こんなところに生かされたのだろうか。そんなことを考えてしまうほど、生き生きとしていた。
2005年10月18日
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10月16日深夜の「プロレスリング・ノア中継」で、10・8後楽園ホール大会の天龍源一郎-KENTAを見ることができた。天龍が“格の違い”とでもいうべきものを見せつけ、すさまじい一戦となった。1980年代後半、全日本プロレスに在籍し、団体のエースであるジャンボ鶴田に立ち向かうライバルとして人気を博していた天龍は、「プロレスの厳しさ」を表現する手段として、でビューしたての元横綱、輪島大士にそれは激しい攻めを仕掛けていた。輪島の方は話題こそあるものの、プロレスのキャリアは天龍に及ぶべくもない。その“差”を満天下に突きつけるかのようだった。両手、両膝をグラウンドにつけた状態(今でいう四点ポジションだ)にある輪島の顔面を蹴り上げ、リングシューズの跡がついたという逸話まで残った。当時、UWFで“格闘技路線”の第一歩を踏み出していた前田日明をもア然とさせたといわれる。そして、今回の一戦である。KENTAは今や、ノアでもトップクラスの人気を誇り、その激しいファイトスタイルでヘビー級にも果敢に戦いを挑んでいる。11・8日本武道館大会では、柴田かつよりとのコンビでGHCヘビー級選手権試合に臨むことも決まった。そんな“激しい”KENTAのヘビー級戦線の一環として位置づけられたが、天龍はものの見事に“厳しい現実”を示すことでこたえた。ヘビー級というリアリズム、とも言い換えられる。両者の体格差は見た目にも明らかで、KENTAのスピードと技のキレがこの差をどう埋めていくかが焦点の一つだったが、試合開始と同時にそうした“期待感”は天龍の示したリアリズムによって吹き飛ばされてしまった。試合開始のゴングがなる前、レフェリーによるボディチェックが終わった刹那にKENTAは天龍に飛びかかり、膝蹴りを放つ。ところが、もんどりうって倒れたのはKENTAだった。天龍の右ストレートがカウンターでKENTAの顔面に入っていたのだ。この一撃で、試合の結果はおろか、内容、流れさえも決まってしまった。スワンダイブ式のドロップキックなど、それらしい見せ場もなくはなかったが、一度としてKENTAが主導権を握ることはなかった。“サービスしない天龍”が、そこにはいた。
2005年10月17日
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新日本プロレスの1・4東京ドーム大会で、ブロック・レスナーと藤田和之の一騎打ちが組まれることになった。10・8東京ドーム大会の3WAYマッチでレスナーが奪取したIWGPヘビー級選手権がかけられる。今回の10・8東京ドーム大会がとくに当てはまるが、この1、2年、新日本ドーム大会はなかなかカードが決まらず、専門誌(紙)は事前に盛り上げることができず、ファンも話題を見出せずじまいになり、結果として集客に結び付けられなかったと聞く。悪循環だ。そうした反省を踏まえたものなら、やはり歓迎すべきだろう。これから2カ月半、じっくりと話題づくりを進められ、ファンも期待度を醸成できるというものだ。少々“おあずけ”の期間が長い気もするが、7月にプロレスリング・ノアの東京ドーム大会で実現し、評判となった小橋建太-佐々木健介が3カ月前に発表されたこととを考えれば、むしろ適当なのかもしれない。
2005年10月16日
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WWEがレスラーの大量リストラを進めている影響だろうが、元WWEの大型レスラーが相次いで来日している。全日本プロレスで小島聡の持つ三冠ヘビー級選手権に挑戦し、好勝負を展開したというジャマールや、W-1でボブ・サップを相手に“キャリアの違い”を見せたジャイアント・バーナードなど、身体が大きいだけでなく動きも早く、試合の構成力も備えたレスラーが多い。新日本プロレスの10・8東京ドーム大会に登場したチャーリー・ハース、マーク・ジンドラック、マット・モーガンの3人もそんな流れで日本にやってきたレスラーである。ハースとジンドラックがケンドー・カシン・中西学のタッグマッチ、モーガンは永田裕志とのシングルマッチに臨んでいる。前者はカシンとの技のやりとり、後者は身長2m13cm体重150kgの巨体を駆使したパワーファイトと、その魅力の片鱗を見せた。本領は、次回以降に期待していいだろう。また、こうした“大型外国人レスラー”の登場は、迎え撃つ日本人レスラーにも好影響をもたらすかもしれない。この日の中西がそのよい例で、自らのパワーをもてあますことなく、じつにのびのびとファイトしていた。相手が自分のパワーを受けきるだけの身体を備えていたことと、けっして無関係ではあるまい。
2005年10月15日
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新日本プロレスに復帰する長州力が、今後のプランを聞かれてこんなふうに答えている。「これだけの人材が揃っているんですから。ああだこうだというのはない」(「週刊ゴング」〈1095号〉)“メジャー”である新日本を退団し、自分で団体を立ち上げ、インディーのリングにも上がるといった体験を経た彼のセリフだけに、切実さがある。いろいろ言われるが、新日本の“人材”は他を圧倒しているのだ。そのことをよく示したのが、10・8東京ドーム大会の第2試合に組まれていた新日本とZERO-ONE(ゼロワン)の8人タッグマッチ、開始直後の光景だった。新日本の山本尚史、ゼロワンが崔領二、いずれも団体の若手が先発としてリングに躍り出た。山本は、スタンドの状態からあっさりと片足タックルを成功させ、グラウンドに引きずり込み、上にのしかかり、何もさせない。完全制圧とさえいえた。この後、両者はスタンドで打撃技の交換劇を見せ、試合終了後も崔が山本につっかかっていったが、そうしたことどもさえグラウンド技の“差”を帳消しにしようという焦りに見えた。それほどに、優劣は明らかだった。こうしたシーンを見ると「さすが新日本」と感じるし、新日本が何を根っこに持ち、磨き上げるべきかを示唆しているように思えるのだ。
2005年10月14日
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今週の「週刊ゴング」(1095号)が、新日本プロレスの10・8東京ドーム大会についてレポートしている。興味深いのがブロック・レスナーの試合をレポートする記事で「~誕生~地上最強の闘魂継承者」と見出しを立てていることだ。どうにも、違和感を抱いてしまった。そこまで「アントニオ猪木」にこだわらなければプロレスは成立しないのか。いや、成り立つはずだし、現に「A・猪木」のフレーズ抜きに繰り広げられているプロレスはたくさんある。そもそも、プロレスが現在の体裁に整ったのは20世紀初頭といわれる。猪木が生を受けるずっと前のことだ。そして、世界最大の団体であるWWEでも「A・猪木」の影響は(少なくとも表面上は)感じられない。そんなWWEでキャリアを積み、今回登場したのがレスナーなのだ。いつだったか失念したが、「週刊ファイト」に“休職中”だったレスナーのインタビュー記事を読んだことがある。その時、アメリカのブラッド・レイガンス道場で猪木と出会い、スパーリングしたことを話していた。そのなかにこんなセリフがあった。「まあ、5回ほどきめたけどね」偉大な先輩レスラーに対する一定の敬意は示しつつも、“レスリングの前には平等”とでも受け取れる印象を持った。少なくとも師弟の関係を読み取ることはできなかったし、ましてA・猪木を“神”とする姿勢はまったく感じられなかった。さらにいえば、テレビ朝日の中継でレスナーのコピーとして「世界標準」が冠されている。猪木を“神”とする、ローカル性を強める新日本に持ち込まれたまったくの“別規格”がレスナーなのだ。本当に新日本がグローバル化を進めるつもりなら、もはや“脱・猪木”は避けて通れない命題だし、中邑真輔のようにそれを果たそうとレスラーも生まれている。そうした流れができつつあるだけに、レスナーを“猪木の系譜”に取り込む姿勢はあまりに惜しい。
2005年10月13日
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新日本プロレスの10・8東京ドーム大会についてのレポートを載せた専門誌(紙)が店頭に並んでいる。有力3誌(紙)、「週刊プロレス」「週刊ゴング」「週刊ファイト」は、いずれも長州力の新日本プロレス復帰を表紙(ないし一面)に持ってきている。試合で残したインパクトを考えれば、3WAYマッチで圧倒的な破壊力を見せ付けたブロック・レスナーが順当なのだろうが、長州の放つ“威光”とでもいうべきものがいかにすさまじいかが分かる。“現場監督”として権勢を振るった長州の記憶が、専門誌(紙)をして“目の前の現実”を凌駕してしまったのかもしれない。その記憶はたしかにすさまじいだろう。それにしても、リングに上がり、ファイトを披露する“主役”はレスラーであるはずなのだが、長州のインパクトはそこまで強烈なのか。レスラーに問題があるのか、あるいは専門誌(紙)にトラウマがあるのか……。
2005年10月12日
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