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2009.01.11
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CHE: PART ONE
THE ARGENTINE


祖国か、死かー

かつて、本気で世界を
変えようとした男がいたー。



製作国 アメリカ/フランス/スペイン
公開情報 劇場公開(ギャガ・コミュニケーションズ=日活)
初公開年月 2009/01/10
ジャンル ドラマ/伝記

【解説】

「トラフィック」のスティーヴン・ソダーバーグ監督と
ベニチオ・デル・トロが再びタッグを組み、伝説の革命家
エルネスト・“チェ”・ゲバラの人物像とその半生に迫る
伝記ドラマ2部作の前編。

本作ではゲバラがフィデル・カストロと出会い、キューバ
革命闘士として躍進するまでを描く。
また、入念な役作りのもと、ゲバラを熱演したベニチオ・デル・トロは、
カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した。

【ストーリー】

1955年、メキシコ。アルゼンチン人の青年医師エルネスト・ゲバラ。
南米大陸の旅を続ける彼は、自らも喘息を抱えながらもラテン・アメリカの
貧しい人々を救いたいという志が芽生えていた。そんなゲバラはある日、
独裁政権に牛耳られた祖国キューバで平等社会の実現を目指す反体制派の
フィデル・カストロと出会い意気投合する。そして、政府軍に無謀とも思える
ゲリラ戦を仕掛けようという彼らの作戦への参加を決意するゲバラだったが…。

ポスター.jpg

真の革命家は 偉大なる愛によって導かれる。
人間への愛。正義への愛。真実への愛。
愛のない真の革命家を想像することは不可能だ。


【感想】


ソダーバーグ監督の作品は、私にとっては当たりか
はずれなのですがσ(^◇^;)名前だけは誰でも聞いたことのある、
チェゲバラと言う革命家をベニチオデルトロが演じるとあって
公開日に観に行きました
(私が大好きなジョニーもゲバラが刻印されたペンダントいつも
つけていますしね・・・なんて、ミーハーな理由

109シネマズが、1000円デーと言うこともあってか
ほぼ満席、観客は年代も幅広く、また男性が意外と
多かったように思います。

実は私、皆様が良いとお薦めの モーターサイクルダイアリーズ
観ていなかったのですが、それを先に観ていたら、この映画をもっと
楽しめたと観ていなかったことを後悔しました

って言うとつまらなかったように聞こえますが、決してそうではなくて
チェゲバラの魅力は十分に伝わってきた作品でした

ただ、映画はカストロと出会ってから、キューバ革命を
成し遂げるまでのゲリラ戦が主に描かれているので、
モーターサイクルダイアリーズ を観ていたら
裕福な家庭で生まれたアルゼンチン人の彼が、
なぜそのような気持ち(革命家になる・母国でもない
キューバのためにそのような気持ち)になったのかが
わかった上で、この作品を鑑賞できたら、より良かった
のではないかと思うとちょっと残念な気がしました。。。

カストロ、ゲバラ、キューバ革命、キューバ危機、と
単語は聞いてはいても、知ってはいても、世界史で
なぞった程度(^^ゞ
中東が舞台の作品などを観ても、自分は本当に世界のこと
全然知らないと恥ずかしく思うのですが、今回もキューバ革命前の
キューバの窮状(惨状)を知って、キューバやラテンアメリカの国の
政情、内情を知って、またもや自分の無知が恥ずかしくなりました
一方、いつも『日本に生まれて良かったな』とも思います。

映画は、淡々と進んで行くので、寝不足で観るとちょっと
辛いかもですが、今日の私は体調が良かったので(笑)
睡魔はきませんでした

che3.jpg
<市民を見つめる眼差しがやさしくてスキ・・・>
<25キロ減量したデルトロ。カッコよかったです>


ドラマティックな盛り上がりやエンタメ性は皆無の映画 です(笑)
チェ・ゲバラをヒーローとして美化して描くのではなく、彼の人となりを
丁寧に描いていて
、いつのまにかゲバラの魅力に惹きこまれ
第2部の予告編(本編上映後にあるのですが)を観て、
『こんなに素晴らしい人がなぜ処刑されなければならなかったのか』と
思い涙してしまう自分がいました
完全にゲバラのファン?になっている私(^^ゞ
だからと言って彼のすべてを肯定すると言うわけでは
ありませんがσ(^◇^;)

演説.jpg
<ニューヨーク国連総会での演説>

映画は、キューバ革命(カラー)のストーリーを軸に、
キューバ革命後に行われたゲバラの国連演説とインタビュー(モノクロ)で
構成されている
ので、現在(と言うのも変ですが)か過去なのかの
区別はわかりやすいのですが、カラー映像のシーンでは全員が
同じ色の服、帽子をかぶって、髭面なので人物の見分けが難しかったです

2人.jpg
<宿命の出会いだった二人、フィデル・カストロとチェ・ゲバラ>

予告編からエンタメ作品とは思いませんでしたが、 思っていた以上に
ドキュメンタリーな作品
でした。

パンフにありましたが、監督曰く、『僕らが作り作り出したエピソードや
ストーリーはひとつもない』とのことでした。


武器を持たない志願兵や幼すぎる志願兵を拒絶。
ゲリラ戦には必要とは思えない読み書きを
兵士たちに教え、いよいよゲリラ戦となる前に
改めて戦いの意思を聞き、その時に脱退する者を
引きとめない。
戦死者、負傷者、捕虜への一貫した対応。
農民たちへの尊敬、配慮。
そして、不徳をはたらいた、罪を犯した
兵士たちには厳しい処罰。

彼の考え、行動は、公明正大であり、考えにはブレが
ありませんでした

che1.jpg
wikipediaチェ・ゲバラ
<実際にデルトロよりハンサム・笑>

生涯、重度のぜんそくに苦しみながら、権力を手に入れるためではなく
圧制に苦しむキューバ人を救うべく、革命を成し遂げたチェ・ゲバラ
彼自身が魅力的な人物であったからでしょうか、
彼を演じたデルトロが素晴らしかったからでしょうか
私は飽きることはない2時間ちょっとでありました
正直ちょっと長いかとも感じちゃいましたが(笑)

そうそう、ラストシーン良かったです。好きです

早く続編が観たい!続編、3週間後で良かった(笑)

歴史的なことを少しは予習?(復讐?)しておいてから
観たほうがよりわかり易い作品かと思います



パンフ.jpg
<パンフレット¥500クリックで公式サイトへ>

医者であり、旅人であり、詩人であり、夫であり、父であり
そして人を愛する才能を持つ革命家。
真実の情熱に導かれ、人間愛こそが人を救うと信じ
圧政下にあった人々を大いなる愛情を持って
救おうとした世界でただ一人の男、チェ・ゲバラ 享年39歳。

<チラシより抜粋>

che2.jpg

【チェ】は本名ではありません。(そんなことも知らなかた私・(^^ゞ)
彼の本名は「エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ」(ながっ!・笑)

「チェ」とは、アルゼンチン人が相手に呼びかける時の口癖で
「ねえ、君」とか「君さあ」と言った親しみをこめた響きがあります。
彼がつねに周りの人にこう呼びかける事から、いつしか
「チェ・ゲバラ」と呼ばれるようになりました。
1959年 7月、日本に来たこともあり、原爆ドームも見学しています。
<チラシ参照>







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最終更新日  2009.01.11 19:27:35
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