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7/12 Tue
現代に宗教は必要ないと極論する人がいます。そういう人は、宗教をごく狭く解釈しているのだと思うのです。
自分の人生が順調にいっているとき、人は「すべてのことは自分の力で解決できる。信仰など必要ない」と考えます。ところが深刻な問題にぶつかると、こんどは藁(わら)をもつかむ思いで呪術(じゅじゅつ)的な迷信にすがり、それで自分が願うような結果が得られないと、「宗教などまやかしだ」と否定してしまうのです。
どちらも宗教に対する誤解です。人はだれしも心の深いところで、いかに生きるべきか、何を目的として生きるのが正しいかと、人間の真実の道を求めています。その希求(ききゅう)が、すでに宗教なのです。何か特別の儀式とか、祈祷(きとう)だけが宗教信仰ではありません。その人間の道が、最高の人格である仏と、この世界の万物をあらしめている真理の法と、互いに磨き合う人びとのつどいである僧の三宝(さんぽう)に帰依(きえ)することによって、すべての人のものになると仏教は教えるのです。
国をつくるのは人間であり、人間をつくるのは教育です。その教育で「真の宗教とは何か」を教えることが、なによりも大切だと思うのです。
庭野日敬著『開祖随感』より
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