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10/18 Tue
人間は弱いもので、善いことをしなくてはならないと思っても、すぐに怠け心のほうに引きずられてしまいます。
いつも樹上で坐禅を組んでいる鳥カ[カはあなかんむりに「果」]禅師が、その地方の長官として赴任した白楽天に、「仏教とはどんな教えなのか」と尋ねられて、「悪をなさず善を行なって、自分を浄めるのが仏の教えである」と答えたのも、そこのところなのです。白楽天が「それくらいのことは、三歳の童子も知っていよう」と問い返すと鳥カ禅師は、「三歳の子どもが知っていることを、八十の翁もできない」と答えます。
この人間の弱さを、どうしたら克服できるのか。そこに仲間(サンガ)の大切さがあるといえましょう。ただ心の中で願うだけではなく、大勢の仲間の前で言葉にしてお誓いをする。これが誓願です。
信仰は個人の回心こそ大事といいますが、自分一人でそれができる人は、そう多くないのではないでしょうか。その人の仏性をみんなが信じきって、少しくらいの失敗はあっても温かい目で見守り続けてあげる。その励まし、期待に応えなくてはならないという意欲が、人を生まれ変わらせるのです。
庭野日敬著『開祖随感』より
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