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平成25年2013年5月7日 赤口 東京日の出入り4:43ー18:32
「お陰さま」に気づく
「信仰をすると神仏のご守護をいただける」 と、そのように考えている人も多いようです。 そういう人は、 長患いが治った、 娘が望んでいた大学に入れた、 思はぬ大きな契約が結べたというように、 具体的な喜びごとがあったときに 「ご守護をいただいた」 と思うかもしれません。 果たして、そうでしょうか。
そのような願望の成就を求める信仰のあり方を、 日蓮上人は 「信仰の寸心」 という言葉で戒めています。 そして、 「汝、 早く信仰の寸心を改めて、 速やかに実乗の一善にに帰せよ」 とおっしゃるのです。
「実乗」 というのは法華経に事ですが、 私たちは仏さまの 「永遠のいのち」 の中に生かされている、 というのが法華経の教えです。 ですから、 すでにわたしたちがいただいているもの、 とりわけ 「命」 に感謝することが信仰の本道であります。
私たちは、 生きているというよりは、 生かされている。 それが、 仏さまの教えを通して受けとれる肝心なところです。
お日さまのおかげ、 お月さまのお陰、 大気のお陰さま、大地や海のお陰さまというように、 あらゆる 「お陰さま」 の中で、 私たちはいま、 こうして生かされています。 そうしたことに感謝できること、 つまり、 自分は仏さまに護られているのだと気づくことが、「ご守護」 の大切な受けとり方でしょう。
天地一切のお陰さまの中に生かされていることを知ると、あれもこれも、 ありがたいことばかりになります。
私たちは、 すでにたくさんのご守護をいただいているのです。 そのことに目覚め感謝していくことが、仏道を歩む者の心得なのではないでしょうか。
庭野日鑛著『心の眼を開く』より
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