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10/17 Sat
この道一筋に
野球放送の解説の方が、こんな話をされていました。「選ばれてプロの世界に入ってきた人が一流選手として残れるかどうかは、最初の五年間が勝負。その間、朝から晩まで、それこそ寝ても覚めても“野球漬け”の生活で練習に打ち込むか、そこで楽することを覚えてしまうか、その違いだ」というのです。これは、すべてのことに通じるのではないでしょうか。
われを忘れて何年間か一つのことに没頭すると、あるところから、つらい修行が苦でなくなってくるのです。難問にぶつかるほど、それと取り組んで腕を磨くのが喜びになってきます。そこから、この道一筋に生きぬく自信が生まれてくるのです。
私が十八歳で上京するとき、父が「給料が安くて、暇がなくて、骨が折れるとこへ奉公しろ」と言い聞かせてくれたものでした。暇がなくて給料が安ければ、悪いほうに走る余裕はありません。仕事に打ち込むしかないわけです。それで仕事がしっかり身について、まわりの信用も得られるわけです。
あとになって、「なるほど」と、父の言葉にあらためてうなずかされたものでした。
庭野日敬著『開祖随感』より
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