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常識の裏側
『昨年、異例のヒットとなった環境本がある。
武田邦彦・中部大教授の「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」
神戸・三宮の大型書店では今も、「話題の本」のコーナーに並ぶ。化学物質への恐怖心が「過剰にあおられている」と指摘し、ペットボトルのリサイクルは「エネルギーの無駄」と持論を展開する。反論も巻き起こったが、9ヶ月で29万部を売り上げた。
「大騒ぎしたのに、ダイオキシンや環境ホルモンのことが結局よく分からない、という人々のフラストレーション」。出版した洋泉社は、ヒットの背景をそう分析する。
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ちょうど10年前、全国の学校は給食用の食器から環境ホルモン(内分泌かく乱作用)の疑いがある化学物質が検出されたーとして揺れていた。
兵庫でも1998年6月、西宮市の食器から検出された。同じ材質の食器を使う宝塚市にも混乱が広がった。
宝塚市の学校職員の女性は、長女が小学校から持ち帰った連絡文書で知り、驚いた。しかし、同市の給食用食器からは検出されなかった。
「疑いがあるなら」と、女性は市教委に材質の変更を求めた。西宮では食器洗いのときに使う手袋も疑われたが、結局、検出された物質の危険性は謎のまま。保護者の会話から「環境ホルモン」は次第に消えていった。
同市は今も、同じ食器を使う。「あの騒ぎは何だったのか」。女性の胸には、言いようのない不安だけが残っている。
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環境ホルモンは物質名ではなく、「生物のホルモンの働きに障害を引き起こす作用」をいう。96年、米国の動物学者の著書「奪われし未来」で取り上げられ、日本でも大きな反響を呼んだ。
昨年12月、環境ホルモンをテーマにした国際シンポジウムが埼玉県で開かれた。環境省が主催し、第10回の節目を迎えた。
会場では、国内外の研究成果が紹介された。同省はこれまでに36種類の化学物質を検証し、4種類を「メダカの実験でクロ」と認定した。しかし、人間への詳しい影響については、研究者間で調査方法の合意が得られつつある段階という。
「この10年、こんなに研究が進んでいないなんて驚きました」。パネリストの一人が一般市民の思いを代弁して語った。
会場にいた兵庫県立健康環境科学研究センターの古武家善成・研究主幹は「化学物質は白黒つけにくく、研究は続いている。一般の人は歯がゆいでしょうが」と話す。
環境省は今、住民、事業者、行政が化学物質などについて共通認識を深める「リスクコミュニケーション」の重要性を打ち出す。住民と事業者の間に立つ「化学物質アドバイザー」の制度を創設するなど、対策に躍起だ。
環境問題に詳しい安井至・国連大学前副学長は「世界中で研究されているダイオキシンでさえ、まだ分からないことだらけ。健康への影響を、肥満やたばこなど化学物質以外の要因と比較し、優先すべき対策を分かりやすく示すことが重要」と提言する。
“常識”が揺れ、不安が広がる。国の対策が問われている。』
不安が不安を呼び。。。と実際の化学物質による悪影響よりも、その方が怖い気がする。情報が氾濫し、本当のところはどうなのか、判断するのは自分しかない。ということになるだろうか。健康への影響といっても、人間そのものが一人一人それぞれ違うのだから。確かに、メダカと比べられても、どうかと思う。
見極めるのは自分。だから食べる物もそうだし、深呼吸できる綺麗な空気なのかどうか。なんてことも。。。でも見えないところで本当はもっと気をつけなきゃいけないことって多い気がする。神経質になる必要はないけど、不特定多数の人が触るドアノブなどはやはり後に触る人のために濡らさない!程度の心配りは必要な気がする。こんな心配りの連鎖が見えない敵から人類を守ってくれる。。。なんてのは余りにも考えが甘いのかな?
友人からの携帯メールに、禁煙を始めたとの報告が。やっと決心してくださったことを誇りに思う。見えない化学物質の恐怖にばかり怯えているよりも、まず自分が気をつけねばならないことは目の前にたくさん転がっている気がする。食べ過ぎないこと!なんて当り前のことなのに、ついつい?それって、自分には甘くて、人には厳しいことを物語ってるのでは?
また、薬を頼らざるを得なくしてしまったのも自分なら、少しは自身に残された自然治癒力というのを信じてみる方が。。。と、医者嫌いの私。医療費削減には大いに貢献できると思うけどなぁ。
健康のためにと歩いていらっしゃる皆さん、くれぐれも車にはご注意くださいませ。
銭湯地域で米軍に弾薬提供 2016.10.18
本日付地元紙『正平調』から。。。 2012.09.25 コメント(4)
5日付地元紙『正平調』より。。。 2012.09.06