坂東市進学塾 スタディ・ポート 港日記

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2023.12.11
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カテゴリ: 高校受験
みなさん書店に山積みされた過去問集はうっかり買われたことと思います。

そして「積ん読」になっておりまだページを開いてもいないという人が少なくないと思います。



入試の動向に興味があるご家庭であれば、毎年出題形式が激変する過去問を解いてはたして今年の入試に役にたつのかしら?むしろ子どもの問題の解き方のリズムを乱すのではないかと心配を持たれる方もいるかと思われます。

たとえば以下は茨城県教育委員会が公開している2021年度と2022年度の社会科の模範解答です。

2021年度はほとんどが記述、しかも文章記述になっており、一方で2022年度はほとんどが記号選択で記述は「プランテーション」と「インフレーション」の2語しかありません。

全ての科目で同様に記述量が激減しました。

2021年度 社会 模範解答



2022年度 社会 模範解答


2022年度の入試が行われた直後は「あれほど記述の練習をしたのに」という嘆きが生徒の間から漏れましたし、私も当ブログで予告もなくこんなことをしていいのかということを書いたりしたものですが、生徒の皆さんが持ってきてくれる入試結果(高校から渡される得点表)をいくつも見ていくうちに「形式にかかわらず概ねふだんの学力が結果に反映されるものなのだなあ」とかなり驚かされました。

これ、記号→記述への形式変更だとまた結果は全然違ったとは思うのですが…。



国語の異常値は記号か記述かという出題形式の問題ではなく作問レベルの問題です。

全体としてみれば450点予定の生徒は450点、400点予定の生徒は400点、350点予定の生徒は350点という結果に収まっています。

ということで出題形式にかかわらず難易度にはさほどのブレがありません。またどの問題も茨城県の教員が作ってきた問題です。上から「あーせい、こーせい」指示されて怯えながらの作問なのかもしれませんが「生徒にこんなことを聞いてみたい」という「狙い」は一貫しているものと思われます。

みなさん50分で解く練習は学校実力テストや模試で十分積んでいると思います。

過去問の使い方で最も良くないのは「50分で解いて、採点だけして、あー60点か、終わり。」というものです。

私は時間は全く気にする必要はないと思います。

解説を熟読して問われた問題を教科書やふだん使っている参考書に戻って周辺事項まで含めて必ず確認しておくことがたいせつです。

理科や社会は必ずしも年度別に解かずに1日を使って物理だけ6年、地理だけ6年という解き方でもいいかと思います。

また水戸一高や土浦一高を狙う人は数学の低正解率の問題の「出題者の意図」、「狙い」まで考えておくことが必要に思われます。





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最終更新日  2023.12.11 18:56:06
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