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カテゴリ: 小説

よがらすF.JPG

夜烏になった三郎 5

翌日、三人は神様の住んでいる家に向かいました。その日のお昼ころ、三人は神様の家に着きました。三郎は自分が見てきたことをすべて隠して、皆が無事に帰ってきたことを尤もらしく喜びました。そして三人を神様の前に案内しました。
神様は、三人に自分の命令どおりの仕事をしたのかどうかお尋ねになりました。三人はその通りにしたと答えました。神様が「では、命じたものを出しなさい」と言いましたので、まず、四郎が二つの樽を差し出しました。
神様は、樽の中のきれいな水と汚い水を一口ずつお飲みになり頭を縦にお振りになりました。四郎はとても安心しました。
次に、次郎がイチゴを差し出しました。神様はその実を一粒お食べになり、また頭を立てにお振りになりました。次郎も大変安心しました。
最後に、太郎が粟の穂を差し出しました。神様がその粟の穂に触れますと、黄金色の粟の穂がら十粒の塊が落ちて、おいしそうな赤いイチゴに変わりました。次に五個落ちて、米、芋、麦、稗、豆に変わりました。さらに四個地面に落ちると、これらが二つの樽に変わってきれいな水と汚い水がその樽に溢れました。太郎の差し出した穂には一塊の黄金色の粟が残っていました。
三人は、このさまを見て大変驚きました。神様は、じっと目をつぶられ、何かをお考えのようでした。やがて、おもむろに目を開けると、三人に向かって、
「誰が、こんな悪知恵をはたらかしたのか」とお尋ねになりました。三人はお互いに顔を見合わせ、太郎は次郎がと言い、次郎は四郎がとお言い、四郎は太郎がろ言ってお互いに責任を擦り付け合い、とうとう口論になってしまいました。「お黙りなさい」と神様が、この醜い争いを止めますと、かんぱつをいれず三郎が叫びました。
「嘘つきっ、嘘つきっ、神様、太郎兄さんも次郎兄さんも四郎もみな嘘をついてます。僕は、この目で昼も夜もちゃんと見届けました。こんな嘘は許されません」と自信たっぷりに何のためらいもなく告げました。
神様は、当然、そのことをよく知っておりました。この悪知恵を働かせたのは太郎で、それを引き受けたのが次郎と四郎であることを。そこで神様は4人に外で待つように言いつけ、別々に自分の部屋へ呼ぶことにしました。



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                                      (つづく)





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Last updated  September 22, 2006 06:54:14 PM
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