2007年10月29日
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白洲次郎の裏事情2の内容からの続きです。


○川崎委員 ただいまの御答弁にからんでいろいろとお聞きしたいと思います。そうするとこの計画を進めておつたものはむろん民間側にあるわけですが、この中心の、たとえばこの会社を推進するときにあなたに話をしに来たのはだれですか。
○岡崎国務大臣 その当時の運輸大臣だつたと記憶しております。
○川崎委員 運輸大臣以外に、実際にこの問題を推進するために、やはり対外折衝の関係からいろいろあなたを訪問した者もあると思うのですが、それはだれですか。
○岡崎国務大臣 そういうことはないように記憶しております。
○川崎委員 そういうことがないというならば、単に運輸大臣の話によつてこの問題を推進されたといつて間違いありませんか。
○岡崎国務大臣 前のことで突然言われましたからはつきりしないのですが、私の今の記憶では間違いありません。
○川崎委員 それならば、外資審議会なるものは本年の三月十六日に審議会を開いておる。そしてその構成メンバーは大蔵次官、経済審議庁副長 官、外務次官、通産次官あるいは日銀の副総裁、その他学識経験者があげられておるけれども、外資審議会になぜそれでは運輸関係の者が出て話をしなかつた か。これはしておらない。運輸大臣が推進をしたという事実ではなくて、むしろ中心はそれをはずれてあなたにあつたのじやないか。
○岡崎国務大臣 私はその外資委員会なるものが会議を開いたということも聞いておりません。

○岡崎国務大臣 吉田総理大臣がどのくらい熱心であるかということは私は聞いておりません。しかし閣議の決定の当時にこれはけつこうである というようなことであつたと思います。いずれにしても反対はなかつたのであります。私もけつこうであると思つておりましたが、自分が積極的にこれをとりま とめるようなことはいたしておりません。
○川崎委員 しかし閣議決定は従来そういう簡単な、ただけつこうだからといつてこういうものに対して結論を与えるのですか。
○岡崎国務大臣 閣議決定の前には、官房長官が副長官等と相談いたしましていろいろの内容等について聞きます。主管大臣の意見も聞きます。そうして副長官から閣議においてその内容等を説明されまして、その上で決定するのであります。
○川崎委員 特に先ほどの答弁に関連をして承りたいのでありますが、ホテルなどにも外資が入ることはいい、あるいは末の末ならよかろう、わ れわれも同意見であります。初めからこういうものでなしに、むしろ電力開発とかあるいはその他の基礎産業に外資が導入をされて、そうして日本の足らない部 分を彼らの力をも借りて再興するということであるならば、われわれとしても反対すべき筋合いではない。しかるにこういう末の末の方が先に走つて、しかもあ なたの答弁では完全なる日米合弁だと言うけれども、完全に日米合弁であつて、自主性が喪失されないと考えておりますか。これは相当な自主性喪失の材料があ ると思うが、あなたはそういうふうに確信を持つて言えますか。
○岡崎国務大臣 私が官房長官当時は閣議決定を経ましたときの説明は、自主性喪失なんということは全然考えられないようなものであります。
○川崎委員 そこであなたは官房長官を去られて後、これは対外折衝の問題ですから、決して外務省がタツチされない問題ではないと思う。むし ろ官房長官として推進をして、その後外務大臣になつたのであるから、対外折衝の面等においては、約四十億円に当るところの一大ホテルができるということに なつては、相当その後の情報も聞かれ、推進もされていると私は想像するのであります。しかし今まで言われて来たところの答弁をかりに尊重するにしても、あ なたは自主性を喪失しておらないと言うけれども、運営の協定はどうですか。今日彼らとの間にとりかわされているところの運営の協定によると、このホテルは 建設をされてから四年間はパン・アメリカンが一切の運営を委任されると書いてある。しかもこのパン・アメリカンの委任料は基本手数料が百室に対して年間五 千ドルずつパン・アメリカンに払わなければならない。現在このホテルの計画の室数は五百三十四でありますから、約二万五千ドルずつ払うわけであります。そ れを三年間だというと手数料だけで十万ドルです。十万ドルという金はたいへんであります。手数料だけで十万ドルであつて、その企業の運営あるいはその他の ことについては、このことから推して相当自主性を阻害されると思う。要するにこの計画は、あの皇居の横へ持つて来て一大高層ホテルをつくる、ホテルをつく るのはよろしいが、皇居がまる見えだということで国民感情を非常に害するということが一つと、もう一つは、アメリカでは有力なる会社であるかもしれない が、パン・アメリカンというものと提携をして――このパン・アメリカンと提携したところにも、今までのいろいろないきさつからして臭いところがある。御承 知のごとく日本航空がわが国におけるただ一つの航空会社として国内航空をやり、将来は国際航空にも出ようとしたときに、白洲次郎君はパン・アメリカン会社 と結託をして日本航空の独占性を害そうとしたこともあるし、国内の航空についても関連をしたことがある。その方がうまく行きそうもないと思うと、こういう ところへ頭を出して岡崎君を使つた。この根源はあるいはあなた自身じやないかもわからない。白洲次郎君かもわからないけれども、とにかくこれにおどつたの はあなたであることは間違いない。あなたが官房長官の時代にすらすらと、この協定を結んで、相手方がこれはできるものだというような感じがあつたのは、一 九五一年に四百万ドルの建設計画によつて閣議決定があつたということに端を発しておるのであります。これらは要するに今日の吉田、岡崎外交の非科学的な外 交方針が、一つのホテルの問題にでも出ておる。しかしこのホテルは小さなホテルではない。日本の金にして四十億円という一番豪華なホテルが建設をされて、 しかもそれが今さたやみになりそうなのは、幸い向う側の事情と、国内における外資審議会において猛烈な反対が起つたからこそ、かかる買弁的な政策というも のがつぶれそうになつたのは非常にけつこうだけれども、その政策を推進して来たのは――これを決定をした以上は、あなたが官房長官時代のことであり、外務 大臣として、相当推進されておるものとわれわれは判断をせざるを得ないのであります。これらの問題に対して、ことに私が最後に提示した、たとえばこれらの 手数料の問題に対して、こういう運営協定で今日進められて、これに基いて外資審議会の許可を得ようとしておる。外資審議会の許可を得ようとして少くともそ ういう決定をしたことについてあなたはどう思われますか。






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最終更新日  2007年10月29日 09時26分25秒
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