2007年10月29日
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http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/016/0082/main.html

○上塚委員長 川崎秀二君。
○川崎委員 私は先ほど委員長の言われました通商航海条約、あるいは国際情勢という問題でなしに、本日基地問題で論議のありました際に、特 に並木理事を通じて、日本の自主性喪失に関連する緊急の質問として、提起をしたいという申出をしておつたのであります。その点を十分に御了承の上で、委員 会を運営せられんことを希望いたし、質問に入りたいと思います。
 まず岡崎外務大臣に伺いますが、インターナシヨナル・ホテル・コーポレーシヨンなるものが、最近ハレス・ハイツの場所に国際ホテルを建設するということ の仕事を進めておるようでありますが、あなたは官房長官時代、すなわち一九五一年、この問題につきまして、閣議決定をされた覚えがありますか。その後この 問題は、主としてあなたが担当されて推進をせられて来ておるように私は伺つておりますが、現在進捗しておるところの概要なるものを承りたいのであります。
○岡崎国務大臣 私もその一記憶を持つております。今正確にそういう資料を持つておりませんが、私が官房長官のときに、ホテルを建設するた めに、アメリカと日本と双方から資本を出して、合弁でやるという計画がありまして、それが具体的になりますれば、パレス・ハイツと称せられるあそこのとこ ろを土地等の取得について便宜をはかるというのではないが、何かそういうような意百味の閣議の決定を得まして、それを私は官房長官として取扱つたことを記 憶しております。
○川崎委員 非常に正直にお答えになりまして、まことに感謝をいたします。
 そこで逐次御質問をいたしますが、その国際ホテル興業株式会社なるものは、あなたが官房長官として特に認可をせられた当時、閣議決定の当時は、わずかに 三十六万円の資本をもつて設立され、中西伸次なる者と、パン・アメリカンの本社の会計の副支配人のアモス・ヒヤツトという男がこの問題について推進をして おつたのを、その程度ではどうもものにならぬ、何とかものにしようというので、あなたが仲介者になつて、白洲次郎並びに松本重治者等を動員してそしてこの 国際ホテル建設計画を進めて、しこうして日米合弁会社になつたというような径路ではないのですか。
○岡崎国務大臣 私は、正直なところ、実際的な実務は一切やつておりません。従つてだれをここに入れるとかいうようなことには全然関係しておりません。ホテルの仕事でありますから、当時は運輸大臣が主として関係しておつたと記憶しております。
○川崎委員 そこで問題は、このパレス・ハイツなるものの場所でありますが、これは御承知の通り、皇居がまる見えというところであります。 今日は時代がかわつて何も不敬罪などというものはない。どんな高い建物を建てようがけつこうなことであるし、国際観光の上に資するというならわれわれはど こに建てようともいい。しかし何を好んで国民感情から見ても好ましくない場所にきめたのか。しかもここれはあなた方のあつせんによつて、昨年の八月に時価 坪一万六千円で関東財務局から払下げの内示をされた事実がある。この事実は御承知でありますか。

○川崎委員 いくらあなたが詭弁を弄しても、これについて相当奔走した事実がありますが、それを今とやかく申しません。いろいろ材料はだんだんに出て来ますから、一問一答によつて国民が判断してくれると私は思います。
 そこで、このわずかに三十六万円をもつて創立されたところの会社が、次第々々に水ぶくれになつて、これだけの大事業をしようという計画を見てみると、資 本金の計画は、今日では建設費が一千二百万ドルということになつておる。日本の金では、それを三百六十倍して四十三億二千万円、それぐらいの数字になる。 現在の時価からすれば四十五億、新丸ビルが三十七億で、日活国際会館が十八億ですから、これはもう問違いなく日本において最も豪華にして壮麗なる建物が建 てられるわけであります。この事実は動かせない。しかも驚いたことには、株式は二千四百万ドルで、その内訳は日本側が一千二百万ドル、パン・アメリカン航 空会社が一千二百万ドル、双方が出すことになつておる。借入金の方は九百六十万ドルという数字に上つておるが、この九百六十万ドルの内訳は、アメリカの輸 出入銀行から出そうとするものが四百八十万ドル、開発銀行が四百八十万ドルです。この内容については大蔵委員会もどこも知らぬのです。しかもこの四百八十 万ドルというものは、日本の金に換算して十七億二千八百万円という数字になる。これらのものに十七億二千八百万円を今日本開発銀行から出すことになれば、 これはきわめて重大なことです。この間の修正案の問題でも開発銀行のささいな問題で相当輿論が巻き起つたにもかかわらず、しかもきはめて買弁的な、あの皇 居のうしろへ持つて行つて――初めは皇居の前に建てるということで相当問題になつた。ところが今度はそのうしろへ持つて行つて、東京中で一番よい場所かは 知らないが、またまる見えになつてもかまわないという説であれば別だが、日本国民の感情上きわめて不適当なところに持つていつて、こういう計画をしておる という事実があるのでありますが、あなたは開発銀行から四百八十万ドルを出すということについて、承知しておられるかどうか。
○岡崎国務大臣 開発銀行も輸出入銀行も両方とも出すことになつておると承知しておりますが、しかしその額は私記憶しておりません。初めの ときは、まだそういう正確な額まではさまつていなかつたのじやないかと思います。最近、アメリカの輸出入銀行は業務をだんだん縮小して行くような傾向にあ りまして、そういう金が出るか出ないか、はなはだ疑問のような状況のように見ております。一方、それが理由であるかどうかはわかりませんが、計画は遅々と して進んでおらず、これは私の関係ではありませんが、これをどうするかということについては、どうも非常にむずかしくなつて来ておるのじやないかというよ うな懸念を持つております。
○川崎委員 半分ほど正直で、あとの方はどうだかはつきりわかりませんが、とにかくこの問題があつて、開発銀行から金が出るということにつ いて承知しておられることは事実のようであります。しかし私の聞くところによると、承知しておるどころじやない。事実この問題に関連して、現在は澁澤敬三 氏が、この会社の日本側の中心になつておるのだが、最初は中西伸次、それからそれに関連をして鈴木商店あるいは白洲次郎君等が中心であつたのが、どうも白 洲次郎君はあまり評判がよくないのじやないかというようなところから、岡崎君が御奔走になつて、そこで小林、河上両氏を口説いて開発銀行から金を出させる ように工作をしたというようにわれわれは聞いておるのであります。ところがその後小林氏は開銀総裁になり、河上氏は輸出入銀行の総裁に就任されたので、役 員を辞任されたということになつておるわけであります。開発銀行から金を出すことも重大であります。こういうものに外資を導入するということも非常に重大 なことです。もとよりわれわれはなるべ外資を導入したい。しかし外資はなるべく基本産業の開発等を通じて、日本の生産拡充に資するような方面へ導きたいと いうふうに考えておるのであつて、日本をまるでアメリカの奴隷のようにするような、しかも皇居の横にこういうような豪華な建物を建てるために、外資を導入 することに奔走するような吉田内閣の政策は、われわれは納得行かないのであります。しかし幸いにしてこの計画は、その所期したところが不純であつた点もあ つたり、あるいはアメリカの輸出入銀行の外資があまり順調に運ばないということで頓挫しておるようでありますが、もう一つの原因がありませんか。この問題 はむしろ現在の官僚機構、つまり外資委員会を構成しておるメンバーから非常な反対があつて、こういうような吉田、岡崎の政策というものはげしからぬという ので、下級官僚が結束して反対をしておるという事実がある、それがために頓挫しておるというようにわれわれには思えるのであります。審議会が何回開かれた か御存じないかしりませんけれども、外資審議会なるものがこれに対して大体反対的傾向にあるということを外務大臣はお知りであるかどうか、その点を承りた いのであります。
○岡崎国務大臣 ホテルの問題につきましては、われわれも外資の導入はできるだけ国内の産業の開発に役に立つようなものを希望するのは当然 であります。しかしホテルなどもなかなかばかにならないのでありまして、貿易外収入としてツーリストの落す金というものは相当大きなものであります。これ につきましては、やはり外資が入つてりつぱなホテルができるということは、日本に旅客を誘致する上に非常に必要なことでありますから、私は原則的には賛成 しておるのであります。そこでこの問題について私が河上、小林両氏を話をして引入れたというようなお話でありますが、その事実は全然ありません。おそらく 私はその問題について河上、小林両氏に何か話したことは一ぺんもないと思います。全然関係しておりません。またそういうおぜん立てその他はこれは運輸大臣 の所管でありまして、私は当時官房長官として関連しておつただけでありますが、その後官房長官をやめましてからは直接に何も関連がありません。当時の私が 署名しましたものがありますから、それによつてときどき関連があるように聞かれたり何かしますけれども、実はその後の実情も知らないのであります。ごく最 近になつてアメリカの輸出入銀行の金はむずかしいのじやないかという話を聞いたのであります。その程度であつて、いわんや外資委員会等が、吉田、岡崎のや り方に反対しているとかなんとかいうことは、あるかどうか私にはわかりません。







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最終更新日  2007年10月29日 09時23分03秒
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